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テロと空爆・・・日本が世界の平和のために寄与できる方法
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2015年01月25日 武田邦彦 (中部大学)
今、イスラム社会で起こっていることは「悲しいこと」です。私たちから見ると特殊な宗教の人たちが暴力をふるっているように見えますが、彼らも本来は平和で穏やかな生活を望んでいるのです。
事実、7世紀にマホメットが登場し、その後、中東地域はイスラムの国が多く建国され、10世紀ころにはヨーロッパよりはるかに平和で文化的な地域だったのです。一時、蒙古の侵入で乱れたことはありましたが、その後もエジプト、イラン、トルコなどを中心的な国として栄えました。
ところが、20世紀に入り石油が取れることもあって、ヨーロッパ、アメリカが中東地域に入り、それから混乱に混乱を重ねています。ここで詳しい歴史を書く事はしませんが、今、注目されているシリアにしても1920年にフランスが攻め入ってシリアを植民地にしてから100年間ゴタゴタが続いているのです。
それは今でも同じで、イギリスやフランスの代わりにアメリカが登場して、イラクに対して「大量破壊兵器がある」とウソを言ってイラクを占領して大統領を殺害し、さらに「イスラム国はけしからん」と言って、空爆を続け、すでに昨年夏に6000人以上の犠牲を出しています(アメリカ中央軍のオースティン司令官)。
今回の日本人拘束、パリのテロの背景に、中東地域に対するヨーロッパ、アメリカの100年にわたる暴虐があることを認識でき、中立的な立場で国際社会に「平和」を呼びかけることができるもっとも良い立場にあるのが日本です。もし日本が勇気を持って「本当のこと」に基づく提案ができたら、それが日本の外交の力になり、中国などと対等に世界外交を展開していくことができるでしょう。
まず第一に「テロが憎い」というのはアメリカの論理で「テロも空爆も同じ」というスタンスが必要です。テロはお腹に爆弾を抱えて突撃するのですが、空爆は航空機が爆弾を抱えてそれを落とすのですから同じことです。
第二に、日本は国連主義を取るべきで、世界の紛争をなくすためにはイラク戦争で見られるようにアメリカが勝手に国連決議に反する形で他国を攻撃するということが起こらないように繰り返し声明を出し、協力しない姿勢をとる必要があります。
そして第三に、戦争が起こるのは「自分の国が攻められてもいないのに、遠い他国を攻める」という考え方に対して断固たる反対の態度を示すべきでしょう。
最後に、「アメリカがシリアまで言って爆撃してもアメリカ人は優れているから良いことだが、イスラム国が自分の国に許可なく入ってくる人を拘束してはいけない」というような民族に優劣をつけることを日本人はしないということを明白にするべきと思います。
日本は先進国で、アジアの国でもあるので、独自の立場から、日本の見識を示す絶好の機会です。決して、卑屈になって損得を考え、右を見たり左を見たりせずに、日本本来の文化、誇り、誠実、礼儀などを発揮することです。特に「愛国的、日本文化優先」の人がアメリカに追従しないようにして欲しいものです。
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