27. 2015年2月01日 17:32:02
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【悲報】安倍晋三さまが中年童貞だったことが発覚しますた!これって安倍壺そのものじゃんw 迷惑だよね、中年童貞が国政を牛耳るのはw ↓ ------------------------------------------------------------ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150128-00003084-gentosha-ent 中年童貞とメンタル童貞 第1回 幻冬舎plus 1月28日(水)6時0分配信 中年童貞とメンタル童貞 第1回 写真・図版:幻冬舎 中村 淳彦 田房 永子(漫画家) 2014年2月から9回にわたって連載され、凄まじい反響を呼び起こした中村淳彦さんの『ルポ 中年童貞』が、大幅な加筆を施され、1月30日に出版されます。大反響の背景にあったのは、「日本の30〜34歳未婚男性の26.1パーセントが童貞」というショッキングな事実。「中年童貞」は当事者・非当事者にかかわらず、あまりにも身近な存在なのです。そこで今回は中村さんに加え、書籍内で、中年童貞が生まれる元凶を「母親に育児と家事を押しつける社会」と分析し、また同じ日に新刊『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イースト・プレス)を発売する、漫画家の田房永子さんを招き、意見を交わしてもらいました。(聞き手・構成:稲田豊史 イラスト:田房永子) 高校のクラスの「下から3割」
中村 幻冬舎plusで「ルポ中年童貞」の連載を始めたときに、田房さんから「楽しみにしてます!」とメールがきたんですよね。たしかそのだいぶ前にも、僕がライター業を諦めて2008年に転職した介護事業の現場で、職員の中年童貞が“あまりにもひどい”とツイッターでつぶやいていたときにも、田房さんがダイレクトメールをくれた。僕は、長期間に及ぶ職員のトラブルの共通項として“中年童貞”というキーワードが見つかって高揚していたんだけど、田房さんは、何がひっかかったんですか? 田房 中村さんが注目する題材は面白いなとつねづね思っていたので、楽しみでした。私は『母がしんどい』といういわゆる“毒親”モノの本を書いたんですが、WEB連載の「ルポ中年童貞」を読んだとき、「中年童貞」も親との関係が大きいんじゃないかと感じました。母親から“胎児扱い”された場合、女は苦しみを感じやすいけど、男は社会全体を「羊水」だと思って生きていける、そういう社会システムが、中年童貞を生み出してるのかも……と。 中村 “母親から胎児扱いされる息子”ですね。お腹にいるときと同じように、息子に人格を認めず、すべての行動に介入して甘やかす。結果として社会を羊水と勘違いした男が中年童貞化する。これは目からウロコの指摘でした。介護現場で問題を起こす中年童貞は一人じゃなかったけど、生活環境や発言、履歴をたどると、全員が実家住まい、現在進行形で母親と同居している、過去に親の会社で長年働いているみたいな共通点があった。 そういうわけで、僕のまわりには、中年童貞がたくさんいたのですが、田房さんはどうですか? 田房 う〜ん? どうだろう……。 中村 田房さんのいる出版業界は、社会のヒエラルキーで言うと中の上より上だからいないかもしれないですね。たとえば高校のクラスで女の子と普通に話せる男の子って、いいとこ上から1、2割くらいだったじゃないですか。で、真ん中の5、6割は大人になる過程で頑張って克服して、黒歴史を積み重ねて成長しながら女の子と話せるようになる。その壁から逃避して、しかるべき年齢でチャレンジしなかった下位3割が中年童貞になりがちなんです。 処女信仰と“メンタル童貞”
田房 ただ、私、「ルポ中年童貞」を読んで、「20代前半の頃に付き合っていた元彼は童貞だったんだ」とわかりました。
