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2015-02-11 00:32
正直、今年にはいって、日本がどんどんアブナイ&コワイ国になっているのをひしひしと実感する機会が増えて、mewはめっちゃブルーになっている。_(。。)_
というのも、mewに言わせれば、全体主義ほど怖い(terrorを感じる)国政はないのだけど。<右、左にかかわらず、ともかく全体主義はイヤ。いつも書くけど、みんな考えが同じ、みんなお国の利益のためという国ほどコワくてアブナイものはない。(-"-)>
ここに来て安倍政権&その支持者たちが、保守系野党議員やメディア(&ウヨ支持者)をうまく利用しながら、日本を「全体主義」化しようとしているからだ。(-"-)
もし時間がとれたら、書きたいことが山ほどあるのだけど・・・。
もう1〜2年前からメディア(特にTV)の大部分は、安倍政権にすっかり支配されて、権力監視、批判の役割を放棄しているような感じがあって。それだけでも、とってもヤバイ状態だと思うんだが。(昨年の選挙のTV報道は1/3に減ったし。今も安倍政権に不都合なニュースは大きく取り上げないし〜。)
今年で言えば、mewにとっては、今月、サザンの桑田圭祐氏が、歌や言動が反日的だとの批判を受けて、文書とラジオで妙な釈明や謝罪を行なったことに大きなショックを受けているし。(ノ_-。)
イスラム国の人質事件が発覚してからは尚更で、政権批判はタブーに。(政権批判をすると、首相をはじめ各所から、イスラム国の味方や非国民扱いされ、逆に非難されることに。(~_~;))
今週、参院のテロ非難決議で、山本太郎氏がただひとり棄権して退席した行為に関して、何と野党議員や一般メディアからも批判めいた意見が出ていたのを見て、mewは愕然とさせられたところがあった。_(_^_)_
だって、敵であるイスラム国に誤ったメッセージを出さないためには、個人の意見はオモテの出さないように。安倍首相の方針に理解を示して、政権批判をするのは控えよう。
国会議員全体が、ひいては国民全体が一つになって、安倍政権の下、国益に沿うような意見を主張しよう、ってことでしょ?(~_~;)
これじゃあ、「戦争に反対」とか「日本は負けるかも」と口にしただけで、家に石を投げ込まれたり、特攻につかまって痛めつけられたりした戦時中と変わらないと思いません?(-"-)
<今はメディアやネットで、言葉の暴力によって痛めつけられることになるんだけどね。^^;>
* * * * *
ちなみに全体主義とは、「個人の利益よりも全体の利益が優先し,全体に尽すことによってのみ個人の利益が増進するという前提に基づいた政治体制で,一つのグループが絶対的な政治権力を全体,あるいは人民の名において独占するものをいう。」(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
【wikipediaには『個人の全ては全体に従属すべきとする思想または政治体制の1つである。この体制を採用する国家は、通常1つの個人や党派または階級によって支配され、その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるように努める。
政治学では権威主義体制の極端な形とされる。通常は単なる独裁や専制とは異なり、「全体の利益を個人の利益より優先する」だけではなく、個人の私生活なども積極的または強制的に全体に従属させる。全体主義の対義語は個人主義、権威主義の対義語は民主主義である。】と記されている】
* * * * *
そもそも安倍首相&超保守仲間は、日本の戦後体制(憲法、教育、社会など)を認めておらず。「戦後レジームからの脱却」=「日本の戦後体制の破壊」を目指して、国政を進めているのであるが・・・。
戦前志向の強い彼らは、国民は天皇やそのお国の利益のために、個人を捨てて、喜んで富国強兵に貢献しするような、まさに全体主義的な国づくりを目指しているわけで。
彼らは、戦後、GHQや米国が、日本の憲法や教育に「個」の意識、「個人主義」を導入したことをすごく問題視していて、「個人主義が、日本の国家、社会、教育をダメにした。いじめや虐待、親子殺しや身勝手な犯罪が増加したのも、そのためだ」と批判。憲法改正、教育再生を通じて、それを排除しようとしているのである。(~_~;)
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実際、自民党が12年に発表した憲法改正草案では、何と「個人の尊厳」を保障した現憲法13条の文言から「個」の文字が削除した上、公の利益や秩序のためには国民の人権が制限され得ることまで規定しているわけで。
