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細野豪志が「涙の演説」で巻き返す!?民主党新代表の試練
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41797
2015年01月17日(土) 歳川 隆雄「ニュースの深層」 現代ビジネス
民主党の新代表が1月18日に東京・赤坂のホテル・ニューオータニで開催される臨時党大会で選出される。代表選レースに出場しているのは岡田克也代表代行(61)、細野豪志元幹事長(43)、長妻昭元厚生労働相(54)の3人。
焦点は投票総数の半数弱を占める党員・サポーター票(約23万人)の動向であり、郵便投票で参加する同票は16日に締め切られたので、その結果は判明していることになる。
■各労組の支持が面白い
逆転の秘策あり!? photo Getty Images
そして本稿執筆時点では、細野氏が予想以上に健闘、1歩リードしていると報じられた岡田氏との間で熾烈な戦いを演じ、両者は拮抗しているというのだ。そうした中、『日本経済新聞』(1月15日付朝刊)が興味深い記事を掲載した。
「党員・サポ−ター票が勝敗のカギを握る」とした上で、その中でも「労働組合票の比重が高い」として主な産別労働組合がいずれの候補を支持しているのかをチャートで紹介している。
以下、同紙報道による。長妻氏支持を明確にしているのが自治労、日教組など公務員系労組とJR総連、情報総連。細野氏支持を明確にしているのは機械・金属関連の中小メーカーでつくるものづくり労働組合(JAM)、岡田氏支持を明確にしているのは繊維・サービス業でつくるUAゼンセンと造船・金属メーカーでつくる基幹労連。そして電機連合は長妻氏と細野氏に二股をかけている。また自動車労連と電力総連は細野氏と岡田氏に分散している――というのである。
二股をかける(分散する)ということは、それぞれの労組の組織内議員が長妻氏支持と細野氏支持に割れたり、細野氏支持と岡田氏支持に分かれたことによるものだ。平たく言えば、それらの産別労組が事実上、自主投票としたことによる。
もともと民主党代表選の票読みは読みにくいとされる上に、今回の労働組合票の行方は、各労組が支持を明確にしない方が新執行部との今後の関係を考慮すると得策だとの“打算”があるためなかなか見通せない。
永田町の常識で言えば、「リベラル」を前面に押し出した長妻氏を支えてきたのが大畠章宏前幹事長(日立製作所労組出身)や赤松広隆前衆院副議長(旧社会党出身)であることから、決選投票になれば「長妻票」がこぞって細野氏ほど“保守ではない”岡田氏支持に回ると見られており、岡田優勢という見立てになる。
■リベラルに引っ張られる「岡田執行部」!?
ところが、現状はそう簡単ではないようだ。「世代交代」をアピールする細野氏に対する支持は新生民主党への期待感の表われであり、各労組が「野党再編よりも党の自主再建」を掲げた岡田氏支持、あるいは主要政策で政府・自民党との対決姿勢を鮮明にする長妻氏支持を機関決定しても、若い組合員が従わず細野氏支持に回るケースが少なくないからだ。
今週半ば過ぎから流れ始めた情報を紹介したい。投開票当日の18日、臨時党大会に出席する132人の衆参院議員と党規約に定められた各都道府県の地方代議員を前に3候補は最後の演説を行う。
細野氏はそこで自分は野党再編派ではなく自主再建派であり、その想いは1ミリたりとも揺るがないと、感涙にむせびながら支持を訴えるというのだ。それでギリギリまで態度未定の10人以上いる国会議員を取り込んで逆転する……絵図を描いているというのである。涙のスピーチがあるのかないのかは不明だが、奇跡の大逆転があるかもしれないという「予想」が伝わってくるエピソードとして紹介した次第。
それはともかく、集団的自衛権行使問題や憲法改正問題で明らかに細野氏とは基本スタンスが異なる岡田氏が細野陣営の土壇場での巻き返しを極度に恐れているのは事実だ。
長妻氏に借りを作って勝利!? photo Getty Images
仮に第1回投票で第3位に付けた長妻氏支持票を決選投票で得て代表に選出された場合、「岡田代表」は執行部を立ち上げるに当たって人事面で長妻陣営に配慮をせざるを得なくなる。
幹事長には安住淳元財務相が有力視されるが、長妻氏を政調会長に起用するなどの処遇を余儀なくされる。それだけでない。民主党の最高意思決定機関である常任幹事会メンバーにも同陣営から選抜することになるだろう。
となると、26日召集の通常国会後半最大の焦点である集団的自衛権行使の法制化審議は、リベラルに引っ張られる「岡田執行部」が安倍官邸に正面からガチンコ相撲を挑むことになるだろう。
だとすれば、3候補が今代表選で集団的自衛権問題に踏み込んだ論争を行うべきではなかったのか。
例えば周辺事態法の撤廃を巡り国防族と官邸サイドでは意見を全く異にしている自民党内の現状からすれば、実りある「在るべき日本の防衛政策」論議が期待できたはずだからだ。残念ながら、「安保」と「憲法」、即ちイデオロギー問題を避けた民主党代表選になってしまった。
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