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「「テロリズム」は絶望から生まれる。希望がないから破壊にすがるしかないのだ。:高橋源一郎氏」
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2015/2/9 晴耕雨読
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後藤健二さんの本を読み、彼の言葉を探した。
後藤さんは、強い信念と高い志を持った人だったことがわかる。
とてもかなわない。
そんな後藤さんの死はとても悲しい。
悲しいけれど、死者を比べることなんて愚かだということはわかった上で、なお、ぼくには湯川遥菜さんの死の方がもっと悲しい気がする。
湯川さんのことを少し調べた。
少しだけわかった。
湯川さんは、思慮深くもなく、場当たり的に行動する、特にはっきりした思想も持たない、いろんなことに失敗した人だった。
つまり「ふつうの人」だった。
ぼくも大して変わらない。
彼を攻撃している人だって同じなのに。
だから悲しい。
ただ悲しいだけだ。
「人質」問題について、頭から離れなかったことを少しツイートします。
5つです。
政府の方針や「自己責任」をめぐってではありません。
ぼくは、いま、そのことにそれほど関心はありません。
いわゆる「イスラム国」、ISILもしくはISISといわれる人たちのことについてです。
パイロット焼殺動画を(少しだけ)見た。
ある映画監督は彼らの動画に「ハリウッド映画の文法がある」と思えると言った。
ぼくにも、そこにある種の「審美眼」あるいは美意識さえあるように思えた。
彼らを、人間の心を持たない獣だと非難できたら簡単だったろう。
だが、美意識は人間だけがもてるのだ。
アウシュビッツで「死の天使」といわれた医師メンゲレは、クラシック音楽の愛好家で、到着したユダヤ人たちをガス室に送るか選別する時、それから人体実験をする時、オペラのアリアを口ずさんだ。
彼にも美意識はあったのだろう。
非人間的な残虐さは恐ろしい。
だが、人間的な残虐さもっと恐ろしい。
彼らの動画や行動を見ながら、彼らは「死」そのものに惹かれているのではないかと思った。
あらゆる宗教の奥底に、彼岸を憧れる余り死に強く惹かれる部分がある。
彼らを否定し非難し憎んでも無駄なのかもしれない。
それこそが喜びだから。
彼らが嫌がる唯一の反撃は生の側から理解しようとすることだ。
彼らを理解することは「テロリズム」を理解することだ。
「テロリズム」は絶望から生まれる。
希望がないから破壊にすがるしかないのだ。
だから、いくら滅ぼしても、希望がない場所では「テロリズム」は再生する。
この世界が生きるに値する場所だと信じさせることしか、彼らを真に滅ぼす方法はないのだ
彼らの最大の特徴は「他者への人間的共感の完璧な欠如」だ。
だが、これは「テロリズム」の形をとらずに、ぼくたちの周りにも広がっている。
いちばん恐ろしいのはそのことだ。
死を産み出す「深淵」は、実はぼくたちの近くにある。
呑み込まれてはならない。
その時、ぼくたちの未来はなくなるだろうから
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