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2015-01-25 09:36:48
ついに湯川遥菜さんが殺されたとする映像がアップされました。安倍晋三という男は、報道機関の前に出てきて、「言語道断の許し難い暴挙。断固避難する」とコメントし、この間わずか数秒でさっと姿を消しました。
湯川さんが殺されたとされることに対する「お悔やみ」などの言葉は一切ありませんでした。たしかに湯川さんが実際に殺されたかどうか、確認はできない。それでも、「この悲劇が事実とすれば、一国の首相として自国の国民の生命を守れなかったことに責任を感じ、悲痛な気持ちだ」くらいのことは言えたはずだし、それが礼儀というものです。
そもそも今回の事件は、安倍氏自身がまいたタネです。エジプトでの「『イスラム国』と戦う国に2億ドルの支援をする」という演説が引き起こしたものです。ですが、もちろんそのことについてのコメントもありません。自分の責任は棚に上げ、「テロの脅しには断じて屈しない」と強がってみせるだけです。
情けないのは、大手のメディアです。安倍首相自身が今回の事件の原因を作ったことについては、まともに指摘することは避け続けています。政府側が望む通り、「イスラム国側の所業は『許し難い暴挙』だ」と繰り返すだけです。ますます、大本営発表の色彩を強めています。
さてそれで、安倍氏はヨルダン政府に何か働きかけをするでしょうか。ヨルダンでの「自爆テロの実行犯を釈放してほしい」と、頼むでしょうか。それは、到底考えられません。大がかりなテロ事件で、多くの犠牲者が出たのです。もし、その実行犯を釈放したら、ヨルダン国王に対してヨルダン国民は、「何だ。日本のために、自国の犠牲者の気持ちを踏みにじるのか」と、強く反発するのは目に見えています。イギリス帰りで英語が堪能な国王は、「最近ようやく自分の国の言葉をうまくしゃべれるようになった」と、時に国民からやゆされることもあるらしいアブドラ国王としては到底できないことです。
それ以前に、ヨルダンは自国のパイロットがイスラム国側に拘束されており、その釈放に苦慮しています。交換を名指しされたサジダ・アルリシャウィ死刑囚は、そのパイロット釈放のための貴重なカードです。
今回、イスラム国側が釈放条件を公開したのは、実際の交換釈放は実現しないことを見とおしたうえでの行動と思われます。つまり、「日本国の安倍という首相は、われわれイスラム国側の要求に応じないだろう。ヨルダンも死刑囚を釈放するはずがない」と見とおして公開要求をしている。
イスラム国側の最大の、そして真の狙いは、「イスラム国」というものの存在を世界に認知させることにあると思われます。そのためのプロパガンダです。世界が注目すればするほど、目的は達成される。いずれ正式に「外交関係」を結ぶ国も出てくると期待しているのではないでしょうか。
そうした方向に動いていくなら、安倍首相が考えた「イスラム国つぶし」は裏目に出たということになります。むしろ、イスラム国が注目されるための格好の材料を提供したわけです。
日本は中東の国の人々からはまだ好意的に遇されていると伝えられます。平和国家としての”遺産”がまだ少し残っているのです。
一方、アメリカをはじめとする西側諸国は空爆などの戦闘に加担し、「イスラム国」地域の子どもや女性を大勢殺しています。アメリカのケリー国務長官はつい先日の有志連合閣僚級会議で、「数千人単位の戦闘員を殺害し、司令官の半数も消し去った」と得意げに”戦果”をひけらかしました。その戦闘の陰で、どれだけ多くの子どもや女性が犠牲にされているか。
日本はこの戦闘に加わっていません。ただ、安倍首相は「この有志連合に加わってこそ『一流国』」と誤った認識をお持ちのように見えます。
今国会で、集団的自衛権を実際に行使できるように諸法規を改定します。安倍氏にすれば、集団的自衛権が行使できるようになれば、「晴れて『一流国』」という誤ったイメージに満足感を覚える。「平和国家・日本」という世界でもまず少ない貴重なブランドは、安倍施政下で風前のともしびです。
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