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岡田代表が選ばれて喜ぶのは自民党と霞ヶ関
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20150118-00042348/
2015年1月18日 21時28分 田中良紹 | ジャーナリスト
フーテン老人世直し録(127)
睦月某日
民主党代表選挙は決選投票の結果、僅差で岡田克也候補が細野豪志候補を破り新代表に選出された。この結果を最も喜んでいるのは自民党である。なぜ自民党が喜ぶかと言えば岡田体制は最もコントロールしやすいと考えられるからである。
今年は自民党と社会党の二大政党が誕生し、自民党単独政権が38年間も続いた「55年体制」がスタートして60年目に当たる。フーテンなどはこの選挙結果を見てあの「55年体制」が再び甦るのかという感慨を持つ。
選挙結果は本当に僅差であった。長妻、細野、岡田の3候補は、一般党員とサポーターの投票でそれぞれ19%、39%、42%、地方議員の投票では19%、45%、36%、国会議員票では19%、40%、40%を獲得した。その結果、細野、岡田両氏の決選投票に持ち込まれ、長妻氏に投票した37人の国会議員の票の行方が注目された。
岡田候補は決選投票になる事を見据え、事前に長妻陣営に協力を要請したと報じられ、また当日も長妻候補を高く評価する演説を行って長妻票の取り込みを図った。その結果、37人中19人が岡田候補に投票した。しかし18人は岡田氏に投票しなかった。投票しない人の12人が細野候補に投票し、6人は棄権か白票を投じた。まさに僅差であった。
メディアには最初からこの代表選は岡田氏で決まりという報道がしきりに流された。メディアが行う世論調査も岡田氏が代表にふさわしいとの答えが多かった。かつて「世論調査を信ずるバカ」というブログで書いたが、今や世論調査は国民を誘導する情報操作の機能を果たしている。政府与党が岡田代表を望ましいと考えていた事がこうしたメディアの動きから読み取れる。
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