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原始惑星同士の衝突の想像図。新説によると、地球にこのような衝突が何回も繰り返し起こり、月が生まれたことになる(NASA/JPL−Caltech)
月の誕生に新説! “何度も”衝突してできた!?〈dot.〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170413-00000068-sasahi-sctch
dot. 4/18(火) 16:00配信
いつもながめている美しい月。その月がいつ、どのようにしてできたのか、考えたことがあるかな? 毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された「月の起源」に関する興味深い新説を紹介しよう!
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私たちの住む地球は、およそ46億年前にできた。月も、同じころにできたと考えられている。月がどのようにしてできたかについては、いくつかの説が唱えられてきたが、現在もっとも有力とされているのがジャイアント・インパクト(巨大衝突)説だ。
これは、できかけの地球に、火星ほどの大きさの原始惑星(仮想的に「テイア」と名付けられている)が衝突したというもの。衝突したテイアと地球の一部は粉々になって宇宙空間に飛び散り、土星の輪のような円盤をなしたが、やがて破片同士が引力で引き合い、合体して月ができたのだという。
そしてこの1月、イスラエルのワイツマン科学研究所などの研究チームが、新しい学説を発表して話題を呼んでいる。原始地球に原始惑星が衝突したのは1回ではなく、何度も何度も衝突が起こった結果、月ができたというものだ。
■ジャイアント・インパクト説の弱点
ジャイアント・インパクト説のように、二つの天体が衝突して月ができたのだとすると、月は地球とテイア両方の破片が集まってできたと考えられる。ところが、40年以上前のアメリカのアポロ計画で宇宙飛行士が月から採ってきた石を調べた結果、月をつくっている物質は地球とほぼ同じことがわかった。
もう少し詳しくいうと、原始惑星が原始地球に衝突するときの速度やぶつかる角度などの違いによって、月を構成する地球由来の物質と、惑星由来の物質の割合はさまざまに変わるのだという。ただし、1回の巨大衝突では、よほど特殊な条件がそろわないと、ほぼ地球由来の物質だけで月ができるとは考えられないのだそうだ。
■繰り返し起こった衝突
イスラエルの研究チームは、ジャイアント・インパクト説の弱点とされるこの矛盾を克服しようと、衝突する惑星の大きさや、地球に衝突する速度、角度、回数などをさまざまに条件を変えてコンピューター・シミュレーションを行った。その結果、ほぼ地球由来の物質だけで月ができるためには、原始惑星が時間をおいて20回ほど原始地球に衝突することが必要だという結論を導き出した。
それによると、月は左上の図のような経過をたどってできたのだという。まだ説明が十分とはいえないが、なかなかおもしろい説だ。月は地球にいちばん近い天体といっても、たくさんの謎に包まれている。各国による今後の月面探査に期待が高まるが、近いところでは中国が今年、月面に軟着陸し岩石などを採取し、地球に持ち帰るミッションを予定している。アポロ以来四十数年ぶりに持ち帰る月の岩石によって、月がどのようにしてできたのか、より確かなことがわかるかもしれない。
【キーワード】
<アポロ計画>
1961年から72年にかけて実施された、アメリカによる月への有人宇宙飛行計画。69〜72年に計6回、宇宙飛行士が月面に降り立ち、活動した後、地球に帰還した。
※月刊ジュニアエラ 2017年4月号より
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