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中国と安倍首相の対立の問題は我々日本国民自身の対立の問題である
http://www.amakiblog.com/archives/2015/02/14/#003137
2015年02月14日 天木直人のブログ
現在の日中関係の悪化を、私は習近平主席と安倍首相の対立ではなく、あえて中国と安倍首相の対立と呼ぶ。
なぜなら、この問題に限って言えば、習近平主席の後ろには13億の中国国民の圧倒的多数の意思があるからだ。
ひるがえっていまの日本政府の対中政策は、安倍首相個人の強い思い込みの結果もたらされたものだからだ。
そのような安倍首相の考えに強く反対する国民は私をふくめ多い。
国民世論は完全に分かれている。
そして私は現在の日中関係を、「悪化」ではなく、「対立」と呼ぶ。
なぜならば安倍首相や、なかんずく安倍首相を取り巻く側近や国民の言動は、中国に対する憎悪に近いものがあるからだ。
もはや完全な敵対関係になっている。
この日中関係の対立について、私はきのう13日、わけあって中国大使館に程永華大使を訪れ意見交換する機会に恵まれた。
その詳細については機会が来れば明らかにするが、ここでは次の一点を紹介しておきたい。
きのう2月13日の産経新聞が書いていた。
中国の程永華大使は12日、都内で日中友好団体を招いて新年会を開き、そこで次のように挨拶したと。
日本側が歴史を真剣に顧み、村山談話など、歴史を反省する約束を守り、軍国主義の侵略の歴史と徹底的に一線を隠し、平和、協力の明るい未来を切り開いていくよう希望している・・・と。
じつはこれと同じことを昨日13日に程永華大使は私に語った。
つまり悪かったのは当時の軍国主義者の為政者たちであって、決して日本国民ではない。それどころか多くの日本国民は中国と同様、軍国主義の犠牲者であったと。
そしてこれこそが、あの周恩来首相が日中国交回復交渉において田中角栄首相に伝えた言葉であり、日本から賠償を要求することを放棄した理由であるといわれてきた。
「悪いのは日本の軍国主義者たちであり日本国民もまたその犠牲者だ」
このことを中国は今日まで一貫して繰り返してきている。
多くの日本国民もまたそう思っている。
もちろんそう思わない国民もいる。
その先頭に立っている国民が安倍首相だ。
何しろ、東京裁判を否定し、A級戦犯は勝者の懲罰裁判の結果であると主張し、その名誉を回復するといっているからだ。
これは、もはや歴史認識をめぐる日中間の対立問題ではない。
国民同士の対立である。
そして私を含め、当時の軍国主義者たちの愚かで無責任な行動で日本を未曾有の惨禍に突き落した事に憤り国民は多いはずだ。
その憤りは、人生を滅茶苦茶にされた怒りからくる激しいものだ。
戦争の悲惨さを知らず、あるいはみずからは高みにいて被害を受けなかった者たちの世襲支配者たちが、やたらに戦争を口にすることとはわけが違う。
そのような者たちがいくら勇ましい事を言っても通用しないほど激しく、強い憤りが多くの国民の中に鬱積している。
歴史を知れば知るほどそうなる。
安倍首相は中国と戦う前に、そのような日本国民と戦って勝たなければいけない。
それは到底無理である(了)
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