中村 肉体関係はあった…んですよね? なのに童貞ってどういうことですか? 田房 精神的な童貞、メンタル童貞ってことです。 中村 メンタル童貞(笑)。 田房 当時彼と交換日記をしていたんですけど(笑)、ある日、明らかに何か書いてから消しゴムで消した跡があって。でも、筆圧が強いから、まるまる読めてしまったんです。そこには「君が男とやったことがあるってことを昨日知って、びっくりした。もう付き合えない」と書いてありました。こっちもびっくりして、「セックスしたことがあってごめん」みたいな感じで、そのあとからは「あなたが初めての人」という態で、別れるまで7年間過ごしました。向こうも分かってるのに。彼にとっては重要なポイントだったんでしょうね。 中村 それは、完全に童貞特有の処女信仰ですね。取材のなかで、「付き合うんだったら処女しか耐えられない」というメンタリティの人はとても多かった。特に秋葉原の取材では、会った中年童貞全員が処女信仰を唱えていました。「処女じゃないと自分が他の男と比べられて負ける」という恐怖感が底にあるんだと思います。 田房 私の元彼だけじゃなくて、「女を一人の人間としてカウントできない男」は、みんなメンタル童貞だと思います。既婚者でも子持ちでも、メンタル童貞はたくさんいますよ。 中村 中年童貞の取材に同行してくれたこの本の担当編集者・竹村優子さんは「中の上より上」の出版社勤務なわけですが(笑)、どう思います? 竹村 独占欲が強かったり、他の男を必要以上に気にしたりするのは、童貞気質をひきずっている、まだ大人の男になりきれない成長途上という感じですよね。 中村 中年童貞はたぶん全員が精神年齢が低い。普通の男は、自分の彼女が今まで付き合った男と比較されて傷ついて、恥ずかしい黒歴史を作りながらも、それを克服して成長していくけど、中年童貞はそういうプロセスを経験していない。できるだけ避けて、自分の想像と違う女性を見下して疑似恋愛で停止する。現実には絶対にありえない二次元に深くハマるのはその典型です。女性は基本的に腹黒い、それで計算高い。中年童貞が理想とするような、ひたすらケアしてくれる天使のような女性は現実社会には一人もいないのに。 「おかしいのは他人であって、自分ではない」
田房 その彼のセックスは本当にひとりよがりでした。 中村 田房さんの新刊『男しか行けない場所に女が行ってきました』(イースト・プレス)で「ガスコンロSEX」と名づけていたやつですね。彼は「乳首をひねればボッと膣に火がつくと思い込んでいる」という(笑)。 田房 そういう人は、「彼女(妻)よりいかに自分が優位に立っているか」が重要だから、彼女からちゃんとセックスして欲しいと言われても、受け入れるわけないんですよね。「そんなこと言うなんて、性欲が強い特殊な女だ」ということにしたりする。彼女や妻という存在を、「お互い楽しく成長できる対等な相手」じゃなくて、「自分の世話をしてくれる人」とか「自分を気持ちよくするべき人」として捉えてるんだと思います。女性経験があっても、結婚してても、子どもがいても、自分の彼女や奥さんのことを、自分にとって都合のいい面しか見ないようにしてる人は「メンタル童貞」だと思います。 中村 自分のルールを頑なに崩さないのも、中年童貞の特徴だと思いました。AKB48の「恋愛禁止」ルールだって社会的には異常ですけど、ファンの中年童貞的な人たちに合わせているから成立する。僕もAKB48は好きだけど、さすがにその建前を守れとは思わない。 田房 以前、そのルールを破った人が丸坊主になりましたよね。すごくびっくりしましたけど、一部のファンは「恋愛禁止のルールがあると分かってて、自由意志で所属してるんだから当然だ」と言ってました。自分たちの好きなものが社会を震撼させてるのに、平然と「これが普通」と言い切る人が多くて不気味でした。そういうことだったんですね。 中村 「おかしいのは他人であって、自分ではない」。この思い込みが職場で発揮されると、ひどいことになります。 田房 介護の現場ですか? 中村 はい。世の中には様々な職業があるけど、現在の介護現場はおそらく一番ひどい。僕もそんなつもりで転職したわけじゃなかったのに、真の底辺を見ました。介護現場での離職率の高さは世間的に言われている“低賃金”が理由ではなく、“人間関係”がトップ。要はパワハラの嵐で、中年童貞の職員が気の弱い女の子を怒鳴り散らしたり、資格を持ってない新しく入った人たちに偉そうにしたりする。「俺のほうがあいつより優れている」と常に上目線だし、トラブルになっても、絶対に自分の非は認めない。何度注意してもやめなし、他人に非を押し付けて、言い訳ばかり。 竹村 男の人の社会ってマウンティング合戦というか、順番付けみたいなことがすごいですよね。だから童貞というコンプレックスを、他のところで何とか気持ちだけでも挽回しようみたいな力が働くんじゃないでしょうか。 中村 一発逆転の発想ですね。自分自身を客観視して得意分野で挑戦するならばいいけど、社会的に必要とされている介護に流れて“俺は社会に必要とされている素晴らしい人間”みたいな発想は本当に腐っている。きついですよ。