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ダーウィン説違ってた 魚の浮袋から脊椎動物の肺に進化NO 実は肺が先、慈恵医大など確認
陸上での呼吸に欠かせない脊椎動物の肺は、魚類の浮袋から進化したとの英博物学者チャールズ・ダーウィンの考えは実際には違っており、肺の方が先にできていたことを古代魚の遺伝子解析で確認したと、東京慈恵医大などのチームが10日までに発表した。
研究に用いた古代魚の一種「ポリプテルス」=岡部正隆・東京慈恵医大教授提供
一部の魚類は約4億年前に陸に上がり、両生類や爬虫(はちゅう)類などに進化したとされる。これまでに原始的な魚類の化石に肺のような器官が見つかり、肺から浮袋が進化したとの説が有力になっていたが、これ以外に決定的な証拠はなかった。チームの岡部正隆教授は「今回、肺の方が古いとの証拠を遺伝子レベルでつかんだ」と話している。
チームは、古代魚の一種でアフリカに生息している淡水魚「ポリプテルス」の遺伝子を解析。陸上にすむ脊椎動物の肺が作られるのに必要な遺伝子を発現させる機能が、マウスやニワトリ、ヒトと同様、この魚もあった。
[日経新聞9月11日朝刊P.34]
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