http://www.asyura2.com/15/senkyo179/msg/890.html
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曾野綾子さんについては、テレビ番組に出演してしゃべっている姿と内容が嫌いであり、相容れないひとだと思っている。
今回のコラム騒動も、建前論やきれい事ではなく本音を語ったという点では評価できるが、日本の高齢者の介護のために移民を増やすという考えや人種間で距離感を保ったほうがいいという理由付けが??なので同意することはできない。
(是非論はともかく、自国民があまりやろうとしない職種を外国からの移民に頼ろうという発想が通用したのは先進国の経済的優位が圧倒的であった20世紀までの話で、これから途上国の人々をあてにする政策を採ろうとすると介護難民があふれることになる。食糧でさえ買い負けている状況で、外国人労働者を今後も呼び続けられると考えるのは短慮)
人種の違いだけでなく、同じアジア人・黒人・白人であっても歴史文化的価値観の違いや所得レベルの格差は自ずと棲み分けにつながっていくものなので、政策として人種区分で居住区を分ける必要はない。
棲み分けが経過的にうまくいかずぎくしゃくしても、そのようなことも生きていくなかのスパイスだと思い甘受するほうがいいだろう。
(曾野さんが人種間で居住区を分離したほうがいい理由として例示した南アのアパートも、落ち着くところに落ち着いたのである。白人が出て行ったという結末は、曾野さんには気に入らないものだったかもしれないが)
それはともかく、昨夜NHKBS1で放送されていたドキュメンタリーWAVE「アメリカ 相次ぐ黒人デモの深層」のなかで、アラバマからニューヨークに出てきたという黒人女性が、建前では平等と言いながら本音では違う対応をされるニューヨークより、はじめから黒人と白人の距離感が保たれているアラバマのほうが住みやすかったと語っていた。
南北戦争という内戦で第二世界大戦やベトナム戦争を上回る戦死者を出したという点で米国史上最悪の大統領と評価しているリンカーンがやり遂げた「奴隷解放」も、それで奴隷だった人々の生活が良くなったわけではない。
きちんと原状回復するか生涯にわたって生活できる資金を渡すことをしたのならともかく、“自由な労働者”として世間に投げ出しただけだから過酷な目に遭うのは当然だと言える。
(内戦という殺し合いで自国民をもっとも多く死なせたリンカーンが米国であれほど評価されているのは不思議きわまりない)
※ ドキュメンタリーWAVE「アメリカ 相次ぐ黒人デモの深層」BS1
放送:2月14日(土)22:00〜22:49
再放送:2月18日(水)17:00〜17:49
アメリカ中西部の町、ファーガソンで黒人少年が警察官に射殺された事件に端を発した黒人の抗議活動は200近い町に広がり、いまだ収拾のめどはたっていない。そのなかで今、警察と黒人とが最も厳しく対立し、社会問題となっているのがニューヨークだ。2013年から市政を預かる白人・デブラシオ市長(妻は黒人)は、黒人側に寄った発言を繰り返し、市警と対立。12月末には、黒人男性により警官2人が射殺される事件にまで発展した。警官組合は、市長の態度が招いた結果だと憤る。財政難により警察の予算は削減され、制服警官の数が減る中で、NYの安全を身体を張って守っているという自負が警察官たちにはある。黒人やヒスパニック層の貧困には光があてられているが、或る意味では警察の側も、拡大する格差社会の下層に位置するのだ。1964年の公民権法の制定からちょうど半世紀、なぜ今、黒人と警察との確執がここまで激しくなるのか、そして、人種間の対立・分断は、果たしてどこへ向かうのか?ニューヨークを舞台にNY市警や市民グループの動きを中心に取材し、アメリカの行く末を探る。
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曾野綾子さんのコラム 南ア大使が抗議[NHK]
2月15日 15時09分
産経新聞が、作家の曾野綾子さんが寄稿した、南アフリカを例に、人種ごとに居住区を分けるほうがよいという内容のコラムを掲載したことについて、南アフリカ大使が人種隔離政策「アパルトヘイト」を許容するものだとして産経新聞に文書で抗議しました。
産経新聞の今月11日の朝刊に掲載されたコラムで、曾野綾子さんは介護の分野などの労働力不足を補うため移民の受け入れは避けられないとしたうえで、アパルトヘイトが撤廃されたあとの南アフリカ共和国を例に、「居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住むほうがいいと思うようになった」と述べています。
このコラムについて、南アフリカのモハウ・ペコ駐日大使は14日までに産経新聞に文書で抗議しました。
文書ではコラムについて「アパルトヘイトを許容し、美化した。行きすぎた、恥ずべき提案」としたうえで、「肌の色やほかの基準によって他者を差別してはならない」などとしています。
これについて産経新聞はホームページなどに、「当該記事は曾野綾子氏の常設コラムで、曾野氏ご本人の意見として掲載しました。コラムについてさまざまなご意見があるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」とするコメントを掲載しました。
また曾野綾子さんの「私は文章の中でアパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱してなどいません。生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しいという、個人の経験を書いているだけです」というコメントも掲載しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150215/k10015469391000.html
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