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なんでこんなことに・・・
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-1382.html
2015-02-19 反戦な家づくり
2012年末以来、ずっとずっと 「なんでこんなことに・・・」と思い続けている。
今月に入ってからは、涙が出そうなぐらい思い詰めている。
いちおう民主主義の体裁は整っているのに、まるで独裁国家のように動いていく日本。
原発が爆発しても自民党を圧勝させる日本。
戦争やるぞと公言する首相を圧勝させる日本。
あまりに抵抗しないので、ゲシュタポやSSの出番すらない日本。
戦前に似てきたと言う人がいるが、それは寝言と言わねばならない。
戦前どころか、もうすでに「戦中」である。
IS(イスラム国)と、お互いに宣戦布告したのだから、戦争中であることは論を俟たない。
戦闘はいまのところ起きていないが、戦闘行為は戦争の中のワンシーンに過ぎない。戦争というのは戦闘を含めた総合戦であり、戦闘していない時間のほうが、圧倒的に長いのである。
今すぐに自衛隊が中東に飛んでいかないのは、憲法があるからではなく、法的な形式を整えないと自衛隊がもたないからだ。現場で命がかかる自衛隊に、法律の一片もなしに「行け」といってもさすがに動かない。
だから安倍晋三は、6月までの今国会で関連法案を全部とおすつもりだ。
この関連法案を、マスメディアの報道規制もふくめて問答無用に通していくことそのものが、始まった戦争の一環なのだ。
70年弱の不戦時代は、2015年2月1日をもって終わったのだ。
これまでも、戦場で殺された日本人ジャーナリストはたくさんいる。2004年、橋田信介さん。2007年、長井健司さん。2010年、村本博之さん。2012年、山本美香さん。
しかし、日本政府は「その罪を償わさせる」とは言わなかった。
遅くとも昨年の12月4日には、後藤健二さんの身代金要求について官邸は把握していた。
後藤健二さん夫人へ「ISIL」側が送った脅迫メールを、警察庁に知らせなかったのは誰か
2015.2.7 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41994
にもかかわらず、嬉々として中東歴訪に出かけ、IS(イスラム国)を壊滅させるための支援をぶち上げた。
時あたかもパリ銃撃テロの直後であったのに、通常のSP以外は同行せず、安倍本人はほぼ丸腰で呑気に出かけて行ったのだ。
すべてお膳立てされていた と考えるのが普通の頭だと、私は思う。
そして、(たぶん予定通り)カイロでの演説の直後に身代金要求ビデオが流れた。
もちろん、日本政府は何もしなかった。中山泰秀がテレビカメラの前を行ったり来たり、必死にテレビに映ろうとしていただけで、実際にはまったくなにもしていなかった。
プレハブ小屋や浄水器を販売しているCTSS-Japanという会社を下請けにして、あとはヨルダンに「よろしくね」と丸投げしていただけ。管官房長官の会見を見るそう限り判断せざるを得ない。
身代金支払いの交渉は全くしなかった–菅官房長官が振り返る”イスラム国”邦人人質事件【全文】http://logmi.jp/36882
そして、(たぶん予定通り)2月1日早朝にあのビデオが流れ、安倍晋三は宣言した。
「テロリストたちを決して許さない。その罪を償わさせる」
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKBN0L40WW.html
この時をもって、日本は戦争を開始したのである。
口先では有志連合には参加しないと言っているが、何のことはない米国国務省のホームページには、しっかりと日本もその一員として記載されている。
そのうえで、首相が「その罪を償わさせる」と宣言し、そのための法整備を6月までに終わらせると言っているのだ。
戦前みたいになってきた などと悠長なことを言っている事態ではないのは明らかだろう。
あれからわずか半月あまり。ヘッドラインを並べただけでも以下の通りだ。
集団的自衛権行使:国民保護法を発動せず 手続き最小化
毎日新聞 2015年01月30日
http://mainichi.jp/select/news/20150130k0000m010159000c.html
地理的制約必要ない 集団的自衛権行使で首相
中国新聞 2015/2/2
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=127032&comment_sub_id=0&category_id=256
同盟国先制でも「行使できる」 集団的自衛権で首相が見解
日経新聞 2015/2/2
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS02H5F_S5A200C1PP8000/
南シナ海の哨戒活動、自衛隊に期待=米第7艦隊司令官
