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2015年2月13日
元外務省国際情報局長である孫崎亨氏が、ニューヨークタイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏と対談による共著書を刊行された。
アマゾンでは現在先行予約期間になっている。
タイトルは
「崖っぷち国家 日本の決断」(日本文芸社)
副題には
「安倍政権の暴走と
自主独立への提言」
とある。
ご多忙ななかで、精力的に執筆活動を展開される孫崎氏に深く敬意を表したい。
マーティン・ファクラー氏は、ニューヨークタイムズ東京支局長で、
『20人の識者がみた「小沢事件」の真実』
(日本文芸社)
の共著者の一人でもある。
『「小沢事件」の真実』
でファクラー氏は、
第3章 なぜ、大メディアは「検察」の暴走に加担したのか
に
「官僚機構の一部と化したメディアの罪」
のタイトルで執筆された。
私は第一章に
「小沢裁判事件の評価と主権者がとるべき行動」
と題する小論を寄稿した。
日本の戦後史の正体を解き明かした孫崎氏の著書
『戦後史の正体』(創元社)
は現在を知ろうとする市民必読の不朽の名著であるが、中国との摩擦を故意に拡大させようとする利権複合体の誘導に乗せられないようにするうえで、この著作が果たした役割、孫崎氏が演じている役割は限りなく大きなものである。
この良心の巨匠、知の巨匠が、米国を代表するジャーナリズムの精鋭と繰り広げる論戦は極めて示唆に富む。
ファクラー氏はあとがきで、
「私は、リベラルなものの見方もしますが、リベラル派ではありません。
日本国内では保守的だと見なされる考えも持っています。
例えば、私は日米同盟を支持しています(ですが、日本は真の意味でアメリカと対等なパートナーになってほしいと願っています)」
と記す。
孫崎氏との初対面であった2013年5月の『週刊朝日』での対談では、意見対立が先鋭化したという。
それでもファクラーシは共著を刊行することを選択した。この点についてファクラー氏は、
「私が孫崎さんと、この本を出すことを決めた理由の一つは、日本のサイレント・マジョリティである、穏健な保守派の人たちと穏健なリベラル派の人たちを励まし、日本を覆う現在の暗いムードに対して声を上げてほしいと思ったからです」
と記述する。
さらに、
「日本の民主主義が、活気に満ち、正しく機能するためには、国の将来について健全で活発な社会的論議が行われなくてはなりません。
現在の状況では、私は、それは不可能ではないかと懸念しています」
という。
「より多くの日本国民が社会的論議に参加し、日本の将来を決定する過程に積極的に参加する。
このことの一助に、この本がなることを、私は願っています。」
とまとめている。
同時に、孫崎氏について、
「私は、孫崎さんを誠実でたいへん独自性のある知識人として尊敬するようになりました。
孫崎さんは、自分の思考に誠実で、たとえ批判に直面しても、公然と意見を表明する勇気を持っている方です」
と述べる。
そして、孫崎氏と共有した考えのひとつが、
「戦後の日本は、過度にアメリカに依存してきたが、それが限界に来ており、日本は自国の将来について難しい選択をする時を迎えている」
というものであったことを明かす。
まさに日本はいま、重大な曲がり角、分岐点に立っているのである。
立場の違い、考え方の違いを容認し、それぞれが冷静に意見を述べて、その意見に耳を傾ける。
冷静で思慮深い考察と論議が、ものごとの解決を図る秘訣である。
二人の知性が織り成す、現代日本の問題点を抉る、会心の対談から得られるものは果てしなく大きい。
ご一読をお勧めしたい。
補足になってしまい大変恐縮だが、ジャーナリストの高橋清隆氏が新著
『マスコミの偽善を笑い飛ばせ!
『新聞に載らなかったトンデモ投稿』』(パブラボ)
を出版された。
著者が明記されているように、
「すべてでっち上げ」
であり、
「世界を牛耳るけだものを進化させる最良の処方せんである」
「愛と笑い」の書であり、一種のサブカルチャー著書と理解していただければよい。
しかし、著者が
「必ず何らかの真理が含まれる」
とした部分にははっとさせられる部分も多い。
ルシファーの目、外資による日本企業収奪のからくり、ニューヨークタイムズ記者の100年以上前の告白、グラバー商会の真実、パールハーバーの真実など、「何らかの真理」は奥が深い。
娯楽のなかに真実を見出す書である。
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