http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/482.html
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・collective-evolution.com
痛みや症状を作り出すものがはっきりしてきた最近
1ヶ月くらい前の記事で、私が昨年読んだ本の中で最も実生活の中で役立った本が、山本浩一郎さんという整体師の方が書かれた『腰痛は心の叫びである』という本であることを書いたことがあります。
さらに、昨年の春頃に、
・「私は素晴らしい世界に生まれて、その世界に生きている」
2016/04/25
という記事において、アメリカのジョン・E・サーノというお医者さんが書かれた『心はなぜ腰痛を選ぶのか』という本を読んで、あるいは、近年、オーストラリアなど世界各地で行われている腰痛などに対しての「認知行動療法」の抜群の効果などから、
「ほとんどの痛みと症状は思い込み、つまり心から来ている」
という私の信念は確固たるものになりつつあります。
たとえば、腰痛を例にしますと、現実として「現代の医学では腰痛の原因の 85%は不明」となっているという事実があります。
アメリカ医師会の1992年のデータより
・アメリカ医師会JAMA
このグラフでは、原因が特定できるものの中に、椎間板ヘルニアと、脊柱管狭窄症がそれぞれ 4〜5%とありますが、前述のジョン E.サーノによれば、過去の医学的統計から、これらに関しても、それが腰痛の原因となっている証拠はないことが述べられています。その場合は、「全体の 95%ほどの腰痛は原因がわからない」ということになります。
では、何が痛みを作り出しているかといいますと、最近の医学的な傾向から導かれるその答えは「心」です。
そして、これは腰痛のみに限らず、「原因のわからないほとんどすべての痛み」が同じ原理で発生していると考えられます。
今回は、その「心と体の生態と健康」についての興味深い記事を翻訳いたしました。
その記事にも書かれていますが、今ではこの「心が症状を作り出している」という概念は、疑似科学でもオカルトでもありません。
真摯な医学の世界ではこの方法に対して真剣な研究が続けられています。残念ながら、日本では、一般の医療の現場で心の問題を真摯に取りあげる傾向はあまりないですが、時間が経てば、いつかはそういう社会も来ることもあるのかもしれません(1回文明が滅亡した後かもしれないですが)。
今回の記事の内容にある事柄はどれも興味深いですが、もっとも興味を引いたのは、2002年に医学雑誌に掲載された論文で、重度の膝の痛みを持つ患者たちを、3つのグループにわけて、違う処方をし、その結果を観察したものです。
第1グループ 通常の治療と手術をする
第2グループ 別の方法の通常の治療と手術をする
第3グループ 手術をした「フリ」をして切開するが、実際には何の治療もしない
というようにわけられたのですが、結果として「何もしなかった」第3グループの人々も「みんな」完全に治癒したのでした。
そして、その研究の後の外科医のお医者様の言葉は実直でとても好感の持てるものでした。
それは、
「患者たちは私たちの手術スキルで治っていたのではなく、全員がプラシーボで治っていたことがわかりました」
というものでした。
こういう科学的実験に対しての実直な態度は必ず花を咲かせると思われ、おそらく、このお医者様は素晴らしい医師として過ごしてらっしゃる気がします。
プラシーボというのは、プラセボともいいますが、薬の臨床試験などで使われる何の効果もない「偽の薬」です。が、この偽薬がどんなものでも、実際に効くことは知られていますが、「手術」においてもそれが通用したのです。
「思い込み」という思考がどれだけ人間の実際の痛みや体調に影響を及ぼすかおわかりでしょうか。
ところで、私はこういうことを知るにつれて、最近当たり前になった、
「ガンの告知」
というのも、良くないことのように思うようになっています。
まして、「ガンです」とだけ言うのならまだしも、わかるはずのない余命という言葉さえ伝えたりすることは、患者に良い影響を与えるわけがない気がします。
ちょっと前に下のようなニュースがありました。
「肺がん」1年放置…相次ぐ大病院の「伝達ミス」 死亡例も
産経ニュース 20107/01/31
名古屋大学医学部付属病院は昨年12月、肺がんの疑いがあると指摘された検査結果を主治医が確認しなかったため、80代の女性が3年にわたって放置されていたと発表。治療が遅れた女性は死亡した。
これを読んだ時に、この報道が伝えようとした感情と逆のものを感じた方は多かったはずです。
私がそうでした。
つまり、
・80代
・肺ガン
という方が、「3年にわたって放置されていた」ということは、つまり、
> 3年間、普通に生きていた
ということになります。一般的には早期発見が難しい肺ガンが見つかったということは、放置される以前にすでに「肺ガンは検査でわかるほどの大きさになっていた可能性が高い」と思われます。
ということは・・・仮に、そこからガンを告知されて病院で治療していたら「3年も生きただろうか」と考えざるを得なかったのです。
おそらく、この 80代の女性は、自分が進んだ肺ガンだと知らないまま、何の原因かはわからないですが、亡くなっていったと思われ、そして八十代というのは普通の平均余命に入ります。