ロイター 2015年 01月 31日
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0VA02G20150131
自衛隊の警戒監視、南シナ海も検討へ 防衛相が考え示す
朝日新聞 2015年2月3日
http://www.asahi.com/articles/ASH23355BH23UTFK002.html
安倍首相:緊急事態管理庁の創設「年度内に成案」
毎日新聞 2015年02月03日
http://mainichi.jp/select/news/20150203k0000e010198000c.html
集団的自衛権:「経済的被害でも行使」
2015.2.4 毎日
http://mainichi.jp/select/news/20150204k0000m010111000c.html
今回の人質事件、特定秘密になるものがありうる=岸田外相
2015.2.4 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150204-00000097-reut-asia
憲法改正の発議、2016年参院選後が「常識」と安倍首相
2015.2.5 ハフィントンポスト
http://www.huffingtonpost.jp/2015/02/04/shinzo-abe-constitutional-amendment_n_6617464.html
年内に改憲項目を選定 自民党の憲法改正にむけた「行程案」判明
2015.2.8 産経
http://www.sankei.com/politics/news/150208/plt1502080006-n1.html
通常国会の会期延長を示唆 自民・佐藤国対委員長
2015.2.11 朝日
http://www.asahi.com/articles/ASH2C5329H2CUTFK002.html
与党安保協議:電話で閣議決定可能に 自衛隊の迅速出動へ
2015.2.13 毎日
http://mainichi.jp/select/news/20150214k0000m010069000c.html
憲法改正「遅くとも再来年春の実現へ全力」
2015.2.14 産経
http://www.sankei.com/politics/news/150214/plt1502140017-n1.html
ホルムズ海峡掃海で集団的自衛権行使も 安倍首相が明言
2015.2.16 朝日
http://www.asahi.com/articles/ASH2J5RQBH2JUTFK007.html
首相、恒久法の制定方針明言 「切れ目ない対応」、衆院本会議
2015.2.16 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/article/145953
【自衛隊派遣で恒久法制定方針明言】首相、公明をけん制
2015.2.17 共同
http://www.47news.jp/47topics/e/262095.php
集団的自衛権に直接関係するものだけ拾ってもこれだけある。まだ見逃しているニュースがあるかも知れない。
こんな事態が猛スピードで進行しているのに、ほとんど抵抗する勢力すらない。
なんでこんなことに・・・
たぶん5月20日には関連法案が一括で国会に上程される。
この夏には、なにかちょっとでも言いがかりをつければ、自衛隊は中東でもアフリカでもウクライナでも、飛んでいって参戦することができるようになる。
もし、なにか障害になるようなことがおきたり、反対の声が少し大きくなれば、またまたIS(イスラム国)のテロが炸裂し、安倍晋三は嬉々として「テロに屈しない」と叫び、安倍に反対するものはすべて「テロリスト」と呼ばれ石を投げられる。
■■
なんでこんなことになったのか、大きな原因は70年前にある。
日本人が反省も反発もせずに、「再出発」してしまったことのツケが、今回ってきているのだ。
日本人は敗戦を「敗戦」と言うことを嫌う。保守も革新も、そろって「終戦」と言いたがる。
「敗戦」という言葉には、反省と反発が込められている。
バカな戦争をやってしまった反省と、負けたことによって屈辱的な地位におかれたことへの反発だ。
この二つを、ともにウヤムヤにするための魔法が 「終戦」という言葉なのである。
日本のトップは、いまだに隙あらば戦争責任を否定して開き直ろうとする。公式かつ明確に戦争責任をとって来なかったことの何よりの証左である。
と同時に、日米地位協定を初め、いまだに日本は実質的な植民地である厳然たる事実を、左右が仲良く認めようとしない。
日本という国をひとことで言うならば、「奴隷頭」なのである。
惨めに隷属しつつ、同時に抑圧搾取してきた。
右翼は前者を言い、左翼は後者を言うことで、お互いにケンカしてきたけれども、両方とも厳然たる事実であり、ケンカしている場合ではないのだ。
むしろ、この日本の現実を誤魔化し、分裂させ、「奴隷頭」の立場を不動にするために、右翼と左翼は手のひらの上でケンカさせられてきたと言うことなのだろう。
