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2015-02-16 05:35
作家・曽野綾子氏が産経新聞に掲載したコラムの中に、アパルトヘイト(人種隔離政策)を容認、助長するような記述があったことが、大きな波紋を呼んでいる。(@@)
しかも、曽野氏がもともと安倍首相と同じ超保守勢力の一員であり、安倍官邸の「教育再生実行会議」のメンバーになっていたこともあって、海外メディアの中には、曽野氏を「首相側近」「首相の元アドバイザー」「政府のブレーン」だと紹介するものもある様子。
この曽野氏のコラムは、一つ間違えると、安倍政権、ひいては日本国民に対する海外からの評価や印象に大きなダメージを与えるおそれがある。(-"-)
<安倍首相は、海外ではナショナリスト(国家主義者)だと知られているので、尚更にね。^^;>
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曽野氏は、産経新聞にコラム「曽野綾子の透明な歳月の光」を掲載しているのだが。2月11日に掲載した「労働力不足と移民」と題したコラムの中で、介護で労働移民を受け入れる必要性などについて記述。
その際に「もう20〜30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来、私は、居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」として、南アでアパルトヘイト(人種隔離政策)が撤廃された後、白人専用だったマンションに黒人家族が入居して大家族で生活し始めたため、水が不足して共同生活が破綻し、白人が逃げ出した例を紹介。「人間は事業も研究も運動も何もかも一緒にやれる。しかし居住だけは別にした方がいい」と居住区を分けることを提唱した。^^;
この曽野氏の記述に対して、アパルトヘイトに理解を示すものだ、人種差別を助長するものだとして、国内外から疑問や批判の声が相次ぐことに。
ついには、南アフリカの駐日大使やNPO法人「アフリカ日本協議会」から、正式に抗議文を受けるに至ったという。(-"-)
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この曽野氏の件については、色々な論点があると思うのだけど。<一応、大手全国紙であるはずの産経新聞が、このような内容のコラムを掲載されることの是非とかもね。>
ただ、もし曽野綾子氏や産経新聞の思想や表現の自由を重視するのであれば、このコラム掲載自体は責められるべきではないのかも知れない。^^;
<曽野氏は以前から戦前志向の超保守派としても知られており、これまでにも過激な発言を繰り返しているだけに、これまでであれば、「またウヨ新聞でウヨ作家が、ほざいていてら〜」って感じで終わっていたところなのかも。(-_-)>
ただ、今回の場合、問題はチョット深刻なのである。曽野氏は、安倍首相も属する超保守勢力のメンバー、ブレーンのひとりだからだ。(**)
実際、曽野氏は、安倍新政権でも、13年1月から、首相が官邸に設けた&超保守ブレーンを集めた「教育再生実行会議」のメンバーを務めているのである。(++)
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それゆえ、海外のメディアには、曽野氏のことを「首相側近」「首相の元アドバイザー」「政府のブレーン」だとして、彼女の発言を報じるものがいくつもあるようなのだ。(>_<)
『英紙タイムズ「日本の首相側近が外国人労働者を隔離するよう要求」
英紙インディペンデント「日本の首相が外国人労働者に対するアパルトヘイト政策を促される」
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル「作家が移民と隔離に関する発言で騒動を起こす」
ロイター通信「日本の首相の元アドバイザーがアパルトヘイトを称賛し、安倍首相を困惑させる」(木村正人のロンドンでつぶやいたろう15年2月15日より)』
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また海外紙に関しては、こんな記事も出ていた。
『このコラムを受けて、刺激的な論説で知られるアメリカのウェブメディア『デイリービースト』は、「新聞コラムニストが日本にアパルトヘイトを望む」という見出しで、曽野さんが安倍晋三首相の教育再生実行会議に加わっていた、いわば首相のブレーンだったことを詳細に記述。取材に対し、「曽野綾子さんのコラムはいつも掲載している連載もの。多様な意見があるべき、と考えるのは自然」と産経新聞はコメントしたという。
