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2015-02-08 09:31:09
「イスラム国」を非難する国会決議が全会一致をめざしたなか、山本太郎・参院議員がただひとり議場を退席し、全員一致の醜態をかろうじて防いでくれました。しかし、案の定、四方八方からのめちゃくちゃバッシングにさらされています。
二人の日本人が斬首されたことに対し、日本の世論はショックを受け、ショック・ドクトリンさながら、一気に「テロと闘わなければならない」と”戦闘モード”になりました。しかし、出来ることは具体的に何もない。そこでの、せめてもの「非難決議」。だから、「全員一致」の強い姿勢をみせなければならない。「この決議に反対する奴は『非国民』だ」というムードになりました。
ショックな事象が起きるとパタッと思考停止して、ともかくいけにえを求める、日本人の例の悪いクセです。
では、山本太郎議員は一体何を考えて、退席したのか。本人がインターネットに投稿した内容をみると、「(安倍首相の)『屈さない』『許さない』など場当たり的な、形だけの決議ではなく、国内でのテロを抑止し、国外に生きる邦人の安全確保の為にも、信託を受けた議員たちによる覚悟を感じる決議でなければならない、と考え、次の3点を最低限の提案をした。
第1は、「事件の検証をする」という文言を入れること。第2は、関係国への努力に感謝するにしても、「有志連合」に名を連ねる特定の国名(具体的にはヨルダン)をはずす。第3は、ともすると行き過ぎになりがちな英訳文を同時に用意すること、です。しかし、まったく反映されなかった。
その上で、こう記しています。
「より不安定な状態に自ら足を踏み入れる事に発展してしまった我が国に生きる人々、在外邦人への影響を最小限に食い止める為にも今回の問題提起を含む、採決途中の退席を選択した次第です。
最後に。会派として(生活の党と山本太郎となかまたち)、賛成しているのに、1人だけ退席、これは内部分裂か?と想像力を働かせている方もいらっしゃいますが、御心配なく。党内でたった1人違う意見や意思表示を許されているのが党議拘束なし、と言う我が党の考え方ですし、小沢一郎代表はじめ会派の方々とは十分協議して決めたことですので」
戦前の昭和4年、治安維持法に強く反対した山本宣治・衆院議員は、右翼のテロによって殺害されました。その時残された言葉が、「ヤマセンひとり、孤塁を守る」でした。
いままた、「右も左もない。日本はまとまってテロと闘うべきだ」という空気一色に染め上げられつつあります。
「テロと闘う」というのなら、アメリカをはじめとする「有志連合」側が連日空爆を繰り返し、子どもや女性を殺していること、「テロ」そのものといえる残虐行為を実行していることに対しては、どうするのでしょう。アメリカが最新鋭の戦闘ジェット機を使って、民間人を多数殺す行為は、「テロ」ではないのでしょうか。
安倍晋三という日本国の総理大臣なる男は、「テロに気配りするような言動は、テロを利するだけ」「私は日本の総理大臣として、日本人にはこれからも指一本触れさせない」と、イキがってみせます。
そして、シリアに渡航しようとしたジャーナリスト(カメラマン)杉本祐一さん(58)から、外務省に命じて昨日2月7日、パスポートを取り上げさせました。「指一本触れさせない」ための措置だそうです。
そもそもは、安倍晋三という男の「テロ壊滅のために2億ドル支援する」という不用意なスピーチこそが引き金になり、結局、日本国民全員がテロの対象にさせられたのでした。
安倍という男から、日本国民に対する謝罪の言葉はかけらもありません。安倍という男は「地球儀を俯瞰する外交」などとのたまいますが、結局、アベノ失敗外交によって、日本国民の生命を危険にさらすことになったのです。
国会の非難決議は、そうした安倍批判を封じる”同調圧力”を高めるものです。国内で政府批判ができなくなりそうです。山本太郎氏は、一人だけの退出(決議不参加)によって、かろうじて政府の圧力をはね返し、政治家としてのあり様を示すとともに、言論の自由、報道の自由を守る砦を築いたのです。まさに「ヤマタロひとり、孤塁を守る」です。
いくら空爆をしてもテロを全くなくすことはできません。やはり、食料や医療、働く場を確保することなどで、民生を安定することに意を尽くすことこそ重要のはずです。安倍という男がやろうとしていることは、方向違い。失敗することは目に見えています。
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