この「奴隷頭」としての地位を、平和国家日本というオブラートで包み込み、見て見ぬふりをしてきたのが、日本の戦後70年だった。
ドレイに甘んじることと引き替えに経済発展を与えられ、食わしてくれるならどんな屈辱でも我慢する どんな非道でもやってのける というのが日本人の習い性になってしまった。骨の髄に染みこんでしまった。
話はそれるけれども、ブラック企業がはびこるのも、だから同じ根っこなのだ。微々たる給料をもらうと、まったく抵抗できなくなる。しかも中間管理職になったとたんに、部下を平気で酷使する。
まさに、日本の縮図なのだ。
そうやって66年間、日本人の骨を抜き続けてきたところに、あの地震が起き、原発が爆発した。
これは、さすがの日本人も目が醒めてしまうのではないかと、米国は思ったはずだ。
だからこそ、トモダチ作戦などと言って、兵士を犠牲にしてまで米軍は救助を手伝った。
ところが・・・・
集会に出てくるのはせいぜい20万人。それも主催者が警察のスピーカーで解散を呼び掛けるなど、どう見ても暴発する危険はない。
そして、その直後の総選挙で、福島を含めて自民党が圧勝したのである。
たぶん、ハラハラしながら見ていた支配層は、腹を抱えて笑ったに違いない。
「な〜んだ。何も心配する必要なかったんだ。ばっかみたい。ははは!」と
この瞬間に、わずかに残っていた民主主義の効力は消えて無くなった。
「変なことをしたら選挙で落とすぞ」という効力は、日本には存在しないことが判明してしまった。
戦後民主主義のブラフが、完全に見透かされてしまったのである。
ワンペアだろうがツーペアだろうが、一騎打ちにさえしなければ、どんな手札でも勝てるとばれてしまった。
一騎打ちにしないのは簡単だ。
そもそも自民党には、米国の支配を代行させるために資金を流す仕組みができあがっている。自民党を支えているのは、党員でも支持率でもなく、今も昔も潤沢な資金である。
その一部を「野党」にも回して、主だったところを飼っておけば、ぜったいに足並みを揃わせないことなど簡単にできる。
第1自民と 第2自民と 第3自民で 適当にできレースをしていればいいのだから。
しかも、資金をもらっていない、純然たる野党の中でも、つねに足の引っ張り合いが絶えない。
右翼と左翼、保守と革新という 擬制的な対立をつくって支配されてきたことにいまだに気がつかずに、相互不信で疑心暗鬼になり、少しうまく行きかけるとだれかがそれを崩す ということを繰り返している。
知事選と総選挙で完全勝利した沖縄ですら、やっとこぎ着けた保革共闘・オール沖縄を、何かあれば不信感をたきつける言動が内部から出てくるようだ。
慎重にことをすすめる翁長知事に対し、甚だしきはリコールすべし等というトンデモ発言もあると聞く。
そこまででなくとも、不満をにじませる発言は見かける。
しかし、行政の長として一度失敗したら同じ手は使えなくなるのだから、慎重の上にも慎重にことを進めるのは当然だ。
ただでさえ数少ない弾を、無駄撃ちするわけにはいかない。感情に流されて性急な判断や発言をしないことは、むしろ賞賛されるべきことだと、私には思える。
しかし「保守は裏切る」と思いこんだら100年目の人は、翁長知事が何時裏切るかと戦々恐々で見ているようだ。
沖縄にしてこれである。
よりヌクヌクと奴隷頭の生活を満喫してきた本土では、推して知るべしである。
私たちは、奴隷であることへの怒りと、頭を務めてきたことへの反省と、その両方の鎧を心にまとわなくては、立ち上がることはできない。
70年前から、這いつくばってエサだけは人の分まで貪ってきた生き方を、まず自覚し、恥じいり、怒り、抜け出したいと切実に思うことからしか、何かを変えること、戦争を止めることはできないだろう。
日本人の誇り。プライド。
それは極右の専売特許ではない。
プライドは、自らの悪事を開き直ることで得られるのではない。
隷属への怒りと、罪への自省とに、ともに思い至った者だけが手を掛けることができる。
江戸時代の日本人は、プライドをかけて百姓一揆に立ち上がった。
記録に残っているだけで、260年間に3200回あまりの一揆があったという。
平均すれば毎月1回である。
日本人が有史以来もの言わぬ民なのではない。
自由民権運動が潰されてから120年あまり、前半の50年は強権的に、後半の70年は甘い汁と引き替えに、自由と権利を手放してきたのだ。
120年の歴史を覆す、プライドに目覚めることができるか。
さもなくば、ふたたびの敗戦を迎えるまで、行くとことまで行ってしまうのか。
せめて、ふたたびの敗戦を、またしても「終戦」と言いかえることだけはないことを祈りたい。
なんでこんなことに・・・
そう思いながらも、できることは少しでもやっておきたいとは思う。
微々たる抵抗でも、いちばん有効だと思うことを追及していこうとは思う。
しかし、根は深いのだ。
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