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田原総一朗:「イスラム国」人質事件で政府批判を許さないのは危険だ(nikkei BPnet)
http://www.asyura2.com/15/senkyo179/msg/457.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 2 月 06 日 00:25:05: igsppGRN/E9PQ
 

田原総一朗:「イスラム国」人質事件で政府批判を許さないのは危険だ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150205-00000003-fukkou-bus_all
nikkei BPnet 2月5日(木)22時58分配信


 過激派組織「イスラム国」が2月3日(日本時間4日未明)、拘束していたヨルダン軍パイロットのムアズ・カサスベ中尉を殺害したとする映像をインターネット上に公開した。

■「報復が報復を生む」不穏な連鎖への懸念

 米国のオバマ大統領は、ヨルダン軍パイロットが殺害されたとする映像が公開されたのを受け、「『イスラム国』とその憎むべき思想を歴史のかなたに追放する」との声明を発表した。

 また、米国から急きょ帰国したヨルダンのアブドラ国王は「ヨルダン軍による(イスラム国への)報復は容赦ないものになる」と呼べた。

 「イスラム国」へのこうした姿勢をめぐり、「報復が報復を生む」といった不穏な連鎖への懸念が世界中で高まっている。

 そもそも「イスラム国」は今回の人質事件で何をしようとしたのだろうか。人質として拘束していた湯川遥菜さんと後藤健二さんのビデオ映像を公開し、「72時間以内に2億ドル(約236億円)を払わなければ殺害する」と身代金を要求したのは1月20日のことだった。

■身代金から囚人の釈放へと要求が変化

 安倍晋三首相は1月16日から20日にかけてエジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナの中東4カ国を訪問し、人道支援を表明した。

 その17日のエジプト・カイロでの演説で、「イスラム国」が勢力を広げるイラクやシリアなどに難民・避難民支援などとして約2億ドルの無償資金協力を発表したのである。それに狙いを定めたかのように「イスラム国」は、「72時間以内に2億ドル」の要求を突きつけてきた。

 72時間以上が過ぎ、24日になって後藤さんの画像が公開され、「イスラム国」によって湯川さんが殺害されたということが伝えられた。そして「イスラム国」側の要求は、身代金から囚人の釈放へと変わった。

 後藤さんを解放する条件として、2005年にヨルダンの首都アンマンで大規模な連続爆破テロを実行し、自爆できずに捕らえられていたサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を求めてきたのである。

 そして27日、後藤さんの3回目の画像が公開された。後藤さんはシリア北部での軍事作戦中に戦闘機が墜落して「イスラム国」に捕らえられ、人質になっていたヨルダン軍パイロット、ムアズ・カサスベ中尉とみられる男性の写真を手にしていた。

■存在感をアピールし、恐怖を与えることが目的か

 男性の音声は「私は後藤健二だ」と名乗ったうえで、「私が生きるために残された時間は24時間しかない。パイロットに残された時間はもっと少ない」と訴えた。

 ヨルダン政府はカサスベ中尉の生存確認が最優先であり、「中尉の解放を条件に、サジダ・リシャウィ死刑囚を交換する用意がある」とモマニ・メディア担当相は述べた。ヨルダンとしては当然のことだろう。

 しかし、24時間の期限が過ぎてもリシャウィ死刑囚は釈放されず、日本時間の2月1日早朝、後藤さんとみられる男性が殺害された映像が公開された。さらに3日、カサスベ中尉を焼殺する画像が公開されたのである。

 こうした一連の経緯を振り返ってみると、「イスラム国」が何をしようとしたのかはよくわからない。要求に一貫性はない。

 結局、彼らは世界中の注目を集めることで「イスラム国」の存在をアピールし、残酷な手口で見る者に恐怖を与えたかったのではないか。そうだとすれば、彼らがネットや映像技術を駆使し、世界中のメディアが事件を詳しく取り上げたことで、「イスラム国」の目的は達成されたとも言える。

■政府批判を封じる風潮

 後藤さんが殺害されたとみられる映像の中で、「イスラム国」によるメッセージはこう告げている。

 「安倍(首相)よ、勝ち目のない戦争に参加するという無謀な判断によって、このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても、殺されることになる。日本にとっての悪夢を始めよう」

 日本人を殺害するというこのメッセージは日本への「戦闘宣言」とも言えるものだ。いってみれば、「準戦争状態」になったということであろう。

 いま難しい問題が持ち上がっている。政府批判は「イスラム国」の思う壺、だから政府批判をすべきではないという意見があることだ。

 安倍首相がカイロで「『イスラム国』がもたらす脅威を食い止める支援」を演説で述べたことが「イスラム国」を刺激した。あるいは、「イスラム国」が敵視している中東の国々を安倍首相が歴訪し、イスラエルの首相と会談したのは、あまりにも配慮が足りなかったのではないか――。

 そんな批判が出るたびに、「そうして日本国内がもめるのは『イスラム国』の思う壺だ」といった意見が出される。すると、次第に政府批判をしにくくなっていく。そんな風潮が少しずつ広がっているのではないか。

■政府に言うべきことは言わなければいけない

 第二次世界大戦中、日本の新聞は戦争批判をしなかった。政府批判をできなかったのはだらしなかったのだが、それを教訓とすれば、メディアも世論も言うべきことは言わなければならないのだ。「イスラム国」と「準戦争状態」に入ったということだけで、政府批判をしにくくなっているのは危ない状況といわざるを得ない。