結局、自分の理想と現実に乖離があるから、弱い者イジメとか愚痴が止まらないんです。(第2回に続く) ■中村 淳彦 1972年東京都生まれ、ノンフィクションライター。代表作に企画AV女優たちの衝撃的な生と性を記録した『名前のない女たち』シリーズがあり、劇場映画化もされる。現在は高齢者デイサービスセンターを運営しながら、ノンフィクション、ルポルタージュを執筆。著書に『 名前のない女たち 企画AV女優20人の人生』『アタシは生きる!! AV女優22人の人生』 『名前のない女たち 2』『"恋愛"できないカラダ 名前のない女たち3』『名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで』『売春未満 新・名前のない女たち 素人女性編』『デフレ化するセックス』(以上、宝島社)、『職業としてのAV女優』、『崩壊する介護現場』(ベスト新書)など。
■田房 永子(漫画家) 武蔵野美術大学短期大学部美術科卒業後、21歳で漫画家デビュー。25歳よりエロ本で漫画やイラスト、ライター業をはじめる。26歳の時、エロ本の仕事をするなかでの女としての葛藤を書いた文章が女性誌に掲載され、29歳の時、それらをまとめた『むだにびっくり』シリーズを自費出版。30歳には活動の場を女性向け媒体に移す。33歳、はじめての単行本『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を刊行。そのほかの著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、『呪詛抜きダイエット』(大和書房)、『うちの母ってヘンですか? 』(秋田書店)などがある。現在はノンフィクションの漫画やコラムを中心に多数連載中。1978年生まれ、東京都出身。 http://mudani.seesaa.net/
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中年童貞が生まれる場所 第2回 幻冬舎plus 1月30日(金)6時0分配信 中村 淳彦 田房 永子(漫画家) 第1回で「メンタル童貞」という概念が提示された『ルポ 中年童貞』刊行記念対談。第2回は、中年童貞がなぜ生まれたのかについて考えます。著作『母がしんどい』で、実母との確執を描いた田房さんは、中年童貞と母親の関係を指摘しました。担当編集・竹村優子も本格的に加わり、その真意に迫ります。(聞き手・構成:稲田豊史 イラスト:田房永子) 中年童貞を生む母親の過干渉
中村 介護業界は現場があまりにもひどいので、なぜこんなふうになってしまったのか、と考えるようになりました。国とか行政は研修によって成長するという建前。しかし現実はそれ以前の問題で、人材の半分を入れ替えないと社会保障は崩壊すると僕が思っているんです。厚生労働省あたりは気づいているんじゃないかな。なのに、見ないふりをしている。理由はどうにもならないから。 田房 そんなにひどいんですか? 中村 プライドが高い、低学歴、常識がない、徹底した自己中心といった人材が多い。容姿の美醜は生まれ持ったものがあるにしても、身なりをぜんぜん気にしていないから不潔だし、健康状態も悪かったりする。つまり、僕が“中年童貞的”と言っている人たちの特徴です。もちろん、本人のせいばかりとは言えませんが、介護やサービス業にあまりにも向いていないんじゃないかと。田房さんは本の中で、母親の息子に対する過干渉、胎児扱いをすることが、中年童貞を生むひとつの温床だと指摘してくれました。 田房 胎児は妊婦の体の中にいるから、行く場所も食べるものも決定権が何もないですよね。もしかしたらそれがイヤで抵抗を訴えるためにおなかを蹴ってるのかもしれないのに、なぜか大人の世界では「胎児は感情がない」という前提になっていて、「おなかを蹴る=元気」で片付けられるんです。 私自身、成人しても生活のいろんな面に母親から口を出されることにいつも抵抗していたんですが、母は悪気無く、私の意思をきれいに無視するんです。周りにそのつらさを話しても、「母親なんてそういうものだよ」とか「お母さんだってあなたのためを思ってるんだから」という決まったフレーズでないことにされちゃうんですよね。自分が妊娠した時に、おなかの中の胎児と、母との関係の上での自分がすごくリンクして、「私はされてたのは“子ども扱い”じゃなくて“胎児扱い”だったんだ」と気付いたんです。 中村 過干渉がなぜ起こるかと言えば、育児で自由を奪われた母親が、息子を「所有物」にすることで自分の欲望を解消しようとするからだという話ですね。