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イスラム国事件「自己責任論」噴出の裏で安倍政権が日本人拘束を隠蔽していた!?(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo178/msg/419.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 1 月 22 日 08:15:05: igsppGRN/E9PQ
 

              首相官邸ホームページより


イスラム国事件「自己責任論」噴出の裏で安倍政権が日本人拘束を隠蔽していた!?
http://lite-ra.com/2015/01/post-807.html
2015.01.22. リテラ


 日本中に大きな衝撃を与えた「イスラム国」による日本人二人の殺害予告動画の公開。当初、沸き上がったのは、安倍首相への批判だった。というのも、イスラム国による殺害予告と身代金要求が明らかに、安倍首相の中東歴訪中の「2億ドル支援」演説を受けてのものだったからだ。

 政府は今頃になって慌てて「2億ドル支援は人道目的」などと釈明してるが、安倍首相はエジプト・カイロの演説で「イスラム国の脅威を食い止めるために2億ドルを支援する」とはっきり宣言していた。イスラム国はその後に、「日本の首相へ」とした上で、「『イスラム国』と戦うために2億ドルを支払うという馬鹿げた決定をした」などと宣告して、同額の身代金を要求してしたのだ。安倍首相の不用意な発言がイスラム国側を刺激し、利用されたのは間違いない。

 ところが、安倍首相や政府の失態を追及する声はすぐにかき消え、かわってまたぞろ噴き出てきたのは被害者である人質の「自己責任論」だった。

「戦場ジャーナリストと傭兵は死ぬのも仕事のうちだろ?」
「危ないとわかって行ってるんだし、自己責任でしょ」
「危険地帯を承知で行っているのだから、身代金は自分で払わせれば良い」

 ネットを中心としてこんな声があがりはじめ、さらには「2人の人質はイスラム国とグルなのでは?」「日本から資金得るため(2人は)演技してる」といった自作自演説までが流されたのだ。

 そして、この自己責任論は、拘束されたジャーナリストの後藤健二氏が拘束前に「これからイスラム国の支配地域に入ろうと思う。全ての責任は自分にある」との動画を残していたことで、さらに過熱。匿名の批判だけではなく「まあ自己責任だろね」(堀江貴文)、「この時期にあの地域に入るのには、それなりの覚悟が必要で自己責任」(フィフィ)と同調する著名人たちも出現している。

 どうも彼らは、近代民主主義国家における国民と国家の関係というものをまったく理解していないようだ。そもそも自国民の生命保護は国家の義務なのである。それは国民の思想や言動とは関係がない。仮にその人物が日本の利益に反する行動をしていたとしても、政府は救出のために法の範囲内で最大限の努力をする義務があり、国民はそれを国家に要求する権利がある。

 ましてや、後藤氏は、8月にイスラム国に拘束されながら、日本政府やメディアが無視していた湯川遥菜氏の消息確認のために取材を決行した可能性が高い。そんな人物を「自己責任だ」と突き放すのは、自分たちの「知る権利」さえも踏みにじる行為に他ならないだろう。

 ところが、この件ではマスコミまでが浅薄な「自己責任論」を煽っているフシがある。例えば東京外国語大学総合国際学研究院教授の伊勢崎賢治氏はツイッターでこんな興味深いことをつぶやいている。

「イスラム国邦人拘束。毎日から電話取材。個人が危ないところに行き、国に迷惑をかけるのはどう思うかと。社の責任で人を送らない大手メディアが何も言える立場にないと言っておいたが、書かないだろうな」
 
 ようするに、毎日新聞の記者が「国に迷惑をかけるな」とコメントするよう誘導していたというのだ。大手マスコミは自社の社員記者には安全地帯にとどまらせ、戦場などの前線取材はフリージャーナリストに依存している。にもかかわらずそのフリー記者の取材行為を貶めるというのは、いったいどういう神経をしているのか疑いたくなるが、これがこの国の言論の現実らしい。

 実際、ご記憶の方もいると思うが、2004年のイラク人質事件でもまったく同じような事態が起きている。フリーカメラマンや人道支援ボランティアの邦人3人を拘束した武装勢力が、当時イラクのサマーワに駐留していた自衛隊の撤退を求めた。しかし、当時の小泉純一郎首相は早々に自衛隊を撤退しないことを明言する。これに対し人質家族たちが会見で救出を訴えると、今度は人質と家族に対して猛烈なバッシングが始まったのだ。