別にうがった書き方をするつもりはないですが、仮に「伝達ミスがなく」、女性が自らが肺ガンであることを知らされ、「入院→抗ガン剤治療→余命を宣告されながらの不安で孤独な病院生活」というようなことになっていた場合、どうだっただろうなと思います。もちろん、見事に治療が成功して元気に退院されていたかもしれないですが、その可能性が何%くらいかは医療の専門家の方が一番よくおわかりになるのではないかと思います。
もちろん、これは素人的な考えですので、適当にお流し下さい。いずれにしても、私自身は記事を読んだ瞬間、「ガンではないという思い込みが病気に勝っていた」というように思いました。
何だかまたぐだぐたと書いてしまいましたが、今回の記事も相当長いですので、無駄話は切り上げまして、本記事に入りますが、今回ご紹介する記事は、いろいろな意味で日々の生活での励ましになるものだと思います。
また、記事の中で著作が紹介されていますが、日本語で出版されていました。 Amazon のリンクでご紹介しますと、
という著作です。注文してみましたが、まだ読んではいません。
ここから記事です。なお、今回の記事には、私自身が重要と思う部分を「太字」で示しました。この太字はオリジナルにあるものではなく、私によるものです。
IF THOUGHTS ALONE CAN DO THIS TO YOUR BODY, JUST IMAGINE WHAT THEY CAN DO TO THE MATERIAL WORLD
collective-evolution.com 2017/02/02
「思考」という存在は、それだけであなたの体にこれだけのことをできる。そうであるならば、考えるということが、この物質世界に何をすることができるのかを想像してみてほしい
「心と身体とのつながり」の存在は、かつて主流的な科学では完全に避けられてきたもので、科学者を含む多くの人々は、単なる擬似科学として退けたきた。
しかし、幸いにも、近年の多くの新しい科学論文や出版物のおかげで、その傾向は変化してきている。
そして今では、心と体のつながりは非常に明確なものとなっており、私たちの様々な考え(thought)、気分(feeling)、感情(emotion)が私たちの全体的な健康と生態を統制する上で重要な役割を果たしていることを示しており、これを証明する様々なカテゴリーの科学分野の例はいくつもある。その中から、いくつかの例を示してみたいと思う。
これらについては、治療と医学のビジネスにおいて、いまだに見過ごされているものであり、そのために健康に由来する不幸な現実は世に溢れている。
心と体のつながりを認識し活用することで、その不幸な現実への明るい扉を開くことのできるきっかけを作り出せるはずだ。
ハートマス研究所(HeartMath Institute)の研究
この分野で最も興味深い研究に、アメリカのハートマス研究所によるものがある。彼らの研究は、私たちの感情が私たちの健康にどのように影響するかについての数々の魅力的な発見に光を当てている。
彼らの研究、あるいは他の人たちによる同様の研究を通して、肯定的な感情を持つことが、その人の体に生理学的な利益をもたらすことがわかってきている。否定的な感情は逆の影響をもたらす。
例えば、あなたが体の免疫システムを高めたいと思うのなら、単に肯定的な感情を喚起することにより、それはなされるのだ。
心臓には実際に神経細胞のシステムがあり、これは短期記憶と長期記憶の両方を有しており、これらの心臓の信号は脳に送られ、その感情的な経験から影響を与えられることがわかっている。
また、ハートマス研究所の実験では、人間の心臓から放出されている磁場が人体から数十センチ離れたところでも測定できることを示すことを見出した。さらに、自分の感情を変えることについて学ぶことによって、心臓から放出されている磁場がコード化された情報を変化させていることがわかったのだ。
ハートマスの研究の大部分は、これらの磁場に焦点を当てており、他の生き物だけでなく、地球の電磁場にも何らかの形で私たち自身や地球上の他の生物とつながる可能性がある。
エピジェネティクス
科学は、私たちの生物学生態を制御する上での心の役割について、いくつかの素晴らしい新発見をしている。
エピジェネティクス(遺伝子発現の改変によって引き起こされる生態の変化の研究)は、遺伝子と DNA が私たちの生物学生態を制御しないことを示している。
むしろ、DNA は、細胞の外部からのシグナルによって制御され、我々の思考に由来するメッセージを含む。
プラシーボ効果
私たちの感情がどのように遺伝子発現を調節するかについての研究の著名な科学者の1人に、細胞生物学者のブルース・リプトン(Bruce Lipton)博士がいる。彼は自身の著書『「思考」のすごい力』(原題:The Biology of Belief and Spontaneous Evolution)で、これについての深い説明をおこなっている。
思考の生態学は、さまざまな方法で実証することができる。
神経の可塑性(様々ある入力に対して脳やシナプスが変化する性質)、あるいは脳の形状を変化させる能力、ならびに、人間の思考およびそれらの環境の認識に基づいて、脳と体がどのようにコミュニケーションをとるのか、などはいくつかの素晴らしい例といえる。
リプトン博士は以下のように著作で述べている。