 いま新聞もテレビも、安倍首相の言動を批判しにくくなっているように思える。2月4日付の産経新聞には、「『イスラム国寄り』?発言 野党・元官僚続々」といった記事や「産『法整備を』読『自己責任も』 朝・毎・日は政府の対応に疑義」といった記事が掲載された。つまり、政府批判をすれば「イスラム国」寄りだということになってしまうのである。

 「イスラム国」という卑劣極まりないテロ組織に対して、日本は国際社会と連携しながら毅然と対応していかなければいけない。

 同時に、政府に対して言うべきことは、きちんと言わなければいけない。そうしなければ、かつての大戦時のように日本のあり方を誤らせてしまうおそれがある。私はそのことをいま強調しておきたい。


 

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コメント
 
01. 2015年2月06日 00:52:31 : UycA1H1EQA
でもね
本当の黒幕はイスラエルネオコン何だよね
ISILが何をしたかったでは無く
イスラエルネオコンが何をしたかっただよね
中東の戦乱を拡大して世界の出来るだけ多くの国を
その争いに巻き込む事
その為のあのワザとらしい映像だろう
困った事に
ああ言うワザとらしい映像は一般大衆には結構アピールする
一般大衆は映像を客観的に分析したりはしない
それがどんなにワザとらしくても
編集された映像をそのままストレートに鑑賞してしまう
そしてストレートに感情や思考を誘導されてしまう
特に恐怖や憎悪と言う強い感情を伴う映像は
そのショック作用により容易に人の理性を失わせる

02. 2015年2月06日 02:49:29 : DGsascfip2
野党はもっと追及しろ。
どうせ政権なんか取れないんだから気楽なものだろ。
応援するぜ。
叩けばいくらでもボロを出しそうだ。今なら!

03. 2015年2月06日 02:54:07 : DGsascfip2
で、こういうとき野党が怖気づくのはなぜかというと、
殺される危険があるから。右翼を装った暗殺者が怖い。
誰が彼等を雇ってるんだろうね。

04. 安倍ヤラナイカ 2015年2月06日 04:29:17 : EuG0FRbnMbsR6 : 7UlIcaCS5Y
田原はイスラム国を、卑劣極まりないテロ組織という絶対的な前提に基づいて喋ってる。
巧妙な安倍アシストの世論誘導だ。

05. 2015年2月06日 06:13:23 : YxpFguEt7k
「政府に言うべきことは言わなければいけない」

…で、いったい何を政府に言うのでしょうか。
それが書いてない、無内容な記事。ガツンと批判してから偉そうにしろ。


06. 2015年2月06日 10:56:07 : 76JoIqtEYg
ひょっとすると元サンプロの俵か!?
おまえがえらそうに言うことではない。
おまえらがつくりだしてきた世論でこのようになってきたわけだ

07. 2015年2月06日 11:25:03 : vgPgbrsFTs
05さん、06さん、 大いに同意!

08. 2015年2月06日 20:37:13 : rQpGRzg2Dw
下手なこと 言ったらヤバい 殺される
百も承知で ブレる評論

09. 2015年2月07日 18:46:24 : f5wCgWXG2k
   こういう事態に、国民が一丸となることが必要だ、という見解が特に統治機構側に有る。
   だが、これまでの日本が非常に政治的、戦術的に国民を誘導し、結果的に翻弄して来た経緯からすると、「またか」という思いを禁じ得ない国民は多いのではないか。
   戦時中は米英を「鬼畜」と断定し、少しでも大本営に賛同しない様子を見れば、鬼畜米英に寄り添う者として官憲によって成敗された。それが今では「テロと闘う友好国」であり、一人残さず賛辞を求められる、という状態である。
   沖縄では、米軍に投降すれば女は八つ裂きにされる、などと言われて赤ん坊の首を絞め、断崖から身を投げることを日本軍から命じられたが、石垣島などで蔓延したマラリアは米軍によって沈静化された、と島の住人は述懐する。沖縄戦の語り部は、むしろ日本軍の方が恐かった、という記憶すら持っているのである。
   近代においては原子力発電を取り巻く政府の姿勢が顕著であろう。原発事故は何が何でも有り得ないとし、少しでも事故の可能性に触れるような学者や関係者、民衆に対しては国、県を挙げて罵詈雑言に徹したのではなかったか。
   成田空港の建設などでも農民の土地を強制収用し、死者まで出した。ところが現在ではやはり利便性では羽田だ、という認識が出てきて、どんどん埋め立て拡張し、今や成田発の便は縮小に向かっている。あの悲劇は何だったのか、という思いは、少しでも当時の状況を知っている者は持っているだろう。
   一度政財官の護送船団の利権が一致すれば納税者、有権者には理解させるための説得が始まり、そうなればマスコミを用い、裁判所を巻き込み、何としても政策、施策を、補助金という飴と、行政指導という鞭で従わせて来た経緯がある。
   政府に対する納税者、有権者の信頼感は、経済成長という名目で悉く引きちぎられて来たのであり、それは国民を強引な形で率いて来たことで今に残っていると言えるだろう。我が国の民衆の処世術が「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」に至ったのは、政財官に司法、マスコミを含めた護送船団方式による手っ取り早い飴と鞭を使った権力行使によるものであると言っても過言では無い。
   しかしながら、ことここに至って、それが今通用するかどうか、と言えば難しいのではないか。戦時の記憶であるところの、鬼畜米英と一斉に唱えつつ、「大本営万歳、日本勝利」、を信じ込まされていたあの時の、政府のプロパガンダと現実とがあまりに違っていた、という状況が再び再現されるのではないか、という一種の「感」としか表現出来ないものが、国民感情として根強く有るからだ。

   


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