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2015-01-17 14:01
今週、目に止まったニュースを2つ。
『みんなの党(解党)の渡辺喜美元代表(62)をめぐる政治資金問題で、東京地検特捜部は14日、政治資金規正法違反罪などで告発されていた渡辺氏を嫌疑不十分で不起訴とした。また、うちわ配布問題で公職選挙法違反罪で告発されていた松島みどり前法相(58)についても同日、嫌疑不十分で不起訴とした。(産経新聞15年1月15日)』
『松島氏は、昨年8、9月に有権者にうちわを配布したとして、民主党議員から公選法違反罪で刑事告発されていた。
特捜部は、松島氏側が配布したのは形状や利用法から見てうちわだと認定、公選法が禁じる「寄付行為」に当たるとした。ただ、寄付行為に罰則が適用されるのは選挙に関する場合で、うちわの配布が選挙に関して行われたと認めるのは困難と判断した。(毎日新聞15年1月15日)』
正直なところ、松島氏のうちわ事件は、法違反の行為ではあるものの程度が軽微であるだけに、不起訴(起訴猶予含む)になると思っていたのだが。(ただ法務大臣としては、いかがなものかということで。あと対応、答弁の仕方にも問題があったと思う。)
でも、渡辺氏が8億円もの借入金を、政治資金収支報告書に記載していなかったことに関して、悪質性が低い、嫌疑不十分として起訴猶予にしたというのは納得が行かない。(-"-)
<東京地検が、小沢一郎氏の陸山会事件時に収支報告に関わる金額の高さや使途を問題にして、悪質性が高いと判断していたことを思うと、尚更に。(・・)>
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『渡辺氏は化粧品会社ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長(73)から計8億円を借り入れ、収支報告書に記載していなかった問題が昨年3月に発覚し、大学教授らが政治資金規正法違反罪などで告発。また、自身が代表を務める政治団体「渡辺美智雄政治経済研究所」の関連口座から計1億7千万円を借り入れ、同団体の収支報告書に記載していなかった問題も昨年10月に判明した。
渡辺氏側は8億円について「個人的な貸借であり、収支報告書に記載義務のある政治資金ではない」と説明。1億7千万円についても「政治団体に帰属する口座ではなく、政治資金ではない」と主張していた。
特捜部は渡辺氏の聴取や関係先の家宅捜索を実施。8億円借り入れ問題については、渡辺氏を同法違反罪に問うのは困難と判断。一方、1億7千万円については政治資金だと認定、収支報告書を作成していた男性は同法違反(不記載)罪に当たると認定した。しかし違法性の認識に乏しく、悪質性が低いなどとして男性を起訴猶予とした。(同上)』
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『渡辺喜美氏のコメント「(8億円借り入れについて)これまでの説明を東京地検にも基本的に受け入れてもらえたと認識している。(1億7千万円について)独立した退職基金口座と説明してきたが、地検から別の見解を示され、是正してはどうかと強い指摘を受けた。今後、政治活動を続けていく上で二度と不本意な停滞を来さぬよう、指摘に従った対応をすることにした」
渡辺氏に対する告発状を提出した上脇博之・神戸学院大学法科大学院教授(憲法学)の話「8億円問題について嫌疑不十分という結論はなかなか納得できない。今後、場合によっては検察審査会への申し立てを検討する。1億7千万円については口座資金を政治資金と認定したことは評価できるが、渡辺氏も報告書の不記載について関与しているはずで、やはり納得できない」(産経新聞15年1月15日)』
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日刊ゲンダイ15日は、早速、この不起訴処分は、東京地検特捜部が安倍政権に屈したものだと報じていた。(@@)
mewが思うに、安倍政権は、渡辺喜美氏を見捨てることができないのである。というのも、渡辺氏は13年に安倍政権への協力を約束(&実際、秘密保護法に協力)。そのためにDHCの社長に借金問題を暴露されることになったとこがあるからだ。(それに渡辺氏は、今後も保守派集めをする際に利用できる可能性があるし。)
また、安倍政権としては、アレコレの疑いが続いている他の閣僚への影響を断ち切るためには、ここでしっかりと「政治とカネ」の問題をいったん収束させる必要があると考えたのではないかと察する。(-_-;)
