http://www.asyura2.com/15/nature6/msg/104.html
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「笹井芳樹氏自殺には3原因がある」(EJ第4088号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/423243063.html
2015年07月31日 Electronic Journal
STAP細胞事件を取り上げるうえでどうしても避けて通れな
いのは、笹井芳樹CDB副センター長の自殺です。笹井氏はなぜ
自殺をしなければならなかったのでしょうか。
2014年8月5日、理研CDBの副センター長笹井芳樹氏は
午前8時40分頃、CDBに隣接する先端医療センター内で、首
をつった状態で亡くなっているのが発見されたのです。CDBと
先端医療センターとは4階と5階が通路で繋がっており、その4
階と5階の踊り場で首をつっていたのです。なぜ、この時期に自
殺とは!?STAP論文は、7月末までに、画像の取り違えや改
竄などで散々叩かれ、遂に論文取り下げが決定されたのです。ネ
イチャー誌も7月2日に論文取り下げを決定しています。
ここでひとつ違和感があるのは、理研がやっていたのは、ST
AP細胞が存在するかどうかではなく、あくまで論文の不備の指
摘であり、STAP細胞が存在するかどうかは埒外であったこと
です。それも異常なバッシングに見えます。大勢で寄ってたかっ
て論文のあら探しをしているように見えるのです。
多くの国民は、論文に若干のミスがあったとしても、STAP
細胞が実際に存在すれば、その多大な功績によって論文の多少の
不備などは許されるのではないかと考えていたと思います。
しかし、6月16日の若山山梨大学教授の記者会見によって、
論文内容そのものが虚偽であるという疑惑が出てきたのです。し
かも若山教授は論文の主要著者の一人であり、その人物が疑惑を
口にしたことは、疑惑を一層濃いものにしたといえます。
それでは、笹井氏はなぜ自殺したのでしょうか。その原因と考
えられるのは次の3つです。
─────────────────────────────
1.自分が手がけたSTAP細胞論文が不正と認定され、論
文の撤回を余儀なくされたことである。
2.6月12日に発表された理研の「研究不正再発防止のた
めの改革委員会」の提言の内容である。
3.7月27日放送のNHKスペシャルによって、学者とし
ての能力に疑問符が付いたことである。
─────────────────────────────
考えられる第1は、「STAP論文」の撤回です。笹井氏は当
事者(当事者は小保方晴子氏)ではありませんが、「論文作成の
天才」といわれた笹井氏が論文撤回に追い込まれたことは、学者
にとって屈辱そのものであったといえます。かつて笹井氏の論文
ではそのようなことはなかったからです。
考えられる第2は、理研の「研究不正再発防止のための改革委
員会」が2014年6月12日に提出した改革案の提言書の厳し
い内容です。そこにはCDBの解体まで言及されていたのです。
笹井氏としてはCDBは自分が立ち上げたという自負があり、そ
れを解体されることは耐えられなかったと思われます。
改革案の提言書は、「CDBについて」「理研本体について」
「STAP論文について」の3つがありますが、「CDBについ
て」は次の通りです。
─────────────────────────────
・小保方氏、笹井氏、竹市民に相応の厳しい処分を下し、現セン
ター長や副センター長の交代を含め、組織の人事を一新する。
責任が重大な前副センター長の西伸一、相澤慎一両特別顧問は
新組織の上層部から排除する。
・「人事異動などの通常の方法では欠陥の除去は困難」なため、
任期制の職員の雇用を確保したうえで、早急にCDBを解体す
る。新たなセンターを立ち上げる場合は、トップ層を交代し、
研究分野及び体制を再構築する。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
─────────────────────────────
考えられる第3は、NHKスペシャル「不正の深層」の内容で
す。このNHKスペシャルの内容は、小保方氏と笹井氏を一方的
に批判しています。それに対して若山氏は、いち早く論文撤回に
立ち上がった勇気ある正義の科学者という扱いです。
既に『週刊文春』などに笹井氏と小保方氏の不適切な関係を匂
わせる記事も複数出ており、このNHKスペシャルでも笹井氏が
小保方氏に宛てたメールのやり取りがわざわざナレーターによっ
て情感たっぷりの演出で公開されるなど、笹井氏としては耐えら
れないものであったことは確かです。
笹井氏が亡くなったのは、このNHKスペシャルが放送された
10日後のことです。全国放送であれほど露骨に報道されたこと
によって、自分の学者としての前途が失われたと考えても不思議
はないと思います。須田桃子記者と笹井氏との3月時点でのメー
ルのやり取りに次のようなものがあります。
─────────────────────────────
須田:私のような若輩者が差し出がましいことを申し上げるのは
大変恐縮ですが、客観状況やこれまでの取材内容に鑑みま
すと、このままではSTAP細胞問題は、笹井先生の今後
の研究者人生に大きな悪影響を及ぼしてしまうのではない
かと危惧しています。
笹井:今回の件が、私の研究者人生に大きな打撃を与えたのは、
おっしゃる通り、間違いないでしょう。ご心配いただき、
申し訳ございません。この先挽回できないかもしれないほ
どのものかもしれません。(中略)週刊誌等の理解しがた
いゴシップネタですから、私自身は無視しても、いろいろ
な意味で私自身の研究展開にマイナスに働くこともあるで
しょう。(中略)今は調査に協力し、また出来る範囲で通
常の自分の研究をラボメンバーを励ましながら、胸を張っ
て進めるしか、私のできることはありません。
──毎日新聞科学環境部/須田桃子著の前掲書より
─────────────────────────────
── [STAP細胞事件/061]
≪画像および関連情報≫
●笹井氏自殺で広がる波紋/zakzak/夕刊フジ
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理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)
の笹井芳樹副センター長(52)の自殺をめぐり、直前に放
送されたNHKスペシャル「STAP細胞不正の深層」の影
響が取り沙汰されている。同番組は笹井氏が実験の不備を把
握していた可能性をにおわすなど責任を追及。小保方晴子研
究ユニットリーダー(30)にけがを負わせた強引な取材手
法も問題となり、結果的に笹井氏を追い詰めたのではないか
との見方があるのだ。エリート科学者の自殺は、思わぬとこ
ろに波紋を広げている。
NHKスペシャル「STAP細胞不正の深層」(7月27
日放送)は論文問題を深く掘り下げ高評価を得たが、放送直
前の23日に、小保方氏を追いかけ回し、全治2週間とされ
るけがを負わせる“事件”を起こした。「科学文化部のエー
スのデスクが陣頭指揮を取り、かなり力を入れていた番組で
す。それなりにいいネタは入っていたが、パンチに欠けると
いう話になり、小保方氏か笹井氏の独占インタビューを柱に
したいとなった。それで、あの“小保方事件”が起きたんで
す。笹井氏にも何度も手紙を書いたり、メールを送ったりし
ていたが、メールが一通返ってきただけだった」(NHK関
係者)小保方氏への直撃シーンは放送されなかったが、番組
では、小保方氏の実験ノート2冊や2000ページに及ぶ内
部資料を入手し、100人以上の関係者に取材をしたとして
問題に斬り込んだ。笹井氏について、「論文執筆の天才」で
交渉力に優れ、CDB全体の予算獲得を握っていたと紹介。
3度掲載を断られた小保方氏の論文が英科学誌ネイチャー誌
に掲載されたのは、笹井氏の協力が大きく、その背景には米
国特許の本申請の締め切りが迫っていたことがあるとした。
http://bit.ly/V0dSfk
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