「人質になったのは自己責任」「自己責任が取れないなら危険地域に行くな」「反省しろ」「迷惑を掛けた国民に謝れ」、さらには今回と同じように「自作自演説」も流された。

「週刊新潮」「週刊文春」などの週刊誌も激烈な人質バッシングを展開。人質のプライバシーを書き立て、親族に「共産党員がいる」などという虚偽の情報までふりまいた。
 
 そして、読売新聞や産経新聞などの保守系新聞も人質を責め立てた。

「自己責任の自覚を欠いた、無謀かつ無責任な行動が、政府や関係機関などに、大きな無用の負担をかけている。深刻に反省すべき問題である」(『読売新聞』04年4月13日付朝刊「社説」)
「日本政府はもはや人質犯の要求には応じないという原則であり、国民が政府の勧告を無視して行動する場合は、自己責任を負わなければならないということだ。解放された三人は帰国後、各メディアに多く登場することだろうが、こうした責任の自覚としかるべき感謝の表明なしに政治的主張を続ければ、国民の反応は冷ややかなものとなろう」(『産経新聞』4月16日付朝刊「主張」)

 こうして、被害者であるはずの3人は、まるで犯罪者のように日本中から袋だたきにあったのである。

 この状況は海外から見ると、非常に奇異に映ったようで、米「ニューヨーク・タイムズ」が「深層には、この島国を何世紀にもわたって支配し続けてきたヒエラルキー構造がある。お上(okami)にたてつくことが、人質たちの罪となったのだ」と報じたのをはじめ、海外メディアは一斉に人質バッシングを批判。パウエル米国務長官(当時)までが「もし誰もリスクを引き受けようとしなかったら、私たちは前に進むことはできなくなる。(略)彼らのような市民や、リスクを承知でイラクに派遣された自衛隊(soldiers)がいることを、日本の人々はとても誇りに思うべきだ」と語り、「私たちは『あなたはリスクを冒した、あなたのせいだ』とは言えない。彼らを安全に取り戻すためにできる、あらゆることをする義務がある」と言及したほどだった。

 まさに日本という国の人権や表現の自由への意識の低さが明らかになった騒動だったが、しかし、実はこのとき、人質バッシングに火をつけたのは、政府・自民党だったという見方がある。たしかに、かなり早い段階から小池百合子環境相(当時)をはじめ、小泉内閣の閣僚、自民党幹部がオフレコで人質や家族批判を口にしていたし、週刊誌が書き立てた「(人質の)親が共産党員」というような情報もほとんどが、内閣情報調査室や公安からリークされたものだった。また、2ちゃんねるの書き込みも明らかに政府関係者でないとわからないものもあり、バッシングは自衛隊のイラク派兵への反対世論が盛り上がるのを恐れた政府・自民党が仕掛けた可能性がかなり高いといっていいだろう。

 そう考えると、今回のイスラム国の事件で噴き出ている自己責任論も、政府・自民党の情報操作である可能性は否定できない。今回の事件の対応をめぐっては、冒頭で述べた安倍首相のイスラム国への挑発的発言以外にも、政府は決定的な失態を犯しているからだ。

 それは、拘束事件そのものを放置・隠蔽してきたことだ。湯川氏の拘束が判明したのは昨年8月、さらに後藤氏も昨年11月には消息不明となり、同時期に妻への身代金要求もあった。しかし日本政府は本格的な交渉には動かず、後藤氏の拘束や身代金要求をひた隠しにした。一説には「後藤氏のイスラム国拘束の可能性を公表すると衆院選に不利」との思惑さえあったといわれている。そして、水面下でこうした事態が進行していたにもかかわらず、安倍首相は中東の地で「イスラム国がもたらす脅威を食い止めるために2億ドルを支援する」という挑発的な演説をぶったのである。この責任はきわめて重大だろう。
 
 もちろん今回の問題の根源はイスラム国の卑劣なテロ行為にあり、それに対してきちんと非難をするのは大前提だ。しかし同時に、事件の背景には、国家と自らの政権のためには国民の生命など一顧だにしない、安倍政権の体質がある。マスコミやネットが流す浅薄な自己責任論に踊らされてそのことを忘れてはならないだろう。

(伊勢崎馨)


 

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コメント
 
01. 2015年1月22日 08:32:06 : hzbTlgKQNI
アメリカの奥の院の命令で同じく動いているイギリス防衛相外務大臣と4者でニコニコ握手している中谷、岸田の操り人形に任せておけば人質は殺されるし、ゴールドマンサックッスに郵貯、簡保の資金は奪い取られて塗炭の苦しみを味あうことにになることがわからないのだから。我々の政府はその機能を喪失し、あちらの政府の代言人として機能してそれを許す莫迦国民

