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2015-01-27 07:20:36
「安倍政権が人質解放に向けて全力で取り組んでいる。この際、批判は慎むべきだ」という大政翼賛言論が恐ろしい勢いで吹き荒れはじめました。
秀逸なのは、(あえて「秀逸」と言いますが)、共産党の志位和夫委員長です。同党の池内沙織・衆院議員がツイッターで、「安倍首相こそ言語道断」と批判しました。これに対し、志位委員長は、「政権が全力を挙げて取り組んでいる最中に、ああいう発言をするのは不適切だ」との見解を昨日1月26日の記者会見で明らかにしたのです。まさに、「右向け右」です。
池内議員の1月25日未明のツイッターはこうです。「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと壊れたテープレコーダーのように繰り返し、国の内外で生命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ言語道断、本当に悲しくやりきれない夜。眠れない」
安倍晋三という首相は同じ25日朝のNHK日曜討論に出演し、集団的自衛権問題について質問された際、こう答えました。「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が危害に遭った時、自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」と。今回の事件を、集団的自衛権の関連法整備に政治利用しようというのです。いずれは自衛隊を海外に派遣して、当該地域で実力行使できるようにしようというのです。
そもそも今回の事件は、安倍首相がエジプトで、「『イスラム国』という組織をつぶすために、日本は2億ドルを支援する」という趣旨を表明したことから起こったのは、ご承知の通りです。危機管理どころか、みずから危機を招き寄せておいて、それを自分の政治的野心に利用する。こういうのは、したたかとは言いません。ただ、あくどいだけです。人間の屑がやることです。
大政翼賛発言は、新聞やテレビで溢れかえっています。NHKは最初から最後まで、「安倍首相の2億ドル支援は、人道的なもの」と、オームのように繰り返しています。個人で見ても、たとえば、青山繁晴というアベノチャボウズ(安倍の茶坊主)は、「安倍さんは正しいことをした。2億ドルは人道支援だ」と、一生懸命にカバーしています。
民主党の細野豪志氏も、「こうした案件は与党も、野党もない。一致して支える」と、大政翼賛方式です。安倍という男が原因を作ったことに一言の言及もない。細野という男はもう少し芯のある人間と思っていましたが、買いかぶりでした。代表選のときに野党再編論を自己規制したあたりから、見損なわれる男に変身してしまったようです。
その点、小沢一郎氏ははっきりしています。小沢氏は、「生活の党と山本太郎となかまたち」党の代表として同じ日曜討論に出演し、司会の島田敏男・NHK解説委員の質問にこう答えました。「安倍さんはあっち(中東)まで行き、宣戦布告とも言えるような話をした。『日本も敵』と受け取られてもしょうがない」と、きちんと安倍批判を展開しました。
残念なのは、現在の日本の言論空間では、こうしたまっとうな言論がきちんと受け止められず、大政翼賛言論ばかりが大手を振ってまかり通ることです。多くの国民が依然として、なんとなく主流のように感じられる空気の言論に流されることです。
好戦的な安倍政権、国民を言論封圧する安倍政権、格差を助長する安倍政権を支持し続けているのは、ほかならぬ日本国民です。どこまで落ちぶれれば、「まっとうな日本人」としてのバネが利くのでしょうか。
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