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安倍首相の“お友達人事”が裏目に!?
【イスラム国】ヨルダンに派遣された中山副大臣の悪評ぶり
http://dmm-news.com/article/917907/
DMMニュース 2015.02.13 11:50 2015.02.13 11:50
イスラム教スンニ派過激組織「ISIL」に拘束されたフリージャーナリスト、後藤健二さんの殺害が確認されてから、2週間が過ぎた。事件が最悪の結末を迎えたことで、当時の安倍政権の外交対応に疑問の声が出始めている。
「中東訪問での安倍首相の振る舞いがISILを刺激したのは間違いない。イスラエルのネタニヤフ首相と同国の国旗をバックに固く握手したり、『ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるため、2億ドルを出す』と大見得を切ったり。こうした言動をISIL側が挑発と受け取った可能性が高い」(永田町関係者)
事件発生後の対応も、適切とは言い難いものだった。交渉の糸口さえ見出せず、いたずらに時間を浪費する様は、安倍政権の外交音痴ぶりを世にさらけだした。
そのダメっぷりを最も象徴していたのが、現地対応に当たった中山泰秀外務副大臣(44)だ。
■日本から米を送らせようとした
全国紙の外信部デスクが語る。
「ヨルダンに渡ったはいいが、交渉は現地政府に丸投げで、何も成果を挙げられなかった。現地でやったことと言えば、マスコミの対応ぐらい。そればかりか、現地の職員に怒鳴り散らして、業務に支障を生じさせたという話もあるほど。あまりのひどさに任務中での更迭論さえ出ました」
テレビカメラの前で神妙な顔で取材を受けていた中山氏。後藤さんの殺害が確認された後には涙を流してみせたが、取材に当たる記者の中には、「白々しい」と冷めた目で見る者も少なくなかったという。
そんな中山氏の現地での悪評をフライデー2月27日号(講談社)が伝えている。
同誌が、外務省職員の証言などをもとに報じた中山氏の仕事ぶりは、まさに噴飯ものだ。
「陣頭指揮を執る」
と言いつつ、実際はヨルダン政府の情報は待つばかり。何もできずに手持ち無沙汰となった挙げ句、日本の知り合いの議員に「何をしていますか」と電話をかけ、現地の食が合わないとみるや、日本から米を送らせようともしたという。しまいには、プレッシャーのあまりか、一時連絡不能になったというから呆れる。
■「毎日、性行為をする」という語感
無策ぶりに加え、「ナカヤマ」という発音が、「毎日性行為する」という意味のアラビア語に聞こえるという不幸≠烽り、ヨルダン政府からの信用もイマイチだったようだ。
そもそもこの中山氏。外務大臣政務官の経験があるとはいえ、現地に独自のパイプを持っているわけでも、「アラブ通」というわけでもない。なぜ、こんな御仁が選ばれたのか。
「安倍首相の大のお気に入りだからです。安倍首相は、昨年の組閣で彼を外務副大臣に抜擢したほか、2007年の第1次内閣での組閣でも外務大臣政務官に引き上げている。安倍首相の中に、『何とか手柄を挙げさせたい』という思いがあったのでしょう」(前出の永田町関係者)
中山氏は成城大学を卒業後、電通を経て2003年の衆院選で初当選。亡くなった祖父の福蔵氏は元衆院議員で、父・正暉氏は総務庁長官などを歴任したタカ派の重鎮である。
「ともに政治家一族の出であることに加え、お世辞にも一流とはいえない文系の私立大学を経て政界入りを果たしたという点も、成蹊大学卒業の安倍首相と似ている。ただ、いくら自分と共通する部分の多いお気に入りだとはいえ、実績の乏しい中山氏に大事な外交問題を預けて良かったのか……」(同)
安倍首相お得意のお友達人事≠フ弊害が出てしまったようだ。
(取材・文/浅間三蔵)
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