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(回答先: 曽野綾子氏「アパルトヘイト称揚してない」 朝日新聞 投稿者 ダイナモ 日時 2015 年 2 月 17 日 07:25:26)
曾野綾子の問題コラムは、信じがたい暴論である。特に問題なのは後半である。
「もう20~30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住むほうが良い、と思うようになった。」
「居住区」というのは、個々人の居住地より明らかに広い概念である。少なくとも何区画かの「区域」であろう。その「居住区」を人種別に分ける方がよいというのは、白人区、黒人区、アジア人区を設定し、自由に別の居住区に住ませないと言うことであろう。居住地の選択の自由を認めては、住み分けにならない。
これは、憲法違反の主張である可能性も強い。憲法22条第1項は「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」と規定している。人種別の住み分けが、それほど重要な公共の福祉であり、自由に住むところと決めさせたらそれが侵害されるというのか。
なお、曾野綾子は反論で「私は、アパルトヘイトを称揚したことなどありませんが、「チャイナ・タウン」や「リトル・東京」の存在はいいものでしょう。」などと言った論点のすり替えをしているが、「チャイナタウン」は「リトル東京」別に「居住区」が決められているわけではない。
また、以下の部分は、黒人の人々をステレオタイプ化したとんでもない内容である。
長くなるが引用する。
「南アのヨハネスブルグに一軒のマンションがあった。以前それは白人だけが住んでいた集合住宅だったが、人種差別の廃止以来、黒人も住むようになった。ところがこの共同生活は間もなく破綻した。
黒人は基本的に大家族主義だ。だから彼らは買ったマンションに、どんどん一族を呼び寄せた。白人やアジア人なら常識として夫婦と子供2人くらいが住むはずの1区画に、20~30人が住みだしたのである。住人がベッドではなく、床に寝てもそれは自由である。しかしマンションの水は1戸当たり常識的な人数の使う水量しか確保されていない。間もなくそのマンションはいつでも水栓から水の出ない建物になってしまった。それと同時に白人は逃げ出し、住み続けているのは黒人だけになった。」
「黒人は基本的に大家族主義だ。」「マンションはいつでも水栓から水の出ない建物になってしまった。それと同時に白人は逃げ出し、住み続けているのは黒人だけになった。」とあるが、
大家族主義と黒人はどうしても関連づける必要があるのか。大家族になるのは別に白人でもアジア人でもある。マンションの過密とそれに伴う水の供給問題を心配するなら別に何人以上住むのは禁止とその旨の規制をすればいいだけで、人種で分ける理由はない。大家族の日本人が出来たらその家族も黒人的だから不名誉黒人として黒人居住区にでも放逐するつもりか。
さらに、「それと同時に白人は逃げ出し、住み続けているのは黒人だけになった。」とは何を言いたいのか。白人が逃げ出しても水が出るようになったとはとうてい思えない。何せ残ったのは大家族主義の黒人ばかりだから。含意は、黒人等いう人種は、水の出ない(不潔な)マンションで大家族で住むような人種でとても一緒に住めないと言うことだろう。
曾野綾子は、それほど自分が言っていることに自信があるなら、アメリカンの新聞に意見広告として全文を載せて、アメリカ国民に私の言っていることはどこかおかしいのかと問うてみるといいだろう。また、オバマ大統領にも読んでもらったらどうか。
しかし、こんなコラムが大手を振って新聞に載るとは世も末だ。
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