02. 2015年1月22日 09:01:37 : 2vNcHiTf6Y
仮に後藤氏などの人質が居なければイスラム国は速攻で中東のどこかから日本人を拉致してくるだけだろう、人質の顔が変わるだけで状況は同じじゃないか。
そもそも日本の大手の報道機関が紛争地域の取材をきちんとやらないから、安全の確保が難しいフリージャーナリストが無理して行くことになるんだ、なんでNHKは社員を大勢派遣しないんだ。

03. 2015年1月22日 09:28:51 : Ni8bGwNdIg
イラクの人質事件のとき、俺はヤフー掲示板に常駐していたなあ。
そのころはまだ阿修羅は知らなかった。
イラク関連の各板の3人に対するバッシングの書き込みは常軌を逸したものばかりだった。
3人のプロフィールや生い立ちにまで言及し、だからこんなことを起こすんだと得意げに書き込んでいたヤツもいた。
あの当時、いわれていたネット用語にプロ市民というのがあった。
反対運動なんかで地元民じゃないよそ者が入り込んで政治的主張を押し通したいためとか、裁判で高額な慰謝料をとるために動員された仕込みの人たちがいるんだとまことしゃかにネットで流れた情報がいつのまにやらプロ市民という言葉に集約された。
ネトウヨという言葉はまだなかったが、その萌芽はもうこの頃から出始めていたように思う。
この国の土壌には耐える文化が醸成されていて、自然災害などでパニックに陥ったときも外国なら略奪や暴動が起きそうなのにそういうことがないと外国マスコミが感心する困ったときはお互い様という横の意識が今でも成り立っている。
美風だと思うし無くしてほしくないが、一方でわれわれが耐えているのに何だという空気を乱す動きに対しては敏感に反応する。
出る釘は打たれる、物言えば唇寒し、横一線はときに醜い顔を現し気に食わない者に襲いかかる。
それは上に向かわず下に向かう。
ネットはそういった気分に敏感に反応するツールに成り果てる。
非難の大波にさらされた一個人にはなす術はなく、ただただ波が引くまで待つだけだ。
あの3人は格好の餌食にされ、今また同じ手法で吊るし上げにしようとしている。



04. T.M 2015年1月22日 09:37:15 : aS0IBAAVv55ak : 4rurNusFIM
自己責任論を声高に叫んでいる連中のほとんどはネットで吠えているだけで、自分では何もしない奴ら。そんな連中は放おっておくのが吉でしょう。

05. 土手カボチャ 2015年1月22日 09:55:14 : pl5Rn2lbSatAo : LFHGv3Auuo
人質ゆすり問題なかれば、ユダヤに行って金バラまいて
日本に戻ってゴルフ三昧〜俺って「名君!!」なんだと
自画自賛の会見予定だったのに。

・・・・・なんで、こうなるの。


06. 2015年1月22日 13:42:01 : stoenjxVhk
マスコミもニュースにしなかっただけで知っていたはずだ!

人質事件なので、極秘扱いになっていたのでしょう。

選挙に影響してはいけないし、この事件を利用してどのようにして政権維持を図るか最善策を考えていたのかな?

「安倍総理の陣頭指揮で解決に向けて最善を尽くしています」・・・敢えて安倍総理の陣頭指揮でと言うところに何か臭うね〜!本来なら「官邸が全力を挙げて、救助に最善を尽くしております」と言うところでしょうが!

北朝鮮と同じレベルだと思うな・・・・今の日本の政治は!


07. おじゃま一郎 2015年1月22日 20:02:29 : Oo1MUxFRAsqXk : MxcDOXcBJI
中東の危険地域に行ったのは自己責任であるが、
自己責任で高レベル危険地帯に渡航しても外務省には邦人保護の
義務がある。

だから救出に努力をしているのだ。ここがわからない奴が
大杉。



08. 2015年1月23日 10:00:59 : 0TQkKJo5EU

ムネオ日記より引用(なるほどと思った)

 1月8日、ロイター通信は英国秘密情報部のアンドリューパーカー長官がシリアのイスラム過激派組織が欧米で無差別攻撃を計画している。7日にパリで起きた襲撃事件は英国でも起きる可能性が高い西側に対する無差別的攻撃を計画していると述べている。


紛争地域での日本国のリーダーの発言は、
日本での発言とは「重みがちがう」。


09. 2015年1月23日 10:16:02 : u41ShKyHb2
外務省も官邸も昨年から2人の状況を知って居ながら何も対策をしてこなかった。明らかに無能な外務省と総理官邸。安倍自らが責任をとれ、と言いたい。

10. zzzz 2015年1月24日 15:08:41 : qUm7DAluFL9iY : eJZkdFtJiY
安倍偽総理、外務省の関係者は仕事をしていないので、クビ、貰った給与を国庫に返還せよ。

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