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[山田厚俊]【民主党再建の道程は長く険しい】〜一般世論と党内世論の乖離が浮き彫りに〜
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150119-00010005-jindepth-pol
Japan In-depth 1月19日(月)11時3分配信
1月18日、都内のホテルで行われた臨時党大会で代表選が行われ、国会議員と地方議員、党員・サポーターらによる1回目の投票では、
細野豪志元幹事長が298ポイント、岡田氏が294ポイント、長妻昭元厚生労働相が168ポイント。各氏とも過半数に達しなかったため、上位2人による決選投票となった。決選投票は、国会議員と来年の参院選公認内定者によるもので、岡田氏が133ポイント、細野氏が120ポイントと逆転で岡田氏が代表に選ばれた。
戦前の予想通りの結果だった。「決選投票になって、岡田氏が勝つよ」。ある民主党衆院議員は落ち着いた表情でこう語っていた。その根拠は、国会議員だけでなく、民主党支持者、地方議員からも急激な変化を求める声が多くないからだという。
「過去との決別」ーー。立候補表明した当初は、党名を変えることさえ辞さない覚悟を見せた細野氏。その後、少しずつ軌道修正したものの、“過去との決別”は一貫した主張だった。過去との決別は、ドラスティックな改革であり、世代交代による刷新を意味するもの。また、いずれは野党再編をも視野に入れたものだと受け取れる。
一方、「未来志向の改革政党として立て直す先頭に立ちたい」と語った岡田氏は、原点回帰を掲げ、自民党との対立軸を示す政策ビジョンを打ち出す形式で、長妻氏との共通点を常に意識し、決選投票を最初から視野に入れた戦いだったように見える。
この結果をどう総括するかといえば、一般世論と党内世論の乖離が浮き彫りになったと言えるのではないか。つまり、世間一般では細野氏で改革を進めた方がいいと見ていたのに対し、党員・サポーターを含めた党内の半数以上は岡田氏で緩やかに立て直しを行ってほしいと願ったのである。
決選投票前に行われた岡田氏と細野氏の演説を、NHKで見ていた一般視聴者はどう感じたのだろうか。「これなら、岡田さんに任せたいわね」、そんな声が多数を占めていればいいが、そうは思えない。これから着手する人事を見ないと容易に言えないが、民主党再建の道程はまだまだ長く険しいのではないだろうか。
山田厚俊(ジャーナリスト)
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