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「総理は問題の構図を理解していなかったのではないか?地球儀を俯瞰する外交が聞いて呆れる。」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16543.html
2015/2/3 晴耕雨読
masanorinaito氏のツイートより。https://twitter.com/masanorinaito
総理、ISILを連発しているが、これがなんの略称なのか、知っているのだろうか?
Islamic State in Iraq and Levant。
イラクとレバントの「イスラム国」。
トルコのメディアは、昨日安倍総理が「罪を償わせる」が発言したことを「代償を払わせる」と訳していたが、見出しになると総理発言どおりではなく「復讐を誓った」等の強烈な表現となっている。
人質の安否が確認できない段階では発言できなかった。
そして、決して、テロ組織の要求を飲めというのではない。
だが、後藤氏殺害の理由は、ISが切った期限の29日に、ヨルダン側から一度はリシャウィ釈放説を流しながら翌日否定したこと。
冷酷かつ残虐なISの性格を見誤った。
毛頭、自国のパイロットの安否をつかめなかった以上、ヨルダン政府を非難できるはずもない。
そして最初からパイロットの安否には一言も言及しないISの姿勢も彼らの冷酷無比な戦略の一環だった。
ISの残虐性・冷酷性は、イスラムとは関係ない。
この種のテロ事案、誘拐事案を立案・実行しているのは、イラクの旧フセイン政権下で国民の虐殺に関わってきた軍人やバース党の各種情報機関員。
彼らはもともと宗教色がなかったが、バグダーディらと合流したことでISの残虐行為部門を担当。
このISの冷酷・残虐性を熟知したうえで解放のための手立てを講じることができたのはトルコだけ。
アメリカは熟知してはいるが、軍事作戦による救出という方法をとる。
ヨルダン政府も米英と近いため、軍事作戦による救出型。
トルコはこれをやらなかった。
少なくとも今までは。
29日。
最後の段階でトルコが動いたのは、準備が整えば、解放のためのプロセスをトルコが用意するため。
ISは、ここで初めて(文字のみで後藤氏の音声を乗せた脅迫文)「トルコ国境にリシャウィが現れること」に言及。
これは、トルコ領内にリシャウィが入る、つまりトルコ政府がリシャウィの身柄を確保することをISが了解したというメッセージ。
私は、あの段階で初めてトルコが表に出たことを理解した。
ヨルダン政府は当初それに合わせてリシャウィ釈放を非公式に流したが、土壇場でそれを否定したためトルコの仲介は成立しなかった。
繰り返すが、ヨルダン政府を批判しているのではない。
ISがとった冷酷・非道な戦略とはこういうものだということ。
そのうえで。
日本政府がヨルダンに現地対策本部を設置したことを公にする必要はなかった。
どのみち、大使館に置くのだから、そんなことは公表する必要のないこと。
公表すれば、狡猾なISはヨルダン政府を巻き込んで、日・ヨ両国民を恐怖に陥れる戦略を取ることは明らかだった。
ヨルダンのアンマンに取材陣が殺到したため、ISは、より安直かつ効果的にヨルダンを巻き添えにすることができた。
リシャウィをパイロットとの交換の材料にするこはを邦人人質事件の前から出ていた。
そこに日本が関与したため、ISはさらなる恐怖戦略を取ることが容易になってしまった。
ヨルダンの日本大使館にシリアから退避中の日本大使館が合流しているからヨルダンに現地対策本部を置くのは当然と菅官房長官が言っていたが、それは日本の官僚機構上のこと。
人質解放を第一に考えるなら狡猾なISが何を狙うかを瞬時に判断すべきだった。
当初、私もトルコに置いた方が良いと考えた。
だがそれ以上に総理が中東歴訪を中断してトルコを訪問しエルドアン大統領など幹部と会いに行けばよかった。
トルコ国民は、日本人を助けるためにはほぼ100%世論がまとまる。
エルドアン大統領にとっては、トルコがISと交渉するのはリスク。
米国のIS攻撃要請を一貫して拒否しているほか、ISへの人的物的支援がトルコ側から行われているという批判があるため、表には出せない。
ヨルダンはISと交渉できていなかっただろう。
ISもヨルダンと交渉などする気はなく、恐怖と国内撹乱をもたらすことが目的
昨日の後藤さん殺害でのISメッセージは、日本国民を恫喝しているが、それは後藤さんには何の罪も悪意もなく殺害する理由がなかったからだろう。
理由なき殺人はイスラム法で厳格に禁じられている。
後ろめたさを隠すための恫喝であり卑劣。
こういう残虐性はイスラムとは関係なし。
イラクの軍人やいわゆる秘密警察の特徴。
犯罪集団と妥協してはならないが、相手の詳細は知っておかねばならない
某局のニュースで。
シリアからトルコに逃れた難民の発言として「イスラム国が恐ろしくて3年前に逃げてきました」←嘘。
3年前にイスラム国は存在せず。
首相発言にもこの手の間違いがあった。
些細なことと思うかもしれないが、米国をはじめ、イスラム国を潰すためにアサド政権の暴虐とごっちゃにする傾向がある。
騙されてはいけない。
どちらも国民を殺戮する許しがたい存在
>内藤正典『イスラム戦争』240より「日本で集団的自衛権の行使が議論され、海外への派兵の条件を緩和しようとしているさなか、世界の方が変わってしまったことに注意を向けなければなりません。[...]軍事力の行使ではおよそ問題が解決しない方向に変わっていたのです」
>現在の中東の混乱は、第一次世界大戦以降の西洋近代国家の暴力的な領域国家化の「結果」だと論じる内藤正典さん。集団的自衛権行使についても、近代的な軍事行動の正当化とは異なる視点から、根本的な批判を続けています。国民国家論からいまだ抜け出せない近代人の末裔であるわたしは、学ぶこと大。
>『イスラム戦争』250。じんときた。「学者というものは、難しい概念を持ち出したり、類型化をしたり、そういう仕方でものを書きます。[...]私の研究者としての目的は唯ひとつ。これ以上、イスラム世界で人命が奪われないためには何が必要かを問い直す作業をすることにあります」。
1月25日NHK日曜討論での総理発言。
「シリアからの難民、もちろんこれはシリアからの難民においては現政権にも大きな原因があるわけでありますし、トルコからの難民は全くその通りだと言ってもいいと思います」←言葉尻を捉える訳ではない。
全くのデタラメ。
トルコは難民受入国である。
総理発言続き「ISILがトルコ、?イラクに侵入していった結果、多くの難民が発生した。
その難民がトルコあるいはヨルダンに避難している」←これもデタラメ。
ISはトルコにイラクにも侵入などしていない。
イラク生まれ。
この発言からみるに、総理は問題の構図を理解していなかったのではないか?地球儀を俯瞰する外交が聞いて呆れる。
どなたかが指摘しておられたが、中学生用の地図帳で、しっかり関係国の位置関係とIS問題を頭に入れるべきだった。
この程度の理解で人質救出の陣頭に立てるか?
同席していた野党側も全く気づいていなかった。
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