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オバマと安倍を結びつけることになったイスラム国人質事件
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/26/#003107
2015年01月26日 天木直人のブログ
人質事件の交渉対象が身代金から人質の相互解放に急変した。
しかし、これによって邦人解放のハードルは格段に高くなった。
イスラム国が要求する自爆テロ犯人をヨルダンが釈放することはあり得ない。
それはアブドラ国王やヨルダン国民が許さないのではない。
米国が許さないからだ。
自爆テロ犯人を釈放するということは文字通り「テロに屈する」ことだ。
身代金で譲歩することとは次元が違うのだ。
急きょオバマ大統領と安倍首相の10分間の電話会談が行われ、そこで日米結束が確認されたとNHKが報じた。
もはや結論は出ているということだ。
テロとの戦いに勝つことは、いまやオバマ大統領にとって最重要の命題だ。
そしてオバマ大統領はそのテロとの戦いで行き詰まっている。
そんな中で、安倍首相が邦人の犠牲を乗り越えてテロとの戦いに結束してくれる。
その一方で、ことごとく行き詰まった安倍首相の最後のよりどころは、日米同盟の結束だ。
そのためには今の安倍首相は何でもする。
日米新防衛ガイドラインにしても、辺野古にしても、TPPにしても、テロの巻き添えも、国民の犠牲などお構いなしに対米従属に走る。
きょう発売の週刊ポストが、安倍首相は「テロでついている」と笑ったと書いている。
それが真実かどうかわからない。
しかし、日本人人質事件をきっかけに相性の悪いオバマ大統領と安倍首相が接近しつつあることは事実だ。
自らの生き残りのために米国に従属する。
これは歴代自民党政権の首相の常だった。
しかしその中でも安倍首相は群を抜いている。
気に食わない米国の大統領でも、保身のためには従属するしかない。
そのためには国民の犠牲などお構いなしだ。
これが安倍首相の今の心境ではないか。
そう考えると、これまでの自民党のどの首相よりも許しがたい首相に見えてくる(了)
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