さらに曽野氏が「女性は妊娠したら仕事をやめるべき」と発言したことを挙げつつ、「日本で働いていて、差別に向き合わなければいけないことはしょっちゅうある。大新聞がこんな記事を載せたら、国中の差別主義者を勇気づけることだろう。もうたくさんだ」と日本で働く30歳の南アフリカ人女性の発言を紹介した。
ロイターも「政府のブレーン、アパルトヘイトを賛美し、首相に恥をかかせる」との見出しで報じ、政治評論家の感想として、「日本にダメージを与える発言。(オリンピックを控えた)東京は海外からのイメージダウンを避けようと必死になるだろう」と書いている。
また、アメリカの大手経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』はブログで、「もし記事に誤りがあるなら、私はそれを正します。私も人間ですから、過ちを犯します。しかしこの記事について、誤りがあるとは私は思いません」という曽野さんのコメントを掲載している。(The Huffington Post15年2月13日)』
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mewは、安倍晋三氏本人は、超保守派ながら、人種や女性に関する差別意識はほとんどない、やや珍しいタイプだと思っているのだけど。
ただ、安倍氏と同じ超保守思想を持つ仲間たち(側近、ブレーン、スタッフ、支持者などを含む)には、人種や女性に対する差別、区別の意識が強い人が多いのは事実だ。(・・)
安倍氏が率いている超保守議連「創生日本」のメンバーやその支持者の中には、ネトウヨと同じように、ブログやツイッターに、中朝韓の国や民族に対するヒドイ差別をあらわにした記述をする人たちがいるし。<関係者だけの講演では、もっとトンデモないことを言っている。それこそ、石原慎太郎氏のような立場の政治家までもが、堂々と「シナ」「三国人」などと公の場で発言することもあったりして。>
また、安倍閣僚では、山谷えり子国家公安委員長が、「ジェンダーフリー反対派」で知られているのだが。自民党や創生日本の会合では、今でも「男女が同じように社会参画するという考え方が間違い」「婚外子の相続は、半分で当然。そうしないと、家族・婚姻の制度や社会の秩序が乱れる」などの意見が飛び交っているのが実情だ。(@@)
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mewは、今、安倍政権の中枢にいる安倍首相自身、そして彼を支えている超保守仲間たちが、どのような思想や考え方の持ち主なのか、彼らがどのような国づくりを目指しているのか、も〜っと多くの国民に知って欲しいと思うし。
そのために、このブログでも、よく超保守派の国家観や教育観などについて、扱うことがあるのだけど・・・。
でも、残念ながら、おそらくTV各局はこの件に関して、ほとんど報じていない様子。(-"-)
新聞も、今のところ、南ア大使やNPO法人が、曽野氏や産経新聞に抗議文を送ったという事実しか報じていないような感じだし。
もしかしたら、よ〜っぽど海外から大批判が来ない限り、曽野氏が安倍首相の超保守仲間であり、官邸のブレーンであったことや、同じような考えの人が安倍政権の中枢にもいることなどは、国民には知らされないままに終わってしまう可能性がある。^^;
<mewは、海外の人たちが、日本のメディアがこの件をあまり取り上げないor曽野氏の発言を問題視しないのを見て、日本の国民の多くも、曽野氏のような考え方を容認している、このような発言を是認しているのではと、誤解を受けないといいな〜と憂慮している部分もあるです。(-_-;)>、
また、この件は改めて書きたいけど。安倍首相は、戦後70年の節目に出す予定の「安倍談話」の内容に関しても、危険な国会主義者として問題のある文を作成するのではないかと、海外からかなり注目を浴びているだけに、mewとしては、早く多くの国民に、いかに安倍氏&超保守仲間たちが自分たちとかなり異なる思想を持っているのかということを、気づいて欲しいと願っている。(@@)
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超保守派&教育再生の話を書いていて、ふと思い出したのだが・・・。
(関連記事・14年2月『安倍が目指す「神の国」の洗脳教育+暴言重ねる森は要辞任+世界の浅田真央http://mewrun7.exblog.jp/21711928/』)
