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2015/01/15 「オール沖縄」が東京集会、赤嶺議員「沖縄県民に挑戦する安倍内閣は必ず倒してみせる」/「屈したら負け」…徹夜で辺野古に座り込む糸数議員へインタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/224922
1/16 17:53 IWJ Independent Web Journal
沖縄県議会は昨年末、辺野古新基地建設を断念し、普天間飛行場を閉鎖・撤去するよう日米両政府に求める意見書案と決議案を賛成多数で可決した。2015年1月15日、政府に決議文を提出するために上京した県議団は東京・連合会館で集会を開き、沖縄の現状を報告した。
記事目次
・「沖縄を孤立させないのは日本人の責務」
・「県民に挑戦する安倍内閣は必ず倒してみせる」
・辺野古移設予算は増額、県の振興予算は減額の「構造的差別」
・糸数議員「沖縄戦を体験した先輩たちが、一緒に座っている」
・日時 2015年1月15日(木) 18:30〜
・場所 連合会館(東京都千代田区)
・詳細 沖縄県議会が辺野古断念を求める決議文で東京行動!|沖縄・一坪反戦地主会 関東ブロックhttp://www.jca.apc.org/HHK/
▲満員となった会場では立ち見の参加者の姿も
■「沖縄を孤立させないのは日本人の責務」
辺野古では連日、海の埋め立て工事に反対する市民と機動隊の衝突が続いており、民意を無視した政府の強硬姿勢に全国的な批判も高まりつつある。この日の東京集会では270名を収容する会場が満席となり、立ち見する参加者の姿も目立った。
IWJのインタビューに答えた集会参加者の女性(81)は、「辺野古基地を認めない、という沖縄の民意を踏みにじったのは許せません。経済的にすぐに飛んでいける状況ではありませんが、飛行機があれば今にも飛んでいって、一緒に座り込みたい」と語った。
女性は、「戦争世代だから沖縄には特別な思いがある」とし、「同じ日本人の責務として、沖縄を孤立させてはいけません」と話した。
▲主催挨拶する仲宗根悟・沖縄県議
集会で主催挨拶した沖縄県議の仲宗根悟氏は、「県知事選で辺野古反対の民意が勝利し、衆院選の沖縄全4選挙区でも辺野古反対の候補者が自民党現職を破って勝利しました。このことで沖縄の民意が一層、輝きを放ち、辺野古反対の戦いに誇りと勇気が湧き出る思いです」と語り、辺野古新基地建設の阻止を改めて誓った。
■「県民に挑戦する安倍内閣は必ず倒してみせる」
▲「オール沖縄」 左から照屋寛徳氏、赤嶺政賢氏、玉城デニー氏、糸数慶子氏
集会には、昨年2014年の衆院選の沖縄小選挙区で勝利を収めた玉城デニー議員(生活)、照屋寛徳議員(社民)、赤嶺政賢議員(共産)も参加した。同じく沖縄4区に無所属で出馬し当選した元自民党沖縄県連顧問の仲里利信議員はこの日、辺野古での抗議行動に参加しており、東京集会は欠席した。
玉城議員は、「政府は普天間飛行場の除去、基地負担の軽減といいますが、普天間飛行場からわずか30数キロ先の辺野古に場所を移して、それが危険性の除去でしょうか。政府は工事を続けようとしていますが、県民はブレない。安倍政権にひるまず立ち向かう」と話した。
照屋議員は、「84歳のおばあが今日、(機動隊の強制排除で)怪我をして、救急車で病院に運ばれました。選挙でどんなに沖縄の民意を示しても、安倍政権をはじめ、歴代政権に沖縄の民意を尊重しようという意思は一片もない。去年以上に、政府は構造的差別と犠牲を沖縄に強要してくるだろう」と語った。
赤嶺議員は、「政府は、工事を乱暴に強行すれば沖縄が諦めると思っているのかもしれないが、オール沖縄は、年頭から、これまでよりも大きな勢いでゲート前、海上での闘争を繰り広げています。県民に挑戦する安倍内閣は必ず倒してみせる。これがオール沖縄の目標です」と力を込めた。
■辺野古移設予算は増額、県の振興予算は減額の「構造的差別」
▲辺野古で座り込みを続ける糸数慶子参議院議員
集会には、沖縄選出の糸数慶子参議院議員も参加し、挨拶した。糸数議員は辺野古に通い、毎日のように市民らと徹夜で座り込みを続けている。
「知事選、衆院選の結果を、安倍さんはどう受け止めているのか。どんなに翁長知事が通っても会いません。県民が身体を張って戦っても無視。現場では機動隊と県民が、県民同士で衝突する。耐えられない状態でした」
さらに糸数氏は、辺野古の埋め立てに関する予算が上積みされる一方で、県の振興予算は減額されることに触れ、「沖縄への構造的差別は、こういうところにも表れています。戦いは諦めたら負ける。勝つことを改めて確認しましょう」と呼びかけた。
■糸数議員「沖縄戦を体験した先輩たちが、一緒に座っている」
集会終了後IWJは、辺野古で運動を続ける糸数議員にインタビューし、現地の様子をうかがった。
「防衛局はいつも不意打ちでやってきます。必ず夜中。昨日も夜、(キャンプ・シュワブの)近くにトレーラーが待機しているという情報が入って、非常招集がかかって、とにかく阻止しようと思って現場に行きました。
防衛局と機動隊、アルソック(民間警備会社)も含めて相手は150人くらいです。こちらも100名くらい集まりましたが、ごぼう抜きにされました。
私たちはただ立っているだけなのに、機動隊は『押すな!』と言いながら、押してくる。昨日(14日)は女子大生もいっぱい集まっていたんですが、女子大生1人を3人がかりでがんじがらめにして、引っ張っていくんです」
糸数議員はさらに、座り込みの市民と機動隊、県民同士が争うことへの悲しみを語る。
(取材・記事:IWJ・原佑介)
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