日本の伝統的な家父長制度においては、育児は女性がする。過保護や過干渉による子供への過剰な介入は、この家父長制度から来ているのでは、というのが田房さんの仮説でした。 田房 これだけ共働きの家庭が増えたといっても未だに「家事育児は基本、女の仕事」という“押しつけ社会”です。子どもがいくら自分のつらさを訴えても母親が「私だって大変だった」と言えば、周囲は賛同するしかないんですよね。男社会は母を悪くは言えないんです。自分が親玉だから。そういう構造が、“胎児扱い”された子どもから自分の意思を持つ機会を奪ってきたと思います。娘は「母親になる可能性がある性」だから加齢するごとに“胎児扱い”されることに矛盾が生じてくるわけです。だけど息子は「親玉側に属する性」なので、羊水に入りっぱなしのまま、加齢できる現状があるんじゃないかと思います。 中村 彼らだって、もし結婚したら変われると思う。結婚までいかなくても実家を出るとか、風俗とかキャバクラに行くでもいい。ただ理想の恋愛とか、この世にありもしないことを言い訳にして何も動かない状態をやめたほうがいいと思う。 田房 でも、彼らが結婚するのは大変ですよね? 中村 そうなんですよね……。見合いで誰かをあてがう制度はこの20年間で廃れて、すっかり個人主義と自由恋愛になってしまった。結果として生まれたのが大量の敗者である中年童貞ですからね。本来は自由だからこそ、自分で動かなきゃいけないんだけど、彼らは生涯成功体験がないので決断することができない。それは田房さんが言うように、今まですべて母親が決めてきたからだろうね。 田房 もう、本当の胎児ですね。 中年童貞を作りだした90年代
中村 中年童貞に結婚できないことやモテないことを指摘すると、自分がすごく優れているので、恋愛とか結婚には興味がないみたいな論理を展開させますよ。例えば“妻と子供のために働くなんてばかばかしい”みたいなことを言いだします。 竹村 「いい年して独身でも問題ない」という価値観が、中年童貞がまだ若かった90年代くらいの日本で浸透したのも大きいんじゃないでしょうか。キリスト教文化圏だと、「男女は対になる、つがいになるのが自然」という概念が隅々まで行き渡ってますけど、日本にはそういう宗教的な精神性もなければ、祭りで男女が結ばれるような夜這いの習慣も廃れてしまった。世間からの「大人たるもの、誰かとつきあわなければならない」というプレッシャーが弱いんじゃないでしょうか。 中村 そうかもしれません。「こうでなければいけない」という社会的圧力は、今の日本には確かにない。ついでに言うと、良くも悪くも、いい年した大人の男がアイドルにハマる後ろめたさみたいなものもなくなってしまった。 竹村 童貞はみっともないから、こっそり風俗に行って頑張んなきゃみたいな空気もない。 中村 彼らが青年期を過ごした時期のアダルトビデオ業界も少し関係がありそうです。 田房 どういうことですか? 中村 ソフト・オン・デマンド(SOD)というアダルトメーカーが15年くらい前に「お客様第一主義」というものを取り入れたんです。それまでのアダルトビデオ業界はいい加減なもので、たいして可愛くもない女優でも裸にさえなれば商売として成立していた。SODはそれを全否定して、モテない男の言うことを全部聞きますという姿勢で商売をはじめて大成功したんです。ユーザーからアンケートをとって、そのニーズを全部叶えた作品を作り続けたんですね。中年童貞的な人たちの要求は“もっと可愛い子に、もっと激しいプレイをさせろ”とキリがない。ユーザーレビューなんかみると、ひたすら文句言っていますよ。僕もアダルト業界に関わっていたけど、すぐについていけなくなった。 田房 メンタル童貞性に徹底的に従ったんだ。 メンタル童貞を育む現代社会
竹村 今は90年代よりも女の子が献身的になっていて、多くが「結婚して“もらわなきゃ”いけない」と下手(したて)に出ています。かつては「女の子は威張って良し」みたいなムードがありましたけど、今やほとんどありません。