まさに「全体主義」を具現化した条文になっているのである。(@@)
現憲法の13条・・・「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
自民党の憲法憲法案13条・・・「(人としての尊重等) 全て国民は、人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。」
<安倍氏らは「個人」の尊厳を否定しながら、他方で憲法改正が必要な理由として、個人のプライバシー権など新しい人権規定が必要だとか説明しているのだけど。そこに大きな矛盾を感じてしまうです。(-"-)>
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このように安倍首相らの超保守派は、国の利益のためなら、個人の権利や利益は制限してもいいという全体主義的な考え肩の持ち主であるわけで。
それは、今回の人質事件に関する安倍内閣や自民党、その周辺の様々な言動にあらわれている。(@@)
中でもmewが憂いているのは、全体主義化が進むことによって、国民が重要な情報や判断材料となるような意見を、メディア(特にTV)やネットなどから得にくくなることだ。(-"-)
<秘密保護法によって、ただでさえメディアの取材&報道の自由、国民の知る権利が大きく制限されるようになっているだけに、尚更に。^^;>
それは、全体主義を浸透させることにつながる危険性がある。(-"-)
そもそも日本の国民には憲法上、移動の自由や海外渡航の自由も認められているので、その権利の制限には慎重でなければならない。(・・)
ただ、これらは経済的自由権ゆえ、精神的自由権に比べれば、公共の福祉のための制約が少し厳しくても致し方ないというのが一般的な考え方ではあるのだが。<たとえば、伝染病感染者の海外渡航を禁じるとかね。>
しかし、報道関係者の渡航の場合、その権利は最大限に尊重されなければなるまい。(++)
私たちが、自分が見聞することができない地域の様々な情報を知るためには、各メディアの記者やジャーナリストが現地で取材をして、報道してくれることが、と〜っても重要になるからだ。
政府が入手して与えた情報は、政府の考えや都合に合わせたものである可能性が大きいわけで。それを鵜呑みにした場合、誤った判断をするおそれが大きいことから、色々な人たちが、色々な角度、観点から取材した情報を得る必要があるのだ。(・・) <それこそ戦時中の従軍記者の記事とか大本営発表なんて、まさにご都合主義の取材、報道だったわけだしね。(~_~;)>
* * * * *
ところが、後藤健二氏が殺害された後、そのジャーナリストや平和活動家としての功績がたたえられるようになると、安倍首相の超側近の世耕官房副長官がBS番組で、外務省が後藤氏に
昨年9、10月に計3回、シリアへの渡航をやめるよう要請していたことを公表。
さらに、 自民党の高村副総裁が後藤氏のシリア入りは、「勇敢な行為ではなくて、蛮勇だ」と批判して、今後ジャーナリストなどが政府が退避勧告を出している地域に入らないように求めた。(@@)
<「個人で責任を取りえないようなことにもなる」というのは、「国に迷惑がかかる、国の利益を損なう行為をするな」「国の利益のためには、個人の権利や利益は制限して当たり前」という意味だからね。(・・)>
『自民党の高村正彦副総裁は4日午前、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に殺害されたとみられるジャーナリストの後藤健二さんについて「日本政府の3度の警告にも関わらず支配地域に入った。どんなに優しくて使命感が高かったとしても、真の勇気でなく『蛮勇』というべきものだった」と述べた。党本部で記者団に語った。
高村氏は、後藤さんがシリア入国前に「自己責任」などと語っていたことに関し「個人で責任を取りえないようなことにもなる」と指摘。政府が退避勧告などを出している地域に取材目的でも入らないよう改めて求めた。(産経新聞15年2月4日)』
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
さらに、先週になって、シリアに入国する予定だったフリーカメラマンが、国(外務省)からパスポート(旅券)の返納命令を受け、海外に渡航不能になるという事態が起きた。(@@)
『「“(パスポートを)返納しない場合は逮捕ということになります”と。『何でですか』と聞くと、“あなたがシリアに行くからです”と」(フリーカメラマン 杉本祐一氏)
