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(回答先: 「水は何でも知っていた!」:生命には「マイナスイオン」が自然に満載される!? と「水」:この不思議な物質(pdf) 投稿者 お天道様はお見通し 日時 2015 年 12 月 25 日 03:51:09)
・inhabitat.com
植物を育てる過程の中で発電をおこなうという完全な再生可能なエネルギー生成
植物というのは、この地球上にある存在の中で、最も人間の生活と生命をサポートしてくれるもののひとつだと思います。
そして、「微生物」。
これも人間の生活を非常に大きく支えているもので、アメリカの著名な微生物学者カール・ウーズ博士は、
「この地球上から、多細胞生物が消滅しても、微生物たちはほとんど影響を受けないだろうが、もし地球上から微生物の生態系が消滅すれば、多細胞生物は絶滅することは明らかだ」
と言っていたことが Daily Galaxy で紹介されていました。
植物さえも、微生物がいなければ、おそらくは生きていけないはずです。
そして、その微生物も植物も含めて、地球上のほぼすべての生命に必要なものが「水」です。
水がなければ、現在のすべてに近い地球の生命が生き残ることはないと思われます。
この世の環境や生命がどのように整ってきたのかの現在の科学的な説はともかく、
完全なバランスの上にこの地球の生命体系は保たれていて、そして、人間がそこに生きている
ということになっているのがこの地球です。
その根幹を支える、
・水
・微生物
・植物
のうちの植物が人間生活に貢献してくれていることは、食べ物としての植物、建造物や道具などに使う植物、燃料に使われる植物、観賞に使われる植物、薬として使われる植物など、さまざまありますが、植物が満を持して
「俺の歴史にまた1ページ」
と述べる感じで登場したのが、「発電」なのでした。
しかも、この発電法は、植物も微生物も「生きたまま」でおこなう、あるいは「自然の状態のまま」での発電方法でもあります。
というか、植物も微生物も生きていないと発電できないのです。
完全自給自足への道すじも見えてくるような
これを知ったのは、先日、お知り合いから下の記事を教えてもらったことがキッカケでした。
そして、「ああ、こんなことがおこなわれているのか」と、やや感嘆したのです。
オランダでは、植物から電力を生み出している!?まったく新しい自然エネルギーに注目
TABI LABO
将来的には水田を発電所と呼ぶようになるのかもしれません。
オランダの企業「Plant-e」が開発したのは、植物を植えた湿地から電力を“収穫”する技術。
まさに、天然のソーラーパワーシステムとも言えるものです。植物から街灯やWi-Fiスポットの電気をまかなったり、スマホなどの電子機器を充電できるようにもなります。
このプロジェクトは「Starry Sky」とも呼ばれ、2014年の11月にアムステルダムで始まりました。すでに300以上のLED街灯に光を灯すことに成功しています。
光合成によって生成される有機物の中には、植物の成長を促す成分が含まれています。しかし、そのほとんどは使用されずに根っこから土へと排泄されてしまうのだとか。そのため、根っこの周りには、その有機物を食べようと自然と微生物が集まりますが、そこにヒントが隠されているようです。
微生物が有機物を消費する際には、電子が放出されているのだそう。そのため、そこに電極を設置することで電子を収集、電力を生み出す仕組みです。
今回、このことについて、もう少し具体的に説明しているインドネシアのメディア記事を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
この発電のイメージとしては下のようなものです。
・Plant-e Technology
上の記事のタイトルには「植物から電力を生み出している」とありますが、
> 微生物が有機物を消費する際には、電子が放出されている
というように、実際に電力を作っているのは微生物なのですが、その電子を放出するためには、植物が必要ということになるようです。
