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2015-02-21 10:06:53
安倍晋三という男は、国会で質疑の最中、関係ないことで野次を飛ばし、委員長からたしなめられる。籾井勝人というNHKの会長職に送り込まれた男は、民主党との会合で下劣なやり取りを繰り返す。そうした場面が映像を通じて世界に発信され、日本の政治風土の恥部が広くしられるようになっています。
日本国の首相と、日本の代表的な報道機関トップの目を覆わざるを得ない低劣さかげんは、日本の民主主義の未熟さをあらわにしたものといえるようです。
敗戦直後に占領国から与えられた民主主義、いわば「たなぼた民主主義」は、70年の歴史を経てもなおその弱さを克服できないままであることを示しています。むしろ劣化がいちじるしく、政治風土のファシズム化を進める形になっています。
安倍政権は、「積極的平和主義」という旗を掲げて、日本の軍事態勢を一変させつつあります。日本の自衛隊が武力を使える範囲は、日本の周辺だけに限るとした周辺事態法を改定し、「周辺」を外して世界どこへでも行けるようにする。
自衛隊を海外に派遣する場合、これまではその都度、特別措置法をつくっていました。しかし、安倍首相は「そんな面倒なことは止めや。いつでもさっさと派遣できるよう『恒久法』にする」と言い始めました。
そして、周辺事態法、PKO法(国連平和維持活動協力法)、自衛隊法などを矢継ぎ早に改定しようとしています。
それをスムーズに進めるために、先に成立させた特定秘密保護法などを役立てます。
すでに新聞、テレビで、時の政権を批判することを自粛する空気が急速に進んでいます。「もの言えば、くちびる寒し秋の風」。見ざる、聞かざる、言わざる。長いものには巻かれろ。
かくして、日本はあの戦争の歴史を繰り返す時代に、逆戻りしようとしています。そうした政権を、日本の有権者は支持し続けています。そうした有権者は、みずからのアホのドツボにはまる運命です。
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