「プラシーボ効果は、主要な資金提供をされた研究努力の対象であるべきだ。医学研究者たちがプラシーボ効果をいかに活用するかを理解できれば、彼らは病気を治療するための効果的で、副作用のないツールを医師に手渡すだろう。ヒーラーたちの中には、すでにそのようなツールを持っている人達がいるとも言われているが、私はヒーラーではなく科学者だ。なので、プラシーボ効果を科学的にもっと理解し、臨床の現場で使用する方が良いだろうと思う 」
プラシーボ効果に関しては、さらなる研究が切望されているが、いくつかの魅力的な論文がある。そのような論文のひとつに、世界で最も広く読まれている医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン( New England Journal of Medicine)に、2002年に掲載された研究がある。
これは、重度の衰弱性膝痛を有する患者のための手術に関しての論文だ。
多くの外科医たちは、手術においてはプラシーボ効果がないことを知っているか、またはそのほとんどがそう確信している。
この研究のために、患者たちを3つのグループに分けた。
第1群の患者たちに対しては、外科医が損傷した軟骨を膝の中で削った。
第2群の患者たちに対しては、膝関節を洗い流し、炎症を引き起こすと考えられる物質をすべて除去した。この第1群と第2群のプロセスは、どちらも、膝の重度の関節炎を持つ人々に対して行われる標準的なものだ。
そして、第3群は「偽」の手術を受けた。
患者は鎮静剤を与えられ、本人は実際に手術を受けると思っていたが、患者は「騙された」だけたった。
これらの第3群は、患者たちのために、医師たちは通常の手術と同様に切開を行い塩水を膝にかけた。その後、本物のように切開場所を縫合した。 しかし、実際には何の手術も治療も行われていない。
その後、3つのグループの人々は、すべて同じリハビリ過程を経たが、その結果は驚くべきものだった。
プラシーボ群(偽の手術を行われた第3群)は、手術を受けた他の2つの群と同様に症状が改善されたのだ。
この研究に携わった外科医は、以下のように語った。
「私たちの外科医としてのスキルがこれらの患者に有益に働いたのではないことがわかった。」
そして、こう言った。
「膝の変形性関節症の手術の利点はすべてプラシーボ効果だった」
量子物理学
19世紀になると、物理学者たちはエネルギーと物質の構造の関係を探求し始めた。
その中で、当時の科学的知識の中心にあった物理学のニュートンの物質的宇宙への確信は崩壊しはじめ、それにとって変わり、現実は幻想のようなものに過ぎないという認識が科学の中から浮上した。
私たちの宇宙は単なる物理的なものではなく、私たちの生態もまた、単なる物理的なものではない。
量子物理学の出現により、科学者たちはニュートン物理学の欠陥を認識し、量子物理学は、私たちに、目に見えない、重要でない領域こそが、実際には物質的領域よりもはるかに重要であることを示してくれている。
1918年にノーベル物理学賞を受賞した量子論の創始者の一人であるマックス・プランクは、以下のように述べている。
「私は意識こそを基本的なものと考えている。そして、私は物質は意識から派生した物とみなしている。私たちは意識を失うことはできないのだ。私たちが話すことのすべて、既存のものとみなすことすべては意識を仮定している」
・マックス・プランク
これ(意識が基本であり、物質は意識から生まれたものだというマックス・プランクの言った概念)は私たちの体の生態にも当てはまる。それは機械的なものや物理的なものよりはるかに多くのものが当てはまるのだ。人間の生態の真の探査と解釈は、思考や感情のような、生態を制御する役割を果たす非物理的な要因に対処することなくしては適切に行うことはできない。
量子力学の二重スリット実験は、意識と物質の世界がどのように絡み合っているかを調べるために使用される非常に一般的な実験だ。
それは意識に関連する要因と私たちの物質的世界が何らかの形でどのようにつながっているかを効果的に記録するもので、そして、この実験の潜在的な啓示のひとつは、「観察者が現実を創り出す」ということにある。
これらを含めた量子物理学の分野で行われているすべての研究は、何かについての意識を高めている。
そして、それは私たち全員に大きな影響を与えるはずだ。
稀代の科学者であり発明家だったニコラ・テスラは以下のように述べている。
「科学の世界が、物理的ではない現象を研究し始める時、科学はその過去の何世紀もの間に歩んだ進歩を上回る発展を 10年間で成しうるだろう」
ここまでです。
なお、文中にある、「観察者が現実を創り出す」といことについては、過去記事の、
・《特報》「人間によって観測」されるまでは「この世の現実は存在しない」ことを、オーストラリアの量子学研究チームが実験で確認
2015/06/06
にわりと詳しく書いておりますので、ご参照いただければ幸いです。
この世の「すべて」のものが人間の意識で作り出されている可能性は科学的には非常に高いです。
もちろん、そのことをどのように私たちが「現実的に」認識していけばいいのかは、やはり大変に難しいことだとも思います。
《病気・肉体的苦痛・そしてその治癒の真実》「思考」が人の体と細胞を「実際に変化させる」多数の医学的・科学的証拠が示す未来 INDEEP
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