これのすごいところは、「植物が生育しているそのままの環境でOK」ということです。
これまでにも、微生物を使った微生物燃料というものはありましたし、あるいは、過去記事、
・宇宙のバクテリアを用いての強力な発電実験に成功した英国の研究チーム
2012年02月29日
というような、微生物を用いる発電方法は存在していましたが、その多くが「自然の環境ではない」もので、しかも発電量も強いとは言えません。
この植物を利用した方法では、こちらによれば、
ノートパソコン1台を稼働させるために 15平方メートルの栽培面積で大丈夫
とあります。
15平方メートルというのは、9畳くらいですから、9畳の部屋分の水田で、ノートパソコン1台をまかなえる電力が発電できるなら、相当実用的ではないでしょうか。
そして、100平方メートルの面積(33坪くらい)があると、オランダでの一般的な家庭の電気量をまかなえる発電量になるそうです。
下は、実際にオランダで外灯に植物発電が使われている例です。
・Electricity from living plants
屋内での鉢植えなどでも発電できるようです。
下は、観葉植物で日本でもよく見られるグズマニアという鉢植えで発電している様子です。
ちなみに、この女性が、プラント - e 社の、CEO (最高経営責任者)のマージョレイン・ヘルダーさんという方です。
・Wageningenur
何をしているかわかりづらいかもしれないですが、電気で回る地球の模型を回しているようです。ちなみに、これは、Plant - e 社内の様子だと思われます。
・YouTube
YouTube を見ますと、社内中の観葉植物に電極をつけていますので、あらゆる植物で発電しているようです。
屋内でも、ある程度、規模を大きくすれば、室内用のランプ( LED )での照明を照らせる程度の発電にはなるようです。
・Gelderlander
今回、この植物と微生物を利用した発電について紹介している記事のひとつをご紹介しようと思いますが、必要なものや、具体的な方法や費用については、よくわかりません。
これに関しては、「この知見が広まるかどうか」ということが、このテクノロジーが広がるかどうかの鍵となるとしか言いようがないかもしれません。
日本などでも、このテクノロジーが使えるようになれば、たとえば、農業をやりながら自給自足を目指している方などの生活スタイルにも影響する可能性はあるかもしれません。
大きな土地ではなくても、LED 電気と、最低限の通信手段(携帯など)と、情報ツール(ノートパソコンやタブレットなど)程度なら、30平米程度の水田か畑(ただし水がたっぶりあるものでなければいけないようです)があれば、フルでまかなえそうです。
さきほど書きましたように、100平米以上の水田なら、現在の普通の家庭で使われる程度の電気量を作り出すことができるようです。
植物は人間が気づくのを待っていた
私は今回のことで、とても考えたことというか、感動したこととしては、まずは、
「この地球で電気を必要としているのは、おそらく人間だけ」
だということです。
どういうことかというと、植物も微生物も電力なんか要らないわけで、それなら、植物は、微生物とのコラボレーションで「発電のメカニズム」なんてものをもつ必要はないわけですよ。
そんなものは地球で、人間以外は基本的に誰も必要としていないのです。
しかし、人間はそれを必要としている。
人間だけが電気を必要としていて、そして、電気を利用できるのも人間だけだと思います。
その電気を作り出すメカニズムを植物と微生物が持っていた・・・。
ちょっと偶然とは思えないですね。
そして、すごいのは、この発電法は、
「緑を増やせば増やすほど発電量が増え、また同時に、淡水の微生物の生態系も豊富になる」
ということです。
さらに、個人的に、すごいと思ったのは、このプラント-e 社は、「植物が光合成で、70パーセントほどを使わずに根から排出させていた」ということを発見したことにより、この発明が完成したらしいのですが、
「どうして 70パーセントも捨てる?」
と思ったのです。
完ぺきな作りであるはずの植物がどうして、そんな無駄なことを?