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『渡辺氏も松島氏も不起訴…安倍政権に屈した東京地検特捜部
昨年あれだけ世間を騒がせた「政治とカネ」の問題は、結局、渡辺喜美氏も松島みどり氏もおとがめナシだ。東京地検特捜部は14日、告発されていた2人をいずれも不起訴処分とした。8億円のウラ金を受け取ってもOKなら、もう日本に特捜部はいらないのではないか。
渡辺喜美・みんなの党元代表は、化粧品会社ディーエイチシーの会長から借りた合計8億円を収支報告書に記載していなかった問題で、市民団体から政治資金規正法違反(虚偽記入)などの疑いで刑事告発されていた。これについて特捜部は、「起訴するに足りる証拠はない」として、嫌疑不十分で不起訴にした。
特捜部はこの告発容疑とは別に、喜美氏が代表を務める政治団体「渡辺美智雄政治経済研究所」の関連口座から借り入れた1億7000万円についても捜査。収支報告書に記載されていなかったことについて、この団体の経理担当者の男性を起訴猶予としたが、喜美氏については捜査対象ではないとして処分の判断を見送った。
松島みどり前法相については、選挙区内でうちわを配り、公選法違反容疑で告発されていたが、特捜部はうちわの配布は寄付行為に当たるとしながらも、選挙に関連して配布されたとは言えないとして、同法違反には問えないとした。
■小渕優子前経産相も不問の方針
この特捜部の判断について、喜美氏を告発していた市民団体の共同代表でもある神戸学院大大学院の上脇博之教授はこう憤る。
「代理人弁護士によれば、私どもの告発は本日受理され、本日不起訴処分が出されたそうです。告発は何カ月間も放置された形。で、本日不起訴ですよ。通知書が届いたら検察審査会に申し立てるかどうか検討します。検察が独自に調べた1億7000万円の借り入れの件で渡辺さんを処分対象にしなかったことについても納得できません。政治団体のお金であるとして不記載罪が成立するから、経理担当者を『起訴猶予』にしたわけでしょう。渡辺さんの意向を聞かずに担当者が政治団体のお金を勝手に動かせるはずありません。渡辺さんは共犯の可能性があるのになぜ処分対象にしないのか。担当者同様に起訴猶予か起訴すべきですよ。検察は政治家に厳しくあるべきなのに腰が引けています」
喜美氏は安倍首相に近く、松島氏は事実上の安倍派だ。検察は安倍政権に“配慮”して甘い判断をしたんじゃないのか。
この2人が不起訴じゃ、望月環境相や江渡前防衛相らの疑惑も不問にされるのは確実だ。電動ドリルでPCを破壊する仰天の“証拠隠滅”まで図った小渕前経産相の捜査も肩すかしに終わる可能性が高い。これでは政治家はやりたい放題だ。
最近の特捜部についてジャーナリストの溝口敦氏は本紙コラムで<地検特捜部は小沢一郎と村木厚子に懲りて、政界を手掛けず、今や「特捜など要らない」と廃止論まで出ている>と書いていた。
「政治とカネの問題がクローズアップされ、検察の厳しい捜査に期待していた国民も多かったと思います。しかし、1人起訴すれば、ドミノ倒しで他の政治家にも波及しかねない。安倍政権の力が強いだけに行政も司法もできるだけ波風を立てないように動く。そんな政治の流れになっているように感じます」(政治評論家・山口朝雄氏)
司法まで腰砕けじゃ、安倍政権はますます増長するばかりだ。(日刊ゲンダイ15年1月15日)』
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おまけの話なのだが・・・。
安倍前政権では、松岡の薄い大臣が事務所費用で、「ナントカ還元水」を購入していたことが問題になったのだけど。
安倍首相の事務所では、「神の水」を購入しているらしい。(@@)
ちなみに、この「神立ての水」を販売している光ジャパンは「慧光塾」というコンサル会社&宗教団体を率いていた光永仁義氏(05年死去)の長男が社長を務めているとのこと。
「慧光塾」の光永仁義は、安倍氏の祖父・岸信介元首相、父の晋太郎氏と関わりがあり、安倍氏の母・洋子さんも信奉していたため、安倍氏にも多大な影響を与えていたと言われている人だ。
「光永氏の経営指導はかなり風変わりで、『お告げ』や『悪霊ばらい』を行うなどオカルトじみていました。安倍首相は母親の洋子さんを通じて、光永氏と家族ぐるみの付き合いをして、『お告げ』も受けていた。安倍夫妻は、神立の水を販売する長男の結婚式で媒酌人を務めています。神立の水は光永氏を崇拝していた人々の紹介制で流通しているような商品ですね」(政界関係者)
