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小沢離れを加速させる谷亮子 狙いは民主党復党で参院再選
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4789
週刊文春 2015年2月5日号
小沢氏の引きで参院議員に Photo:Kyodo
「生活の党と山本太郎となかまたち」の代表として初めての通常国会に臨む小沢一郎氏。昨年末の衆院選では当選者2人にとどまり、参院議員2人とあわせて所属国会議員が4人となった旧生活の党は、山本太郎参院議員を一本釣りし、「国会議員5人以上」という政党要件を満たした。
何とか今年は、政治活動の生命線となる推定3億3000万円の政党交付金を確保したが、早くも来年の交付を巡り、小沢氏周辺は頭を悩ませている。
「来年夏に任期満了を迎える谷亮子参院議員が再選に意欲を示しているのですが、離党し、他党から立候補する構えを見せているのです。本命は民主党。5年前は、民主党の比例区候補で2位の個人得票を得ており、文句なしで復党できると踏んでいるようです。2020年には東京でオリンピックがあり、それまでは国会議員でいたいのでしょう」(生活の党関係者)
谷氏は、衆院選で苦戦を強いられた小沢氏の応援を辞退。今年正月の小沢邸新年会にも姿を現さず、“小沢離れ”の動きを見せている。
「谷氏の秘書は、自分に新年会の動員がかからなかったことを安堵した様子で周囲に語っていました」(旧小沢系議員の秘書)
ただ、小沢氏の本音も民主党復帰。昨年の衆院選では「生き残りのための移籍」を認め、鈴木克昌氏、小宮山泰子氏が民主党に復党、松木謙公氏が維新に移り、旧小沢系が続々と当選を果たしている。
地元岩手でも、かつての配下で袂を分かっていた民主党の階(しな)猛氏、黄川田徹氏と衆院選を機に“復縁”。
「1月の民主党代表選では、旧小沢系は細野豪志氏を支援する議員が多かった。階氏は細野氏の側近ですし、松木氏は他党にもかかわらず、細野応援の電話をかけていた。野党再編論者の細野代表なら、小沢氏も復党できると考えたのでしょう」(民主党議員)
だが、今回の代表選で細野氏は、岡田克也氏に惜敗。
「岡田新代表、枝野幸男幹事長、長妻昭、蓮舫の両代表代行の全員が小沢復党に反対です」(同前)
岡田体制となったことで、復党どころか、国会でも“小沢抜き”の野党連携が進む見通しだ。
「谷氏の動きには、“小沢離れ”した方が、復党に有利との計算があると見られています」(同前)
小沢氏からの“指導”むなしく、「なかまたち」からの離脱者第1号となるか。
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