http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/122.html
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「なぜ再現実験は成功しなかったか」(EJ第4098号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/424084562.html
2015年08月14日 Electronic Journal
昨日に続いて、「STAP細胞の正体はES細胞であり、最初
から存在しない」という桂調査委員会の結論を本当らしく見せて
いる3つの事実を再現します。
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1.遺伝子解析の話なので、素人にとっては難解であり、多
少の矛盾があっても本当らしく思えること。
2.小保方氏が混入したとされているES細胞が小保方研の
冷凍室で発見されたと演出されていること。
3.小保方氏自身の手になる再現実験においてSTAP細胞
の存在を証明することはできなかったこと。←
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「3」について考えます。何度もいうように、「STAP細胞
の正体はES細胞であり、最初から存在しない」という調査委員
会の結論は論理の飛躍があり、乱暴きわまる結論です。しかし、
それを本当らしく見せているのは、何といっても小保方氏による
再現実験がうまくいかなかったことにあります。
2014年という年は、1月28日のSTAP細胞論文の発表
にはじまり、多くの学者や研究者が寄ってたかって論文の不正を
次々と指摘し、メディアまで論文を批判する側に回り、その心労
で、遂に論文の主要な共著者の一人である笹井芳樹氏が自殺する
など、様々な異様なことがあって、12月25日と26日の桂調
査委員会の報告と記者会見で終わった1年であったといっても過
言ではないと思います。
そのとき多くの人は、この事態の進行に、何か割り切れないも
のを感じながらも、「きっと小保方氏が再現実験で、STAP細
胞のあることを証明してくれる」と期待していたと思います。か
くいう私もそう期待していた一人です。
しかし、小保方氏によるSTAP細胞の再現実験は不成功に終
わっています。こういう結果になると、「本人がやって再現でき
ないのであれば仕方がない」と多くの人は考えて、やっぱりST
AP細胞は虚構だったのかなと思ってしまうものです。実際にそ
う思っている人はたくさんいます。
それにしても小保方氏は、なぜ再現実験に失敗したのでしょう
か。小保方氏としては、成功させる自信があったのでしょうが、
再現できなかったのです。その原因を考えてみると、次の3つが
上げられます。
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1.STAP論文批判の異常なバッシング、笹井氏の自殺な
どストレスのかかる状況での実験であること。
2.実験は監視付きの研究室で行われ、論文に書かれている
プロトコル以外の方法は全て封印されたこと。
3.STAP細胞実験のパートナーである若山教授が、多忙
を理由にして再現実験に協力しなかったこと。
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「“なまもの”は特別の学問である」──細胞や生物を扱う生
命科学を、他分野の研究者たちはこう表現するのです。生命科学
は、細かな実験環境条件の変化や動物の個体差などでデータにば
らつきが起き、全論文の70%は再現できないといわれているの
です。したがって、再現できないからといって、それは虚構と決
め付けるのは間違っています。
まして小保方氏の場合、メディアを総動員してあれだけのバッ
シングを受け、とくにNHKの記者にはパパラッチ並みの取材を
され、怪我まで負わされているのです。さらに、前途ある男性の
研究者が自殺するほどの異常きわまるプレッシャーの下での実験
であり、最初からその成功が危ぶまれていたのです。
STAP細胞の再現実験は、2014年4月1日は相澤慎一特
任顧問の下で、丹羽仁史チームリーダーが中心となってはじめら
れています。丹羽仁史氏は、故笹井氏とともに小保方氏が処理を
した細胞が塊を作って緑色に光るのを目視していることもあって
STAP細胞の存在を確認している数少ない科学者であり、小保
方氏の味方だったといえます。
7月1日から小保方氏が参加し、11月末日を期限に、あらか
じめ研究不正再発防止改革推進本部が指名した者の立ち会いの下
で再現実験が行われたのです。
しかも、再現実験は論文に書かれているプロトコル以外の方法
は原則として認められず、厳しい制約の下で行われたのです。問
題はマウスの脾臓のリンパ球に刺激を与える弱酸性処理です。
論文では、HCI(塩酸)による弱酸性化処理だけですが、特
許出願には記載されているアデノシン3リン酸(ATP)処理や
細胞を細いガラス管に通してストレスを与える処理もやっている
のです。小保方氏はとくにガラス管の処理に強くこだわったので
すが、この方法と認められず、HCI処理とATI処理だけが認
められたのです。
そもそも発明や発見は、試行錯誤の連続のなかから生まれるも
のです。マウスのリンパ球に刺激を与える方法も小保方氏はいろ
いろな方法を試しており、その方法は多岐に及ぶのです。
しかし、論文は、とくにネイチャー誌の場合はページ数が限ら
れていることもあり、そのすべてを載せるわけにはいかないので
す。しかし、それでもあくまで再現実験は「論文に記載されてい
る方法でやれ」というのです。何とか再現させようとする再現実
験ではなく、あくまで論文記載の方法でできるかどうかを検証す
るというのです。
再現実験の成功とは、マウスの脾臓のリンパ球からSTAP細
胞を作り、それからSTAP幹細胞とキメラマウスを作製するこ
とにあります。再現実験の詳しい結果は来週のEJで述べますが
前半のSTAP細胞作りには成功しているものの、STAP幹細
胞とキメラマウスではうまくいっていないのです。それは、小保
方氏とSTAP細胞の共同研究者であった若山照彦山梨大学教授
が多忙を理由に再現実験には参加しなかったことにあるといって
も過言ではないと思います。── [STAP細胞事件/071]
≪画像および関連情報≫
●小保方氏の再現実験に反対してきた人たちへ
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文科省の「研究不正に関するガイドライン」には以下の記
述があった。
「被告発者が調査委員会から再実験などにより再現性を示
すことを求められた場合、あるいは自らの意思によりそれを
申し出た場合は、それに要する期間及び機会(機器、経費等
を含む)が調査機関により保障されなければならない。ただ
し、被告発者により同じ内容の申し出が繰り返して行われた
場合において、それが当該事案の引き延ばしを主な目的とす
ると、調査委員会が判断するときは、当該申し出を認めない
ことができる」。
つまり、文科省のガイドラインは、「不正の疑惑を持たれ
た人に対して、実験記録等からその疑惑を自ら晴らす義務を
負わせると共に、その一方で、疑惑を晴らすための再現実験
の権利も認める」という極めてバランスの取れたものだった
ということだ。
上記の記述を基にし「小保方氏の実験参画は『権利』とし
て認められている」とある人から指摘された大隅氏(分子生
物学会理事長)は、「したがって、本人参加の実験には正当
性があり、11月末までそれを見守るしかないということの
ようです」と結論している。まるで他人事のようなコメント
だ。大隅氏が学会理事長として主張してきたことは、「小保
方氏の権利の剥奪」であったことを自ら認めているのだ。そ
れなのになぜ謝罪の言葉はないのか?もし分子生物学会の主
張が通って小保方氏の実験参加が不許可となり、それによっ
て彼女が悲観して精神的にメルトダウンしてしまっていたら
どう責任を取るつもりだったのか? http://bit.ly/1J3APE4
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