http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/129.html
Tweet |
「STAP騒動の陰で事件処理進行」(EJ第4101号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/424352851.html
2015年08月19日 Electronic Journal
「ノバルティスファーマ事件」について、もう少し詳しく述べ
ることにします。STAP細胞事件に関連があるからです。それ
に製薬会社のやっていることを知る必要もあります。
さらにこの事件は、悪質極まりない事件であるのに、ほとんど
のメディアはこの事件を大きく扱っていないことです。STAP
細胞事件の扱いとはあまりにも違い過ぎます。
この事件が発覚したのは、2013年7月のことです。東京慈
恵医科大学が、「ディオバン」投与の患者の臨床データに関して
7月31日に次の発表を行ったからです。
─────────────────────────────
Jikei Heart Study の血圧値のデータに人為的なデータ操作
があった。 ──東京慈恵医科大学
─────────────────────────────
この発表に先立って、京都府立医科大学でも脳卒中と狭心症の
発症数の臨床データの改ざんに気がついていたのです。同年11
月5日の参議院厚生労働委員会での川田隆平議員と当時の田村憲
久厚生労働大臣との間で次のやり取りが行われています。
─────────────────────────────
川田:今回の検討会の中間とりまとめをお読みになって、京都府
立医科大学及び東京慈恵会医科大学における事案において
誰かがデータを不正に操作したと思いますか。
田村:どこかで誰かが何かの意図を持ってこれを変えていなけれ
ばこのようなことが起こらないわけでありまして、そこを
何とかこの真相を究明をしてまいりたいというふうに思っ
ております。 ──ウィキペディア
─────────────────────────────
そして、2014年1月9日に厚生労働省は、ノバルティス・
ファーマに対して薬事法(誇大広告の禁止)違反の疑いで東京地
検に告発したのです。この同じ年の1月28日に理化学研究所は
STAP細胞の発表を行っています。ノバルティスファーマ事件
は、まるでSTAP細胞事件の疑惑の陰に隠れるようにして事件
処理が行われていたのです。
ノバルティスファーマ事件の両大学の論文が発表された時期と
論文発表誌および論文の要点は次の通りです。いずれも3000
症例以上を3年間追跡したとされる大規模調査に基づき、論文が
執筆されているのです。
─────────────────────────────
◎東京慈恵医大 ・・・ 2002〜04年
「ディオバン」を投与した患者たちは、それ以外の薬投与群
に比べて、入院が必要な脳卒中や狭心症が39%減少
──英医学雑誌「ランセット」
◎京都府立医大 ・・・ 2004〜07年
「ディオバン」投与群は、他の患者に比べて、脳卒中、狭心
症が45%低下 ──欧州心臓病学会誌
─────────────────────────────
どのようにしてデータが改ざんされたかですが、それは次の5
つのステップを踏んでいます。
─────────────────────────────
1.「ディオバン」投与の患者のデータをカルテ記入
2.そのカルテ記載データを病院の入力担当者が入力
3.入力されたデータは外部のデータ管理会社が保管
4.ノバルティス社の元社員がデータの一部解析実施
5.これらデータをベースにして大学側が論文を作成
─────────────────────────────
最大の問題は、この4ステップ目の臨床データの統計解析に、
ノバルティス社の元社員が参加していることです。もっとも本人
はデータ解析参加を否認していますが、もし事実であれば、利益
当事者の製薬会社の社員が自社の医薬品の効能を立証する学術論
文の作成に関与したことになります。STAP細胞事件どころで
はない大不祥事であるといっても過言ではないのです。
なお、東京慈恵医科大学には1億8700万円、京都府立医科
大学には3億8100万円が「奨学寄付金」の名目でノバルティ
ス社から提供されています。さらにこの2大学だけではなく、滋
賀医科大学、千葉大学・医学部、名古屋大学・医学部も、ノバル
ティス社と同じようなことをしていたことが発覚し、いずれも論
文撤回に追い込まれています。
この事件に詳しい医療ジャーナリストの船瀬俊介氏によると、
降圧剤「ディオバン」には、「皮膚粘膜眼症候群」(SJS/ス
ティーブンス・ジョンソン症候群)という恐ろしい副作用がある
ともいわれています。
このように、STAP細胞事件とは比較にならないほどの悪質
性にもかかわらず、多くの人はそういう事件があったことは知っ
ているものの、その詳細について知らない人が圧倒的です。それ
は、なぜかメディアが積極的に取り上げなかったことや、検察の
捜査があまりにもズサンであったからです。
前記の船瀬俊介氏は、この人の生命に関わる大事件に対する検
察の捜査に関して次のように述べています。
─────────────────────────────
警察の“捜査”も実に手ぬるい。事件に関与したのはノバルテ
ィス社の元社員、白橋伸雄一人とされた。白橋某は、自らが同社
社員の身分を隠し、同剤の臨床研究に参加。様々な臨床データ操
作に関与した。彼は、“単独”で、京都府立医科大学の専任者に
“助言”し、論文資料を作成し、データの解析図表作成も個人の
パソコンで行った、という。警察は、この初老の元社員を逮捕。
それだけで、ノバルティス・スキャンダルは一件落着とされた。
昔ながらの「臭い物にフタ」「トカゲ尻尾切り」である。
──船瀬俊介著『STAP細胞の正体/「再生医療は幻想だ」
復活!千島・森下学説』/花伝社刊
─────────────────────────────
── [STAP細胞事件/074]
≪画像および関連情報≫
●「ディオバン」は使い続けられるのか
───────────────────────────
製薬大手ノバルティスの高血圧治療薬ディオバンをめぐる
一連の論文不正事件で、京都府立医大に続き、東京慈恵会医
大でもデータ操作などの不正が確認された。同大は2013
年7月30日に会見し、臨床研究の論文でノバルティスの元
社員によりデータが人為的に操作されたとする調査結果を発
表した。ディオバンをめぐっては、ほかに滋賀医大、千葉大
名古屋大を含め5大学が薬効を調べる臨床研究を行っており
いずれも同じ元社員が関与していた。
そもそもどんなデータを改ざんしたのか?正しいデータを
使うとディオバンの効能は変わるのか。医療現場はただちに
ディオバンの使用をやめるのか?
朝日新聞デジタルが報道した慈恵医大の調査報告では、大
学が保有していた671人分のデータと最終統計データを比
べると血圧値に86件(12・8%)の食い違いがあった。
統計解析の段階で操作されたと考えられるが、解析は「大学
の研究者は関与せず、元社員がすべて行った」という。
ディオバンは国内売り上げが年間1千億円を超えるノバル
ティスの看板商品で、同社はこうした論文を医師向けの説明
文などに引用して宣伝に使ってきた。論文に社員の名前が掲
載されていたが社員とは明記せず、肩書も非常勤講師だった
「大阪市立大」と記載していた。朝日新聞デジタルの記事は
こうしたやり方を「利益相反の疑いがある」と指摘する。
http://huff.to/1JZrMou
───────────────────────────
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 環境・自然・天文板6掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。