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オバマ(左・AP)が許さない?
イスラム国 後藤さん解放“条件変更”の狙いは日米の分断か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/156735
2015年1月28日 日刊ゲンダイ
後藤健二さんの解放について、ヨルダンに収監中の女死刑囚との交換を要求してきたイスラム国。法外な身代金要求からの方針転換に一部メディアは「ハードルが下がった」と楽観論を振りまいているが、油断は禁物だ。イスラム国の交渉戦略は極めて狡猾である。新たな要求は日米分断を狙った巧妙なワナとみるのが妥当だ。
昨年からヨルダンは米国主導の軍事行動に参加。昨年のクリスマスイブにはヨルダン軍の戦闘機がシリア北部ラッカで墜落し、パイロットがイスラム国の人質となった。ヨルダン政府は水面下で救出交渉を続け、その中で収監中の女死刑囚と交換する案が浮上していたという。
この女死刑囚こそ、イスラム国が後藤さんの解放条件として日本政府に「釈放」を求めた、サジダ・リシャウィなのである。ヨルダンが日本との友好関係を重視して、リシャウィ死刑囚を釈放すれば、自国のパイロット解放の交渉カードを失いかねない。
「日本自体がイスラム国メンバーを収監しているならまだしも、友好的な第三国を巻き込んだことで、むしろ交渉のハードルは上がりました。ヨルダンにとって、自国民の命より日本人の命を優先することは極めて困難な条件です。日本人だけ解放されれば、日本から巨額の人道支援を得る見返りに自国のパイロットを見捨てたとの批判がヨルダン政府に向かう。何より、ヨルダンの背後に控える米国が日本の抜け駆けを許さないでしょう」(元外交官の天木直人氏)
米国はテロリストとは交渉しないという立場を崩していない。とはいえ、米国主導の軍事作戦に加わって捕らわれた“勇猛な他国のパイロット”を放っておくわけにもいかない。見捨てれば、イスラム国包囲網に参加する国々の結束が揺らぐことになるからだ。
そのため、今月初めには米軍の特殊部隊がヘリでラッカに向かい、パイロットの救出を試み、失敗したと報じられた。ヨルダンのパイロットの安否は今や欧米メディアの関心事でもある。米軍が命懸けで救出作戦に従事する中、日本が交渉テーブルに割って入るスキなどあるのだろうか。
「つまり、基本的に日本政府はカヤの外なのです。それでも安倍政権が後藤さんの解放を急ぐなら、ヨルダンだけでなく、米国との関係悪化も覚悟しなければいけない。日本をはじめ、有志連合に名を連ねる約60の国や機関の思惑はさまざまです。功を焦って安倍政権がイスラム国との交渉に乗り出せば、日米両国の分断を機に、有志連合の結束に必ずほころびが生じるでしょう。それこそイスラム国の思うツボだし、新たな要求の狙いでもあります。安倍政権は極めて難しい対応を迫られているのです」(天木直人氏)
中東歴訪で勢い勇んでイスラム国を敵に回したツケとはいえ、この複雑な交渉のパズルを安倍首相が解けるとは思えない。また、お腹が痛くなって政権を投げ出すんじゃないのか。
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