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民主主義は、みんなが選挙に参加することである
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2015/02/18 17:35 高橋敏男のブログ
“地域から変えよう日本の政治” と題する、
一般社団法人勁草塾の新春講演会が、
昨晩、横浜市内で開催された。
講師は、
白鳥浩 法政大学大学院教授である。
一体いま私たちは、何処に居るのでしょう!?
・・・と呼びかけがあった。
政治に無関心ではいられないはずなのに、
投票に行かない人が多い現実を憂えた発言だった。
政治学者は日夜、その低投票率は、
何に起因するのか明らかにすべく研究している・・・。
4月の地方選を前に、地域から何が出来るのか?と
過去の選挙選における投票率の変遷から話が始まった。
3・11の年の地方選においては、
被災者に配慮して選挙戦では、
活発な活動は自粛され静かな選挙戦となった。
その年の投票率は45.24%だった。
その翌年の2012年の衆院選の投票率は、
59.32%でやはり4割以上の人が投票に行ってない。
2013年6月の都議選の投票率は45.50%で最低である。
続く7月の参院選の投票率は52.61%とやっと5割である。
さらに続いた都知事選の投票率は46.14%、
昨年末の衆院選の投票率は52.66%。
このように低投票率が続くのは、
政治に魅力を感じていない。
政治が将来ビジョンを描いていないことに原因がある。
有権者は自民党も民主党も政策において、
余り変わり映えがしないと、半ば政治を諦めている。
しかし、55年体制で自民党一党体制が続いてきたが、
政治に変化が見られた時もあった。
自民党政権で改革は出来ないと自民党を飛び出した、
小沢一郎氏が中心となり連立政権ができた。
1993年以降の自民党は嘗てのように強くない。
2007年の参院選では自民党が過半数を割り、
衆参ネジレ国会と言われた。
決められない政治と言われた。
衆院で通った法案が参院で否決され、思うような政治が出来ない。
与党の政策が悉く、ブロックされ、政権運営が壁にぶち当たった。
この頃に政権交代の最大のチャンスが訪れた。
従来の自民党政権の膿を出し切らないと、
日本は間違いなく、衰退していくと有権者は危惧した。
そしてようやく政権交代を実現させたのである。
しかし、鳩山首相の普天間問題が躓いて以後は、
菅首相になり、既得権益層に媚びた政治に戻ってしまった。
これが誰の目にも明らかになったのは、
菅内閣が迎えた試練の参院選前に消費税増税を
突如、ぶち上げたことに始まっている。
1993年以降は変化の激しい時代である。
有権者が現実政治に満足しているわけではない。
それが国政と地方政治のズレに表れているという。
二大政党制の下で国政で強い自公政党が、
地方政治の舞台では、そうもいかないのである。
1993年以降の合従連衡政治が、
小泉政権が出来て以後は、
日本社会は「格差」はあって当然だという風潮になった。
郵政民営化、平成の大合併、
これらは金持ちと貧乏人という格差と、
都市と地方という二つの格差を齎した。
既得権益層と官僚体制は、東京一極集中を根本に置いて居る。
いま人気のフランスの経済学者 ピケティが言っていることは、
「格差」は問題である。
「格差」是正のために富の分配が必要だということです。
2007年の神奈川知事選でも投票率は45.24%の低投票率でした。
自民党が必ずしも強くなくても結果として、
“一強多弱” となってしまったのには、わけがある。
また一票の格差を是正しても根本的解決にはならない。
地方から都会へと人口が流れる現実では地方が疲弊していくからである。
アベノミクスは格差社会を是認している。
アベノミクスは為替ゲームに等しい。
(これで政策と言えるのでしょうか)
これは小泉政権の政策と同じことである。
(大企業優遇に対して、一方地方の不景気を放置したままだ。)
地方創生云々と言っても具体的な中身がない。
では今後の地方選で何を訴えるべきか?
格差是正をすること、平等社会を実現すると言うべきだった。
これがヨーロッパの対立軸である。
自由主義か平等かに、分けるたほうがいい。
税負担で “国土の均衡ある発展” が成り立っていたが、
これが小泉政権以降、三位一体改革と称するもので破壊された。
民主主義は、みんなが選挙に参加することである。
低投票率の日本では、
この民主主義のゲームのルールが成立しない。
(つまり民主主義国ではないのだ)
4月の統一地方選は、民主主義を取り戻すチャンスである。
民主主義を取り戻す!
これは全員参加型の選挙でしかなりえないことを伝えること。
「参加型政治」が必要なことは、
対立した意見の存在を認めること。
国民の意思は、全員の投票の結果であること。
これが参加型民主主義の根幹である。
そして決まったことには、みんなが従うこと。
政治に関わる基本的なことを知らぬままに、
投票したり、棄権したりしていなかっただろうか?
今度の統一地方選で、これを体験したいものです。
自分が参加した選挙結果には責任を持てるだろうし、
次が待ち遠しいという気持ちさえ出てくるのではあるまいか。
(講演中の白鳥浩教授)
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