その昔、徳島の阿波踊り凄いよ−！、
地響がきすんだよーっ！

て教えてくれた奴がいたんだけど、
へーっ！て返しつつもなんか納得いかなかったの。
四百有余年の歴史だろ。
発祥時の徳島の地面てどんなだったろう？
娯茶平の70年前草創時だって、
ならしてあるにしてもアスファルトで覆われてないわな。
石が混ざったデコボコの土に決まってるの。

踊り方以前歩き方の問題。

特に暗がりの山道でも歩いたら判るんだけど、
危なくてのっしのっし行軍なんてできないんだわ。
つまり地を蹴って前足で歩くよりも、
抜いた後ろ足、
後ろ足を地に滑らせながら前に置いた方が確実なんですな。
言わば、抜き膝の妙。

先祖敬うのに地面蹴っちゃダメだろ。笑
地面愛でないと。
皆、天ばっかり仰ぐからさ。爆笑

アップテンポになってでも蹴るなよっ、
なんてプロじゃないんだから注文できない。笑
究極のアマチュアリズム！

当たり前だ。　
専従踊り子なんてあるわきゃない。　
皆、地を耕す人だったから。

あ、ヨイショ！

天が横線。　
人に横線。　
地も横線。
上から下に縦線下して「王」になりましたっ。
あたっし抜きは「工」しかありゃしません。

チャンチャン！
デンデン！

足先から指先までの美が映えましたーっ。てか

＞腰をかがめた阿波踊りの動き、なんか、水をはった田んぼを歩くときの、正しい歩き方・・・という感じもしますな。

私も農業の労働音頭から動く型がきていると思った。祭りのときくらい普段の仕事を思いっきり忘れて無礼講をしないのが律儀な四国の人なんでしょうか。正月番組の隠し芸大会で、堺正章が毎年誰も見ていないのに新しい芸に挑戦しているのをよそに、俳優がドラマをやっているときのような「いつもと一緒やん」状態だ。

＞究極のアマチュアリズム！

だから、抜きどころはどこよ？

三番目を例に上げ、そっとお教えしましょう。
ここは女踊りのおなご衆は省きます。
まず男踊りを踊る別嬪おなご衆に注目してください。
彼女らが前にせり出ては次々にターンをかまして帰って行くシーンが幾度か見られるのですが、この後ろ姿の質（たち）は誠個性豊かでして、それぞれにどこのラインとは詳述しませんが、お客様の探されてるポイントが必ずやこの後ろ姿に潜んでると思われます。

但し一点注意が必要で、
おなごが演じる男踊りとはつまり苗を植える「早乙女」を表していると思われ、
であるなら彼女らの踊る姿態は田んぼの男神に奉納されるべきもので、
つまみ食いはその逆鱗に触れる恐れがあります。
ですから、
抜くに抜けぬ気分とは男衆として正しい態度でありましょう。はい。
決して、
舞台のでべそで手拍子に合わせて華麗にターンをかますローズ八千代と同等に捉えてはならんのです。

いつの世代からか知らないが、日本人は、西欧人風の「均整のとれた長い足」に強い
信仰を誓ってきた。足だけを１０Cm伸ばす詐欺商法とかもあったくらいだ。

こうやって田植えギャルが、足の長さでなく、足の頑丈さや柔軟さを強調して
西欧人の絶対しない足折りポーズで踊るのは新鮮で、本来は我々日本人男性に
一番魅力を訴えれるものなのかもしれない。

ビートたけしが「七人の侍」のエンディングにある女性の集団田植えを
究極のエロチシズムだといっていたけど、まあ、いいたいことはわかるが
そこでも抜けそうな絵はなかった。

しかも３番目の動画、たしかに四国レベルの別嬪さんはたくさんいて
本州都市部の人間には独特の解放感を与えてくださるんだけど、
それを東洋カープ衣笠ゴリラのロング・スピーチがぶち壊しとるな。

あのゴリラの役割はなんなんだ。

しゃがむ姿勢は恰好わるいか

実は女踊り、
歴史の過程で職業人にいじくられてるからね。
映画通なら皆知ってる。
そら機会があったらまただわ。笑