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政権を取り戻すと叫ぶ民主党の大きな勘違い
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/20/#003092
2015年01月20日 天木直人のブログ
民主党代表選の候補者も、そして代表選が終わって党首に選ばれた岡田氏も、決まって口にする言葉がもう一度政権を取り戻す、という言葉だ。
それを目標にするのはいい。
そしてそれは野党として当然だ。
しかし、そのためにも民主党は当面は野党に徹することだ。
政権交代が目的になってはいけない。
政権交代はこれからの民主党の活動の結果だという認識が不可欠なのだ。
具体的に書こう。
安倍政権の暴政を徹底的に批判して、その一つでもいいから阻止し、あるいは国民が望んでいる政策を一つでも安倍政権から勝ち取る。
当面はこれにすべてをつぎ込むのだ。
たとえばきょう1月20日の東京新聞が一面トップで大きく報じている。
原発避難者の移住が急増していると。
政府の無駄な除染と強制帰還策を見抜いた辮髪避難者が、新しい場所で早く再生したいと、負担を覚悟で移住しているという。
帰還したい者はいい。
しかし移住したい者の意見も尊重し、そのための財政負担を国が全面的に行う。
そういう政策を民主党が安倍政権から勝ち得たら、国民は喝采するだろう。
たとえばきのう19日の菅官房長官の記者会見発言だ。
自衛隊海外派遣の恒久化法案を、なんと今国会に提出し成立を目指すという。
こんな法律が成立すれば憲法9条はお終いだ。
そしてこのままでは安倍政権がその気になれば成立するだろう。
もし民主党が反対して法案阻止に成功すれば、この国の半数以上の護憲派の国民は、民主党を見直すだろう。
しかもである。
政権交代は急いで行う必要はない。
万が一民主党が来年の衆参同一選挙で勝って政権に就いても、待っているのはどうにもならない難問ばかりだ。
そんな難問はすべて自業自得の安倍政権に押しつけてやらせばいいのだ。
何も出来ない安倍政権を徹底的に批判していればいいのだ。
そのうち必ず行きづまり国民の不満は頂点に達する。
そういう時期が来たときに、おのずから政権は転がり込んでくる。
その時もし民主党が存続していれば。
問題は、いまの民主党にそれが出来るかだ。
原発避難民を助けられるか。
自衛隊海外派遣恒久法を潰せるか。
特定秘密保護法を廃案に追い込めるか。
消費税増税や原発再稼働を阻止できるか。
対米従属のTPP交渉を止めさせられるか。
いまの民主党ではどれ一つ期待できそうもない。
民主党にいま求められているのは、性急に政権交代を目指す事ではない。
再び政権交代が果たせた時に、今度こそ国民の期待を裏切らない政党になれるかだ。
そのためには、野党である今、ひとつでも安倍暴政を止める実績をつくることだ。
おそらく出来ないだろう。
民主党の問題はまさしくここにある。
民主党の問題は野党としての最低限の仕事が出来ないところにある。
これは民主党批判ではない。
私にとって精一杯の民主党に対するエールである。
このメッセージが岡田民主党に伝わるだろうか(了)
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