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『デタラメ発覚 安倍首相は政治資金で「神の水」購入していた
総選挙の直前、安倍政権の現職大臣に次々と発覚した「政治とカネ」の疑惑。自民大勝で大臣たちは、すっかり「みそぎが済んだ」ムードだが、怪しい話はまだある。各大臣の政治団体が総務省に提出した政治資金収支報告書。日刊ゲンダイ本紙が1件1万円以下の支出に関わる「少額領収書」を開示請求したところ、デタラメ支出が出るわ、出るわ。安倍首相にいたっては政治資金で「神の水」を購入していた。
「ダメだ。あの水じゃなくちゃ、ぜったいダメなんだ」
第1次政権時代、安倍首相が「神」の文字の記されたペットボトルの水を愛飲している、と週刊文春は報じた。その水を切らし、事務所スタッフが別のミネラルウオーターで済ませようとすると、冒頭のように安倍首相は激高したという。
安倍首相がこだわる水の名は「神立の水」。新潟・神立温泉の地下1400メートルから汲み上げた天然温泉水という触れ込みで、東京・西五反田の「光ジャパン」なる会社がネット販売している。
同社はHPで<老化防止だけでなく、延命効果もある><飲む人を美しくします><神立の水で育てると、かいわれ大根もひと味もふた味も違います!>などとうたう。現在の値段は2リットルのペットボトル6本入りセットで3120円。決して安い水ではないが、かつて安倍首相はこの“若返りの水”の広告塔を務めていたこともある。
光ジャパンは「慧光塾」というコンサル会社を率いていた光永仁義氏(05年死去)の長男が社長を務めている。
「光永氏の経営指導はかなり風変わりで、『お告げ』や『悪霊ばらい』を行うなどオカルトじみていました。安倍首相は母親の洋子さんを通じて、光永氏と家族ぐるみの付き合いをして、『お告げ』も受けていた。安倍夫妻は、神立の水を販売する長男の結婚式で媒酌人を務めています。神立の水は光永氏を崇拝していた人々の紹介制で流通しているような商品ですね」(政界関係者)
■計3万円を「事務所費」に計上
安倍首相がどんな水を飲もうと構わないが、問題は個人的に愛飲している“若返りの水”の購入費を政治団体の「事務所費」に計上していることだ。安倍首相の資金管理団体「晋和会」の10年分の収支報告書の「少額領収書」をみると、同年4月27日、5月10日、6月8日、7月9日に「神立の水代」として、いずれの日付とも7980円を事務所費に計上していた。神立の水代の総額は計3万1920円に上る。
第1次安倍政権時代に自殺した松岡農相の「ナントカ還元水」じゃあるまいし、安倍首相個人が飲む約3万円の水代が「事務所費」に消えていたのならデタラメだ。しかも政治団体には1件あたり1万円未満の支出の報告義務はない。1万円未満は「その他の支出」として詳細な使途を示さず、総額を一括報告するだけで許される。わざわざ開示請求しなければ、国民の監視の目は及ばない。
「安倍事務所が来客用にお茶やコーヒー代わりに『神立の水』を出していたのでしょうか。あくまで首相個人が愛飲する水代まで『事務所費』に計上したのなら、理解に苦しみます。本来なら首相のポケットマネーで払えばいい。1件1万円未満の支出に詳しい報告義務がないことを悪用し、極めてプライベートな支出を恒常的に事務所費に計上している、と疑いたくなります。一国の首相として、あまりにもセコイ話です」(政治資金に詳しい神戸学院大大学院教授の上脇博之氏)
この件について安倍事務所に質問状をファクスで送ると、「ファクスは届いている」と答えたきり、あとはナシのつぶてだった。実は安倍首相には政治資金のデタラメ支出がまだまだある。本紙はこれからも安倍のデタラメを追及していく。(日刊ゲンダイ15年1月17日)』
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安倍&自民党政権が復活して、また政官財の癒着&利益分配、バラマキ政治の構図も復活することに。「政治とカネ」の問題も、ルーズになって来ているところがある。(-_-;)
このような構図が定着すると、国民の税金による利益が彼らの間を回って行くに過ぎない&彼らの意向をメインに国政が動くことになって、一般国民はただただ食い物にされるばかりになるわけで。
東京地検特捜部にもしっかりして欲しいところなのだが。一般国民やメディアも、もう一度、「政治とカネ」の問題にもしっかり目を向けるべきなのではないかと思うmewなのだった。(@@)
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