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【阿比留瑠比の極言御免】民主・岡田氏はいったい何が言いたいのか
http://www.sankei.com/politics/news/150212/plt1502120006-n1.html
民主党の岡田克也代表がこのところ、繰り返し表明している憲法観がよく分からない。岡田氏は、「安倍晋三首相が首相である間は憲法改正の議論はしたくない」と述べており、その理由について6日の記者会見でこう説明した。
「首相は憲法を素人のGHQ(連合国軍総司令部)が8日間で作り上げた代物だと発言している。今の憲法を非常に悪く、低く見ている。さげすんでいるというと言い過ぎかもしれないが、そういう首相の下での憲法論議は非常に危ない」
「一国の首相が自国の憲法を8日間で作られた代物だというのは、民主主義国では考えられない」
また、1月14日の集会ではやはりこの「8日間」を強調してこう語っている。
「自国の憲法をそこまで足蹴にする首相は珍しい」
首相の考え方が気に入らないから議論しないというのも、言論の府たる国会の野党第一党の党首としてどうか。最高法規である憲法について論じるかどうかを、属人的に判断するというのも理解し難い発想だ。
そして、なぜ「8日間」と言うのはダメで、民主主義国では考えられないのかさっぱり解せない。
現行憲法の原案は占領下の昭和21年2月4日、GHQ民政局のスタッフが作成作業を始め、10日に完成して12日にはマッカーサー最高司令官に提出されたものであることは、もはや常識の範囲だろう。8日間どころか実質的に6〜7日間で出来上がったとも言える。
しかも、この民政局スタッフに憲法の専門家は一人もいなかったのだから「素人」とみるのは何も間違っていない。岡田氏はいったい、何が「足蹴」で「危ない」と言うのだろうか。
ちなみにGHQは2月13日に日本政府にこの原案を提示する際、昭和天皇の身柄まで持ち出して受け入れを迫りすらしている。
岡田氏は6日の記者会見では「国民が憲法を大事にし、育んできた」とも述べたが、これにも何を言っているのだろうと当惑する。
当たり前のことだが、現行憲法を国民みんながありがたがっているわけでも、高く評価しているわけでもない。そもそも、戦後一度も改正されておらず、国民の手が触れることすらできなかった憲法をどう育んできたというのか。GHQ製の憲法は、国民が自ら改正して初めて、真に国民の憲法となるはずだ。
「(GHQで憲法原案を作ったのは)極めて少数、そして憲法の専門家、国際法の専門家は一人もいなかった。この成立過程について問題である、あるいは問題でないという議論は当然あると思うが、この事実については当然認識しておく必要はあるのだろう」
首相は平成25年10月22日の衆院予算委員会で、こう答弁している。何だか分からないことを言い募る岡田氏より、よほどバランスがとれているではないか。
岡田氏率いる民主党は、もともと左派系から保守系まで寄り集まった「選挙互助会」と呼ばれ、憲法や安全保障に関して真剣に議論すると党が割れかねないと指摘されてきた。
今回、岡田氏が首相の憲法観をことさら問題視し、「ああいう言い方をした首相と議論するのは非常に危ない」(6日の記者会見)と繰り返すのも、本当の理由はその辺りにありそうだ。
実のところは、憲法論議が本格化すると、党が収拾がつかない分裂状態になると恐れて論議自体から逃げているのではないか。(政治部編集委員)
[産経ニュース 2015/2/12]
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