新潟市のフリーカメラマン・杉本祐一さん(58)。過激派「イスラム国」の支配地域を取材するため、今月下旬のシリア渡航を予定していたということですが、7日夜、外務省からパスポートの返納を命じられ、応じました。“名義人の生命、身体、財産の保護”という旅券法の規定に基づく初めての返納となりますが、一夜明け、杉本さんは政府の対応を批判しました。
「報道の自由、表現の自由、取材の自由、渡航の自由を著しく、著しく制限することではないですか」(フリーカメラマン 杉本祐一氏)(TBS15年2月8日)』
菅官房長官は、邦人の安全確保という目的を強調していたのだが。今後、シリアに入国する邦人が続かないようにしたい&国が迷惑や損害を被ることを回避したいというような、公共の利益や秩序維持の目的もあることは言うまでもあるまい。(@@)
『菅官房長官は9日午前の記者会見で、イスラム過激派組織「イスラム国」の勢力圏があるシリアへの渡航を希望する新潟県のカメラマン男性の旅券(パスポート)の返納措置について、「憲法が保障する報道、取材の自由は最大限尊重されるべきだ。その上で、邦人の安全確保も政府の極めて重要な役割であり、ギリギリの慎重な判断をした」と説明した。(読売新聞15年2月9日)』
* * * * *
また、先月から今月にかけて朝日新聞が記者がシリアに入国して取材、報道を行なっているのだが。産経新聞と読売新聞が1日に相次いで、外務省が懸念を示していると、それを問題視するかのような記事を出したのも気になった。(@@)
<mewには何だか、まるで政府や世間にチクって、一般社会やウヨ系の批判を集めたいという思惑があって、わざわざそのような記事を出していたかのように見えたのよね。^^;>
『朝日新聞のイスタンブール支局長が、シリア国内で取材していることが31日、分かった。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件を受け、外務省は1月21日、報道各社にシリアへの渡航について「いかなる理由であっても」見合わせるよう求めている。外務省幹部は「記者も当事者意識を持ってほしい。非常に危険で、いつ拘束されてもおかしくない」と強い懸念を示した。支局長はツイッターで、26日にシリア北部のアレッポに入ったと伝え、現地の様子を写真を交えてリポートしている。(産経新聞15年2月1日)』
真偽のほどは不明だが、もともと朝日新聞を嫌っている安倍首相は、この報道に激怒したという。(~_~;)
『「バカなことを。何考えてんだ」――。安倍首相がまた朝日新聞に激怒したという。
きっかけは、1日の朝刊で朝日がシリアの現地ルポを掲載したこと。
イスタンブール支局長・春日芳晃記者の署名記事で、外務省の退避要請に従わず、シリアに突入。自らのツイッターでも、写真付きで現地の様子を報告しており、大きな反響が寄せられている。
朝日の突入取材を知った読売新聞と産経新聞は記事を通じて、その行動を暗に批判。産経は外務省幹部の「記者も当事者意識を持ってほしい」との談話も載せていた。
一方の朝日は4日付の社会面で、読者の「シリアなど危険地域で取材している記者は、安全をどう確認しているの?」という質問に答える形で、現地取材の正当性を解説していた。
「政府が『入らないでほしい』と呼びかけるのはわかりますが、取材するかは個々のメディアが判断すること。朝日新聞の記者が入ったのはイスラム国の勢力圏でもないし、文句を言われる筋合いは全くない。逆に外務省の意向に従って取材しないなら、それこそ“国営メディア”になってしまう。可能な限り安全を確保した上で、他の社も現地に入ってシリアの現状を伝えるべきです」(ジャーナリストの青木理氏)
人質事件では、政府の発表をただ垂れ流すだけだった日本メディア。気骨ある朝日記者に対する安倍首相の怒りは、言いがかりでしかない。(日刊ゲンダイ15年2月5日)』
* * * * *
安倍首相は、テロ組織の意向を忖度して動いてはいけないと主張していたのだが。もし本来は政府の監視をすべきメディアが、お国の利益、お国の意向を忖度して自粛モードで動くようでは、もうそれは「メディアの自殺」に等しいわけで。
<mewから見れば、メディアが「テロ政治」に加担しているように等しいんだよね。本当は、メディアこそが、国民が全体主義に巻き込まれるのを阻止しようという使命感、気概をもって仕事をしなくちゃいけないと思うのに。(・・)>
ともかく、国民自身がもっとしっかりして、この全体主義化の波に飲まれないようにと、強い警戒警報を出したいと強く思っているmewなのだった。(@@)
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