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2015-02-16 09:50:09
「関電は再稼働へ万全を期せ」が読売新聞の本日2月16日の社説見出しでした。この社説は、何を言いたいのか、何を主張したいのか、よく分からない内容でした。意味不明なのです。
まず見出しの「万全を期せ」ですが、原発を再稼働したいのなら電力会社が「万全を期す」のは極めて当たり前。いまさら社説で改めて取り上げるべきことではありませんよね。それとも、この社説を書いた論説委員は、寝ぼけて書いたのでしょうか。
もっとも行間から立ち昇ってくるのは、再稼働がなかなか進まないことに対するいらだちです。読売の論説委員としては、電力会社の手続きがトロトロしているようで歯がゆい。同時に、再稼働の適否を審査する原子力規制委の作業がモタモタしているようで歯がゆい。もっと何とかならないのか。「もっと早く再稼働させろよ」と言いいたいらしい。
この社説には、原発の危険性に対する配慮はほとんどなく、手続きをさっさと進めて動かせという催促が目立つ。
「ネトウヨ」と称されるネット右翼の言動は、粗雑、下劣。原発に関しては、「早く動かせ。経済が大切、儲けることが何が悪い」というヤクザのような開き直りです。
安倍政権もやっていることは、粗雑、下劣。「成長、成長、成長が第一。経済至上主義じゃ」です。そして、安倍晋三という男の態度は、「戦争ができる強い国になるんじゃい。それが何が悪い」という開き直りです。そのためには、集団的自衛権を使えるようにして、アメリカと一緒にどこへでも出かけて利権をむさぼる。アベノミクスの本質でもあります。邪魔する奴は、特定秘密保護法に引っかけて逮捕。場合によっては、拷問で痛めつける。
かつて日本の検察は、小林多喜二という一人の物書きを逮捕し、拷問で痛めつけてあっという間に殺してしまいました。多くの良心のある人たちを拷問にかけて殺しました。現在の検察も、戦前からのDNAを脈々と継承してきています。
安倍政権が猛進し始めた方向も、戦前からのかつての大日本帝国政府と極めて近似性の高い独裁政治の道です。その方向を歓迎するネトウヨさんたちは、「わが世の春」到来と、安倍政権下でのはしゃぎ踊りを続けています。そうした風潮をあおる社説を掲げているのが、最大部数の読売新聞です。
こんな安倍政権は一日も早く退陣させたいものです。しかし、なかなか退陣させられない。
こんな風潮をあおる読売新聞からは、一刻も早く読者離れが進んでもらいたいものです。しかし、なかなかそうならない。
そして、平和を愛する日本の立ち姿が、手足の先から腐り始め、腐臭を放ち始めています。
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