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秘密のベールに包まれたまま/(C)日刊ゲンダイ
実戦経験なし 唯一の“専門特殊部隊”は重要施設を守れるのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/157187
2015年2月14日 日刊ゲンダイ
首相官邸や官公庁、原発など国内の重要施設をテロリストが襲撃し、人質を取って立てこもった場合、誰が救出に向かうのか。テロ組織が爆弾や化学兵器を所持していれば、日本の警察組織だけで事態を収束させるのは困難だろう。
実はそんな有事に備えた部隊が自衛隊に存在する。陸自の習志野駐屯地に本部を置く「特殊作戦群」だ。04年に米陸軍の「グリーンベレー」「デルタフォース」などを参考に発足した、日本初にして唯一の対テロ専門の特殊部隊である。
空挺・レンジャー資格を有する陸自隊員のうち、知力・体力・精神力に優れた300人の最精鋭を揃えたという触れ込みだ。
「訓練内容や装備品などは一切、非公開。陸自の式典など公の場では、テロ組織への“面割れ”を防ぐため、隊員は常に黒覆面姿で現れます」(陸自関係者)
■初代群長はブログで不満も
問題は、秘密のベールに包まれた対テロ部隊の実力だ。「特殊部隊の育成には最低でも10〜15年の期間が必要です」と、軍事ジャーナリストの神浦元彰氏が続ける。
「隊員に要求されるのは並外れた身体能力だけではない。衛星通信機器などハイテク装置や世界のあらゆる武器を扱う知識と技術、重傷を負っても自力で手当てできるだけの医療技術、捕虜となった際の拷問や尋問に耐えうる精神力も必要です。各国の言語や文化に精通し、海外のテロ組織との交渉術も磨かなければいけません。すべての能力において、『特殊作戦群』は発展途上の段階でしょう。何より不安なのは一度も実戦経験がないことです」
いざ首都圏でテロが起きても、現場に急行することもできない。初代群長を務めた荒谷卓氏は退官後の5年前、あるブログ記事でこんな不満を語っていた。
「習志野駐屯地からですと、車両で移動しなければならず、しかも、駐屯地に面している基幹道路の成田街道は慢性的渋滞が続いています。これでは、迅速な機動展開は大変難しいのです」
テロを未然に防ぐには、その兆候をつかむことが不可欠だが、日本はその能力にも乏しい。
「特殊部隊や諜報機関のメンバー同士の情報網は世界各地でアメーバ状に広がっています。テロリストの動向など日常的に情報交換していますが、実力不足の日本は相手にされず、カヤの外です」(神浦元彰氏)
10年には警視庁公安部外事3課の国際テロ捜査情報流出事件が発生。捜査協力者(スパイ)6人の個人情報までネットにさらした。以来、「情報収集に支障が出た」(捜査事情通)といわれている。
日本が「テロとの戦い」に本格的に巻き込まれつつある中、治安組織はあまりにも無力だ。
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