http://www.asyura2.com/15/senkyo178/msg/714.html
Tweet |
「志葉氏「トップが起こした不祥事だから、トップが辞めるというのは当然ですよね」:岩上安身氏」
http://sun.ap.teacup.com/souun/16478.html
2015/1/27 晴耕雨読
https://twitter.com/iwakamiyasumi
1月25日(日)岩上安身によるジャーナリスト・志葉玲氏インタビューの模様を実況します。
湯川遥菜氏が殺害されたとみられるイスラム国による邦人人質殺害予告事件を中心に、中東情勢についてお話をうかがいます。
志葉氏「ISISの残虐性から考えれば今回の湯川氏の殺害もあり得ます。しかしISISはその残虐性故に勢力を拡大してきました。これまでの残虐性から考えれば、湯川氏を苦しめて殺し、その動画を公開するはず。今回は紙質の悪い写真。変則的な感じがします」
岩上「最初の予告動画は合成などとも言われています。気になるのは湯川氏が太っていること。しかしISISは人質に比較的ひもじい思いをさせます。だから湯川氏はもっと前に、8月18日時点で殺されていたのではないか、という憶測も飛んでいます」
志葉氏「今回後藤さんがシリア渡航のスケジュールは非常に短いものでした。これは戦場ジャーナリストの常識からするとかなり不自然。いつ何が起こるか分からないのが戦場。今回後藤さんは湯川さんを助けたい思いを利用され、おびき寄せられたのでは」
志葉氏「安倍総理の会見で『それはないだろう』と思ったのが、事件発覚直後にイスラエルで行ったもの。ネタニヤフとの会談で軍事を含んだパートナーシップ締結に向けて動き出していた。イスラム国は昨年7月にイスラエルのガザ攻撃時に宣戦布告しました」
志葉氏「それまでイスラム国はイスラエルに言及していませんでした。しかしガザ攻撃で中東圏では日本では報道されない残虐な映像が流れ、穏健派まで皆怒りました。これにイスラム国が便乗したかたち。そういう流れの中で、安倍総理がイスラエル国旗の前で会見」
志葉氏「アラブ全体を敵に回しかねない会見。外務省は誰も止める人はいなかったのでしょうか。人質救出については、非常に最悪なタイミングの会見となりました」
志葉氏「アラブ世界では被爆国にも関わらず経済発展をした日本は憧れの国。だから日本人の人質をとるというのは一般のアラブ人からすると抵抗があります。しかしイスラエル訪問のタイミングで行い、日本とイスラエルは友達なんだと知らしめる効果も狙ったのでは」
志葉氏「今回、安倍総理の外交というのは落第点ですが、安倍総理だけが悪いのでしょうか。日本のここ12年位の外交の積み重ねが、今回の事件につながっています。そもそもなぜサジダ死刑囚が後藤さんとの交換条件となりうるのでしょうか」
志葉氏「サジダ死刑囚はイラク人です。イスラム国の前身『イラクの聖戦アルカイダ』時代からのつながりのため、かつての同志を救出する、ということこそが目的だったのかもしれません」
志葉氏「はじめに2億ドルの支払いという無理難題を押し付けてきて、湯川さんを殺し、『脅しじゃないんだぞ』と示し、サジダ死刑囚を引き渡させる、ということではないでしょうか。ヨルダンの世論を反発させ、国家の威信を傷つけるという一石二鳥です」
志葉氏「サウジアラビアのアブドラ国王が亡くなり、中東はそのニュース一色になりました。人質を殺したというニュースを流してもかき消されてしまうので、時間をずらしたのでしょう。メディア戦術に長けていると言えます」
岩上「日本政府は、子育て支援3千億円が払えないのによその国に何億ドルと払う、これはどういうことなのか。社会保障をバンバン切って、親イスラエルにお金をばらまいている。国内から声が上がらなければいけません」
志葉氏「2004年10年、イラクで殺された香田証生氏のご遺体は星条旗に包まれていました。今回は人道支援ですよ、と安倍首相はじめ、外交ルートで言っていても、そんな理屈は通用しない。イラク戦争時の対応でアメリカ側だと思われています」
志葉氏「米軍の掃討にあった地域は老いも若きも男なら全員連れて行かれて拷問されています。殴る蹴るの暴行をして『お前はテロリストだろ』と言い、80歳の老人にも、ローティーンにも拷問をしています。私がこの目で見たことです」
志葉氏「私が米軍に拘束された時、『お前はスパイに違いない』と言われ、捕虜収容所に入れられました」
