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<イスラム国拘束>他にも男性死刑囚釈放求める ヨルダンに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150127-00000006-mai-int
毎日新聞 1月27日(火)5時0分配信
◇地元英字紙報道 「2対2」可能性も
【キリス(トルコ南部)大治朋子、カイロ秋山信一】ヨルダンの地元英字紙ヨルダン・タイムズ(電子版)は26日、イスラム過激派組織「イスラム国」が昨年12月に身柄を拘束したヨルダン軍パイロットの解放条件として、24日に公開された映像でフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の解放条件としても名前を挙げたヨルダンで収監されている女性死刑囚の他に、テロ容疑で同国に収監されている男性死刑囚の釈放も求めていると報じた。交渉は「イスラム国」側が拘束している後藤さんとヨルダン軍パイロットの2人と、ヨルダン側2人の死刑囚との2対2の交換で行われる可能性がある。交渉が複雑化し、長期化する可能性もある。
ヨルダン・タイムズやアラブメディアによると「イスラム国」が女性死刑囚とは別に釈放を求めているのはジヤド・カルブリ死刑囚。イラク西部出身で、2005年5月、イラクでのヨルダン人運転手殺害やモロッコ人外交官拉致に関与した容疑でヨルダン治安当局に逮捕された。「イスラム国」の前身組織「イラクの聖戦アルカイダ組織(AQI)」を率いていた元最高指導者のザルカウィ容疑者(米軍の空爆で06年死亡)の側近で、ヨルダンとの国境にあるイラク税関当局で勤務しながら、ザルカウィ容疑者に内通していたとされる。
後藤さんの解放条件として挙げたサジダ・リシャウィ死刑囚と同様、カルブリ死刑囚も逮捕後に犯行を認める様子がヨルダン国営テレビで放映され、「対テロ戦争」の成果と宣伝された。カルブリ死刑囚は公判では否認に転じたと報じられたが08年に死刑判決を受けた。
一方、26日付のヨルダン・タイムズによると、同国のアブドラ国王は25日、地元メディアの編集長を集めた会議で「ヨルダン人パイロットの解放が最優先だ」と話した。後藤さんについては、言及しなかった。
ヨルダンは穏健派の親欧米イスラム教徒の国で、米軍主導の有志国連合に加わり「イスラム国」への空爆を行っている。そのため、イスラム過激派からは、これまでもテロの標的になっていた。一方、親日的で日本との関係も緊密だ。今回の事件で、テロリスト釈放に反発してきた米国と、人命尊重を求める日本との間でヨルダンの今後の対応が焦点となっている。
ヨルダンが置かれた立場について、中東のテロ組織に詳しい元イスラエル国家安全保障会議副議長で同国軍元大佐のシャウル・シャイ氏は「イスラム国はヨルダンに『二つの脅威』を突きつけている」と指摘する。「イスラム国」が勢力を拡大するシリアやイラクと国境を接することによる「外からの脅威」と、ヨルダン内部にも増加する「イスラム国」支援者という「内からの脅威」だ。
シャイ氏は、こうした内外の脅威や米欧との連携から生じた新たな問題について「ヨルダン政府の本来の対応は、テロリストの要求には応じない、という立場だ」と強調。女性死刑囚の釈放にもこれまで応じていなかったが、日本人人質という国際的な要素が今回新たに加わり、テロリストの要求に「ノーと言い難い状況になるかもしれない。イスラム国は(ヨルダンがノーと言えない苦しい立場になることを)想定し、だからこそこの(日本人人質という)カードを使っている」と指摘。また、「捕虜交換」について「パイロットはヨルダン南部の名家の出身だ。日本人の人質解放を優先するような事態は、国民も受け入れられないのではないか」とした。
一方、「イスラム国」が運営するラジオ局アルバヤンは25日、24日に公開された後藤さんの映像について「イスラム国が公表した」と認め、「日本人の人質のうち1人を殺害した」と伝えた。湯川遥菜(はるな)さん(42)については「殺害した」と伝えただけで詳しい状況は明らかにしていない。
◇ヨルダン
1946年に英国から独立。イスラム教スンニ派が約90%。パレスチナ系住民が全人口(世界銀行によると約645万人)の7割を占め、多くのパレスチナ難民を抱える。日本とは54年に国交を樹立し、王室・皇室間の交流が盛ん。元首のアブドラ国王はイスラム教の預言者ムハンマドの血統を引くとされるハシム家の出身。「イスラム国」への対応では、米軍主導の有志国連合に加わり、シリア空爆に参加している。
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