田房 ないです。全然ないです。 竹村 今の中年童貞の親世代である団塊世代の時代には、まだお見合い結婚が制度として生きていましたが……。 田房 お見合い結婚制度を充実させたほうがいいってことですか? たしかに、結婚すれば中年童貞も変わると、さっき中村さんもおっしゃっていましたけど。 竹村 でも、結婚直前までは実家で自分の母親の息子としてふるまい、結婚後はすぐ“妻の息子”となってしまう男の人も多いですよね。童貞でなくとも、生まれてからずっと息子的ふるまいしかできないお父さんがすごく多い気がします。日本には元々「母と息子」しかいないのに、ここ20年くらいで、急に恋愛至上主義だとか自由恋愛だとかいう場所に、男たちが放り出されたんじゃないでしょうか。だからうまく相手を作れないし、作り方を教えてくれる人もいない。 中村 しかも母親に長らく胎児として扱われた男は、実家で王様として君臨していたから、仮に結婚できたとしても、母親もしくは母親的な妻としか住めない。まさに“メンタル中年童貞”です。 田房 「料理しない、できない女はダメだ」っていう認識が未だにありますよね。社会人は男も女も同じ働き方、同じ収入、同じ生活をしているのに、なんで女だけ家に帰って料理をちゃんとしなきゃならないのか、分からないです。一般人の自宅を訪問するテレビ番組で、バイトを掛け持ちしてる多忙な一人暮らしの女の子の冷蔵庫に何もなくてカップ麺を食べてたんですけど、スタジオでVTRを見てるお笑い芸人たちに「ダメだな!」って言われてました。一方、奥さんが出て行っちゃったサラリーマン男は、「ご飯は炊いてる」と言って50時間保温してたんだけど、誉められてました。 中村 ああ、わかります……。 田房 “息子”のまま20代を過ごして、彼女のことを「自分を気持ちよくする人」としてしか捉えないで、結婚相手も「自分の世話をしてくれるかどうか」で選んだメンタル童貞男は、子供が生まれても家事なんかやるはずないですよね。むしろ、「自分が家事をやるなんて負けだ」とくらい思ってるんじゃないかと思う。 中村 奥さんとしては、たまったものじゃないですね。 田房 男って、奥さんが家を出ていって一人になっても、仕事や経済力があれば、家事は外食やクリーニングでなんとかなるし、女の人と触れ合いたかったら風俗がありますよね。最近は性風俗とは別に、単身高齢者向けの若い女の子がデートしてくれるサービスもあるらしいです。結局男は、娼婦だろうが母だろうが妻だろうが娘だろうが、いつでも誰かしらの女にケアされる権利を、生まれながらにして持ってるんですよ。でも女にはそれがない。女は自分をケアしてくれる相手を一生、自分でなんとかしなきゃいけない。 中村 男は元来甘やかされすぎであり、負け続けてもなんとかなるってことですか? 田房 はい。それがまさに、中年童貞およびメンタル童貞を生み出すシステムそのものだと思います。女に捨てられても次の女がいる。最悪お金を出せばなんとかなるという、男の人が圧倒的に“許されている”状況と、それによる負担のほぼすべてが女に覆い被さっているという歴史、そのはざまで産声を挙げたのが、中年童貞というモンスターではないでしょうか。 (第3回に続く)
■中村 淳彦 1972年東京都生まれ、ノンフィクションライター。代表作に企画AV女優たちの衝撃的な生と性を記録した『名前のない女たち』シリーズがあり、劇場映画化もされる。現在は高齢者デイサービスセンターを運営しながら、ノンフィクション、ルポルタージュを執筆。著書に『 名前のない女たち 企画AV女優20人の人生』『アタシは生きる!! AV女優22人の人生』 『名前のない女たち 2』『"恋愛"できないカラダ 名前のない女たち3』『名前のない女たち最終章 セックスと自殺のあいだで』『売春未満 新・名前のない女たち 素人女性編』『デフレ化するセックス』(以上、宝島社)、『職業としてのAV女優』、『崩壊する介護現場』(ベスト新書)など。 ■田房 永子(漫画家) 武蔵野美術大学短期大学部美術科卒業後、21歳で漫画家デビュー。25歳よりエロ本で漫画やイラスト、ライター業をはじめる。26歳の時、エロ本の仕事をするなかでの女としての葛藤を書いた文章が女性誌に掲載され、29歳の時、それらをまとめた『むだにびっくり』シリーズを自費出版。30歳には活動の場を女性向け媒体に移す。33歳、はじめての単行本『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)を刊行。そのほかの著書に『ママだって、人間』(河出書房新社)、『呪詛抜きダイエット』(大和書房)、『うちの母ってヘンですか? 』(秋田書店)などがある。現在はノンフィクションの漫画やコラムを中心に多数連載中。1978年生まれ、東京都出身。 http://mudani.seesaa.net/
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[12削除理由]:管理人:要点がまとまっていない長文
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