そして、この植物たちが「あえて」根から捨てている未使用分の部分が、細菌によって分解され、それが発電の源に至っている。
・・・これはつまり、「無駄」ではないですね。植物は、自分から排出される廃棄物が発電に使えることが「人間に発見されるのを待っていた」ように思えます。
19世紀のセルビアの偉大な予言者ミタール・タラビッチの予言を思い出します。
ミタール・タラビッチの予言より
人々は畑で働くのではなく、正しい場所や間違った場所などあらゆる場所を掘削する。だが、本物のエネルギー源は自らの周囲にある。エネルギー源は「見えないの?あなたの周囲にある。私をとって」などと言うことはできない。長い年月がたってからやっと人間はこのエネルギー源の存在を思い出し、地中に多くの穴を開けたことがいかに馬鹿げていたのか後悔するようになる。(ヤスの備忘録より)
ここから、プラント-e 社の活動をご紹介した記事です。
なお、このプロジェクトを開発したプラント-e 社は、CEOが、先ほどのマージョレイン・ヘルダーさんという女性で、 1983年生まれというので、まだ 32歳ですね。CMO (最高マーケティング責任者)も、ナンダ・シュラマさんという女性で、最高上層部は女性が占めています。
▲ 左から、マージョレイン・ヘルダー CEO と、ナンダ・シュラマ CMO。Plant-e
Plant-e: Menanam Tumbuhan, Memanen Listrik
プラント-e 社:植物を育てながら、電力を収穫する
植物が酸素を作り出すことができるのは広く知られている。
では、植物は電気を作り出すことができるだろうか?
そんなことは不可能に思えるかもしれないが、オランダに本社を置くプラント- e 社によって、それができることが証明されているのだ。
プラント- e 社は、植物を傷つけることも枯らすこともなく、「生きている植物から電気を収穫する」ことに成功した。
この、電気を作り出すために、自然の微生物を利用した画期的な方法は、「植物利用型微生物燃料電池( Plant-MFC )」と呼ばれる。
植物が光合成を行うと根から様々な有機化合物を生産するが、その有機化合物が微生物により無機物に分解される。
そのときに発生する余剰電子により発電が行われることを応用したものだ。
プラント- e 社は、植物が光合成をする際に、その 70パーセントが使われていないことを発見した。
根を通って排出されるその廃棄物は C6H12O6 (グルコース)の化学構造を持っており、それが微生物によって分解され、二酸化炭素(CO 2)、プロトン(H+)と電子(e - )になる。
この自然のプロセスを利用して、プラント- e 社はこれを電気エネルギーに変換できたのだ。
この電力は実際の電子機器に使うことができる。
現在、この Plant-MFC では、1平方メートル 0.4ワットの電気を発電させることができる。この発電量は、同じサイズのバイオガス発酵プロセスから発生した電気を超えている。
今後、本プロダクトは、1平方メートルあたり 3.2ワットの電気を作ることができるようになる。
ノートパソコンを駆動させるには、わずか 15平方メートルの植物の栽培面積があればいいということになる。
100平方メートルの土地の面積を持っている場合なら、発電量は年間 2,800キロワットに達する。この量は、オランダの家庭や他のヨーロッパ諸国の基本的な電力需要を満たすことができる量だ。
現在、プラント - e 社は、泥地や濡れた地面での活用に焦点を当てている。この条件が満たされれば、都市部では、建物の屋上などで発電ができる上に、都市部での生物の多様性を増加させることにも役に立つだろう。
この発電法は、さまざまな活用が考えられる。
暖かい地域では、稲作に応用できる。また、湿原、川のデルタ地域、マングローブ林や泥炭地などの湿地帯に位置する場所でも、効率よく発電ができる。
経済的な側面については、これらのプロダクトは、将来的には石油エネルギー、太陽電池パネルや風車からの電力より安くて貴重なものとなるだろう。
これは、再生可能で持続可能なエネルギー生成というだけではなく、「すべての人が利用可能」なものだ。
また、この方法はどのような遠隔地でも利用できるので、世界に 12億人以上いると思われる電気のない生活をしている人々の助けにもなる可能性がある。
(訳者注)ここまでです。
日本でも、どなたかこのビジネスやってくれないかなあ。
自給自足指向なども高まっている日本では、ビジネスとして成功すると思いますので、お金目的で全然いいですので、どなたか、日本にも紹介してくれると嬉しいですね。
オランダの女性たちが発見した奇跡のエネルギー生成 : 生きた植物と生きた微生物と水のコラボレーションが生み出した驚異の発電法 – Plant-MFC In Deep
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