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2015/02/09 06:49
実にいやな番組を視聴した。偶々日曜日の午後から出掛けた先で視聴した。かつて口を極めて小沢一郎氏を「政治とカネ」なるフレーズで罵っていた品性を欠く司会者と雛壇の俄か評論家たちが時事問題を両断するのだが、その両断の仕方がいかにも酷い。
昨日も種々雑多な時事問題を俎上にして言いたい放題だ。なにしろ意見の異なる人が登壇していないから、野次り倒しといった風景を呈する。仏国の経済学者ピケティ氏著の「21世紀の資本」をも的外れだと評したり、間違っていると評したり好き勝手な放言をしていた。
彼らもそれぞれの分野では一流(?)かも知れないが、私が見たところ誰一人としてピケティ氏と肩を並べる経済学者ではない。それなら敬意を払って著書の紹介に留めるべきだ。件の司会者は書物を手にして「全体500ページの80ページしか読んでいない」と言いながら、ビケティ氏の経済論理の概略を説明した。なぜしかるべき専門家を呼んで解説させなかったのだろうか。
そもそも彼らは安倍氏を持ち上げる幇間ぞろいで、見ていて気色悪い。なぜこれほど権力者に擦り寄り、安倍氏を持ち上げる発言を臆面もなく口に出来るのか、彼らの面の皮の厚さを測ってみたいと思う。
だがそうしないと番組を下ろされるかもしれないと彼らは『飯の種』を失いたくない一信で必死なのかもしれない。かの読売新聞の主筆が安倍氏とつい先日都心のホテル内の高級日本料理店で会食したと新聞記事があった。何とも困ったこの国のマスメディアの現状だ。
なぜ誇り高く孤高を貫こうとしないのだろうか。なぜかすぐに権力に擦り寄り、擦り寄る仲間で群れてお互いにチマチマと認め合う。まるで女高生が街角で他愛ない話題で「キャーキャー」騒いでいるようだ。
彼らはピケティ氏がアベノミクスを批判したのが気に喰わないようだ。「安倍氏はトリクル・ダウンで地方や貧困層まで潤うとだけ言っているのではない。経済成長をやって全体として持ち上げる」のだから、ピケティ氏が安倍氏の政策は格差を助長しているだけで、99%が貧困化すれば個人消費が沈滞化して経済成長全体が停滞する、とアベノミクスを評すのは間違いだと口を揃えていた。
だが果たして安倍氏は99%の国民に富の再配分を確実に行おうとしているだろうか。ピケティ氏が安倍氏の消費増税を批判したとして「それならフランスの消費増税は何パーセントよ」と日本に帰化した老婦人が喚いていたが、確かに仏国の消費税は20%だが食料品は5.5%に軽減されているし、医療費や教育や保険などは非課税だ。日本のマスメディアも欧州各国の消費税の標準税率は報道するが、細かく低所得層に配慮した非課税や軽減税率を設けていることにはほとんど触れない。それが公平・公正な報道といえるだろうか。ピケティ氏が安倍氏が実施した消費増税を批判したことに腹を据えかねて「それじゃフランスの消費税は何パーセントよ」と喚いた老婦人は視聴者にフランスの消費税を丁寧に説明する義務があった。それなしにピケティ氏を批判するのはアジ演説そのものだ。
まるで品性も知性も欠く発言に終始して「バラエティー番組だから、ナンチャッテ」と読売テレビは誤魔化すのかも知れないが、視聴している多くの国民の判断を迷わすことを忘れてはならない。
テレビ電波は公器だ。確かにカネを稼ぐ種かもしれないが、それならそれなりにテレビそのものに敬意を払うべきだ。自由に放言しても『表現の自由だ』と真面目な学問を蹴散らすのが彼らの生き方なら、彼らは間違いなく「電波芸者」だ。そういう生き方しかできないのなら、哀れな連中だというしかない。
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