岩上「同盟国なのに。みなさん、これが日米同盟の現実ですよ」
志葉氏「巨体の米兵が私の頭に銃を突きつけてきて、『お前の命なんて俺達の気分次第でどうにでもなる』と言われました。日本人でさえこうなんだから、イラク人の場合、推して知るべしでしょう」
志葉氏「私の通訳はイラク人だったので、エビ反りの体勢で直射日光の砂漠におかれます。イラクは地球上で一番気温が高い地域です」
岩上「安倍首相は集団的自衛権の行使容認の時、『アメリカは日本の民間人を助けてくれる』と言っていますが、ありえません」
岩上「イスラム国はメッセージのなかで、イラク戦争で日本は米軍要員を輸送した、と言っています。名古屋高裁で違憲が出た件」
志葉氏「防衛省に問い合わせたところ、『テロリストを掃討し、イラクの状態を安定させるのも復興支援』と開き直っていました」
志葉氏「イスラム国も、メインの人員は『イラクの聖戦アルカイダ』だと覚えていなければなりません。シーア派もスンニ派も、自分たちに歯向かうものは殺します」
岩上「カリフ制なので、国境も宗派も越えて、君臨するというのがイデオロギーですね」
岩上「元内閣官房副長官補・柳澤協二氏にインタビューしたところ、安倍首相が辞任することが、この事件を解決するための一つの道筋だという妙案が出されました。しかし、ネット上では爆発的な炎上があり、某新聞でも批判が載りました」
志葉氏「トップが起こした不祥事だから、トップが辞めるというのは当然ですよね」
岩上「後藤氏の母上への誹謗中傷があり、『畜生』という言葉も。ツイッターであっても、度を過ぎた中傷には、脅迫、名誉毀損が成り立ちますので、言葉には気をつけましょう」
岩上「石井孝明氏が『2億ドル払うなら、日本人に手出ししたイスラム国関係者を殺し歩くのが効果がありそう』と言っています。そんなことができると思っているのか」
志葉氏「世界最強の米軍でさえ、現地の人たちを敵に回すと勝てない。戦場を甘く見ています」
志葉氏「戦場のPTSDがひどいのです。米軍の帰還兵が一日20人自殺で死んでいます。あるいは犯罪、酒やドラッグに走ってしまう。ベトナム戦争、朝鮮戦争でも、復員兵の問題があり、そのケアにアメリカは目を逸らしています」
岩上「そうした自国のリスクを避けるために、アメリカは、イラク人同士を殺させ、宗派間対立を煽ったり、日本を引きずり込もうとしているということですよね」
志葉氏「オバマ政権は比較的マシですが、マケイン米上院議員、軍事委員長は、とにかくイランをつぶす、という姿勢で、核戦争を起こすつもりなのでしょうか」
岩上「マケイン氏は、ウクライナのナショナリズムを煽り、ロシアをつぶす、として国際社会を動かす」
岩上「こんな流れのなかに巻き込まれようとしている日本ですが、19日の時点で、自衛隊の海外派遣の恒久法を作るために、26日から始まる国会にかけると菅義偉官房長官が言っています。タイミングは最悪です」
岩上「そしてスーダンに行っていた中谷元防衛省長官は『(自衛隊が宿営地外で襲われた国際機関職員を助けに行く)駆けつけ警護をやる』と言いました」
岩上「いわば、この事件を奇貨として、外征軍として自衛隊を海外に派遣するということを始めているのでしょう。戦う理由など、ないのにもかかわらず、です」
志葉氏「それができたとしても、現地でトラブルが起こり、無傷ではいられません」
志葉氏「ソフトパワーで何とかしていかなければ。後藤氏については、悠長なことを言っていられませんが、急がば回れ。イスラム国とは対話して、時間を稼ぎ、いろんな国々に味方になってもらうしかない」
岩上「ヨルダンは女性の囚人を釈放するでしょうか」
志葉氏「非常に難しい質問です。日本は、まずは状況を把握すること。ジャーナリズムや外務省も、アメリカのいうことだけ聞いていても、絶対わからないぞ、と思います」
岩上「NHKは『浮足立たないで、冷静に』と解説員が言い、ついにはロイターにからかわれていました。『平壌放送のごとき』国営放送、と。こんなときこそ、独立メディアに期待されていることを感じています」
これで報告ツイートを終わります。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK178掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。