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日韓関係改善を望む安倍首相の足を引っ張る産経ソウル支局長事件
http://www.amakiblog.com/archives/2015/01/17/#003086
2015年01月17日 天木直人のブログ
産経新聞ソウル支局長が在宅起訴された事件が長引いている。
出国禁止措置の期限が切れる1月15日の翌日から、さらに3か月の延長が韓国検察から韓国法務相に要請されたのは1月12日だった。
言論の自由、報道の自由を重視する立場から見れば、この在宅起訴の延長要請は失望的であり批判さるべきだ。私も批判する。
しかし、そのことと、産経新聞を支持することとは別だ。
私は今度の事件では産経新聞は大きなドジを踏んだと思っている。
ドジはもちろんソウル支局長が在宅宅起訴されてしまった事だ。
たとえそれが産経新聞やソウル支局長に対する狙い撃ちであるとしても、その危険性を察知し、在宅起訴を未然に防げなかった産経新聞はドジを踏んだ。
しかし、産経新聞の本当のドジは、その後の対応にこそある。
せっかく皆が言論の自由の観点から加藤支局長の早期釈放を求めてくれている。
そんな時は当事者である加藤支局長と産経新聞は静かにしているものだ。
ところがその逆に産経新聞は韓国政府批判のキャンペーンを連日繰り返している。
愚かだ。
言論の自由に圧力をかけていると批判される安倍首相は、ここぞとばかり言論の自由は許せないという態度を内外に示さざるを得ない。
おまけに日頃応援してくれている産経新聞が苦境に陥っている時だ。そんな産経新聞のたっての願いだ。協力せざるを得ない。
外務官僚に命じて、日韓局長級協議で議題にするしかない。
みずから率先して韓日議連会長に会って遺憾の念を表明せざるを得ない。
菅官房長官に至っては16日の記者会見で、「あるまじき行為」とまで言って韓国側の対応を批判している。
しかし、そうすることで、ただでさえ安倍首相が重視する日韓首脳会談の早期実現が遠のくことになる。
見ているがいい。
早晩在宅起訴を解除され、帰国する加藤ソウル支局長は、ここぞとばかり韓国批判を繰り返すだろう。
その結果、日韓関係はさらに悪化することになる。
いうまでもなく、今年は戦後70年、日韓関係正常化50年にあたる年だ。
日韓関係を改善できなければ安倍政権は大きな失態を見せることになる。
何があっても日韓首脳会談の実現と日韓関係の修復は行われなければいけない。
産経新聞のソウル支局長在宅起訴事件は、そんな安倍首相の足を引っ張っているのである。
そんな産経新聞の肩を持つ安倍首相はみずから日韓関係の改善に水を差しているのである。
これ以上の皮肉はない(了)
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