先週2月11日は「建国記念の日」だったのだけど。安倍首相が、わざわざ国民に対してメッセージを出したことに気づいた人は、どれぐらいいただろうか?(・・)
『安倍晋三首相は10日、建国記念日を11日に迎えるに当たりメッセージを発表した。「国民一人ひとりが先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う国民の祝日だ」と強調。「さまざまな環境の変化に対応しなければ、素晴らしい伝統を守り抜くこともできない。100年先をも見据えた改革に果断に取り組む」と決意表明した。(時事通信15年2月10日)』
『建国記念の日に関する首相のメッセージは昨年に続き2回目で、菅義偉(すがよしひで)官房長官は10日の記者会見で「建国記念の日の趣旨を広く国民に伝え、分かち合うためだ」と説明した。
首相はメッセージで「いつの時代にあっても、先人たちは勇気と希望をもって新しい時代を切り開いてきた。今日のわが国の発展は先人たちが幾多の国難を乗り越えた礎の上にある」と強調。その上で「この尊い平和と繁栄を次の世代に引き継ぐ。10年先、50年先、100年先をも見据えた改革に果断に取り組む」と決意を表明している。(産経新聞15年2月10日)』
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「天皇建国神話」を信奉している安倍氏らの超保守派は、紀元前660年の2月11日は、神の子孫である神武天皇が即位して、国をおさめ始めた日だとされることから、戦前のように、この日を日本の建国記念日(紀元節)として、国全体で奉祝すべきだと提唱。<明治時代に「日本書紀の記述をもとに計算して、日付を決めたんだって。>
学校教育の中でも、天皇神話を教えて、子供の頃から天皇や皇室に対する尊崇の念を抱くようにすべきだとも主張しているのである。^^; <最近になって、一部の歴史の教科書に、天皇神話のコーナーが設けられていたりするのよね〜。(-_-;)>
実は、安倍自民党は、衆参院選の政策集で「政府主催で建国記念の日を祝う式典を開催する」と公約しているのだけど。政府がなかなかそれを実行に移そうとしないので、超保守派の中には、かなりイラ立っている人たちがいるという。^^;
『建国記念の日の11日、神社本庁などでつくる「日本の建国を祝う会」が東京都渋谷区の明治神宮周辺で、奉祝パレードを行った。明治神宮会館では奉祝式典が開かれ、「憲法改正へ向けた動きを加速してゆく」「賛同者の輪を拡大する国民運動を大いに推進する」と訴える決議を採択した。(中略)
式典には、自民党の田中和徳組織運動本部長ら国会議員や各国の駐日大使らが列席し、約1千人が参加。同会の大原康男会長は「政府主催の式典を早く実現してほしい」とあいさつした。
安倍晋三首相の「100年先を見据えた改革に果断に取り組む」とのメッセージも代読された。(産経新聞15年2月12日)』
『自民党の高市政務調査会長は、東京都内で開かれた建国記念の日を祝う式典であいさつし、(中略)「自民党は『日本を取り戻す』という決意で衆議院選挙に臨み、3年3か月ぶりに政権に復帰した。その重みと責任を十分かみしめて、野党時代に磨きをかけた政策を着実に実行すべく、全力で働く」と述べました。
そのうえで高市氏は、「衆議院選挙の政権公約では、国家の主権と名誉、国益を取り戻すために新たな憲法を制定することや、地域社会と家族の絆を守るための政策の実現を約束しており、着実に実現させたい」と述べ、憲法改正を着実に実現させたいという考えを強調しました。
また、高市氏は、衆議院選挙での党の政策集で、建国記念の日を祝う式典を政府主催で開催するとしていることについて、実現に向けて政府側と調整したいという考えを示しました。(NHK15年2月11日)』
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おそらく国民の多くは、安倍首相&超保守仲間たちが、日本の経済や国民の生活のこと以上に、上述した戦前志向の思想に基づく国づくりや教育政策、国家の主権と名誉、国益を取り戻すための新憲法制定や家族の絆を守るための政策の実現などに力を入れていることも、知らないのではないかと思うのだけど・・・。
日本が時代錯誤のアブナイ国にならないためにも、早く安倍首相らの考え方の問題点に気づいて欲しいな〜と。そして、国民自身が「I am not Abe.」「安倍政権にNO!」の声を上げて、安倍政権を終わらせたいと切に願っているmewなのだった。(@@)
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