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民主代表選について
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52682648.html
2015年01月18日 在野のアナリスト
昨日は阪神・淡路大震災から20年という節目の日でした。あれからも震災は各地で起こっていますし、その度に大きな被害が出ています。日本の耐震技術がいくら優れているとはいえ、地震の被害から完全に守ることは困難なのでしょう。そんな中、未知の活断層が引き起こす地震に注目も集まります。原発再稼動でも、散々に活断層か、そうでないかを議論していますが、未知の活断層があったら終わり、という話かもしれません。もし仮に3秒周期の地震がおきると、現在の耐震基準をクリアしていても高層ビルは倒壊する、といった話もありますが、地震の秘めたるパワーを制御できる、と慢心するのは厳に慎まなければいけないのでしょう。
民主代表選は岡田氏に決まりました。一回目は細野氏が若干上回ったものの、決戦投票では岡田氏が上回った。この結果は予想通りとはいえ、党が後ろ向きの思考をもっていることを露呈したのでしょう。細野氏が代表となれば、長期に亘って細野体制が維持される公算もあって、代表を狙う第2、第3世代にとっては面白くない。長妻氏を支持していた勢力も同様に、岡田氏にのったのもそうした理由からです。つまり民主党の議員の大半が『長くない』岡田氏に投票したのです。
岡田氏が『長くない』のは、年齢ばかりでなく、その選挙弱さにあります。自身が代表となって初の参院選で勝って以後、郵政解散で敗北、野田政権時の副総理でも敗北し、政権を自民に明け渡し、自身が選対本部をつとめていた参院選三重でも敗北、と勝つことの方が珍しい。自身は血筋による強力なバックアップで勝てても、組織として勝てない。これほど選挙に弱ければ、長期で代表をつとめることは難しく、そのため次期代表を狙う政治家にはちょうどいい、ということです。
右系のメディアが早くから岡田氏有利と報じたのも、この選挙弱さがあります。これだけ選挙に弱ければ、安倍政権は国政選挙で組織票が機能している限り、まず負けません。岡田氏には浮動票をとりこむ戦略がないからです。まさに民主党のため、と思わない人たちにとって、とても魅力的だったのが岡田氏だったのであり、後ろ向きの代表選だったといえるのでしょう。
かといって、細野氏になっても自民に近いので、安倍政権の弱体化を待つしか戦略がありませんが、維新との連携はすすんだでしょう。長妻氏は組織作りが下手、組織の動かし方が下手、と一長一短どころか、短い方しか目立たない代表選であったことが、そもそもの不幸です。
しかし自民の方から不協和音が響いてきました。安倍首相と菅官房長官との軋轢です。実は安倍政権も、国政選挙では勝てても地方選は惨敗つづき。それを主導した菅氏に対して安倍氏の側が不信感を募らせている、といいます。しかし安倍政権を支えているのは、間違いなく菅氏です。土砂災害がおきても、さっさと別荘に帰ってしまった安倍氏に代わって仕切りましたし、暴走を止め、支持率を維持できているのも菅氏のお陰です。しかし権力者にとって諫言者は疎ましく、甘言者はとても友好的に見えます。最近、菅氏がメディアに登場する機会が多いのも、安倍氏のテレビ出演が好ましくないばかりでなく、存在感を増したい菅氏の事情が含まれている、とするなら、早晩この政権の屋台骨が崩れてくるのかもしれません。
しかし民主がファイティングポーズをとりつつ、事実上長期戦しか考えていない以上、当面の政局は凪であるのでしょう。しかしそれこそ未知の活断層のごとく、安倍政権に激震が走るのか? 統一地方選にむけて、自民も民主も選挙に弱い指導部による、どちらがよりダメなのか? 選挙で負けるのか? を競った後の動きは、それこそ内部の亀裂から始まるのかもしれませんね。
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