「YMO」ドラマー・高橋幸宏さん、死去 70歳 20年8月脳腫瘍を公表し闘病 2023年1月15日 9時10分スポーツ報知 # 芸能 https://hochi.news/articles/20230114-OHT1T51143.html?mode=photo&photoid=1 高橋幸宏さん(2006年撮影) 伝説のテクノグループ「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」のドラマー・高橋幸宏さんが死去したことが14日、明らかになった。70歳だった。 ストイックで正確無比なリズムを刻み、世界の音楽シーンに影響を与えた名ドラマーが逝った。 高橋さんは、バンドをやっていた兄の影響で少年時代からドラムを始めた。立教高在学中からスタジオミュージシャンとして活動。1972年に加藤和彦さん率いる「サディスティック・ミカ・バンド」に、ドラムスとして参加した。 78年には細野晴臣、坂本龍一と共に「YMO」を結成。自身が作曲した「ライディーン」などで80年代初頭にかけて世界中にテクノポップ旋風を巻き起こし、音楽の枠を超えてファッション、デザインにまで波及した。「中国女」「君に、胸キュン。」「過激な淑女」などではボーカルも担当した。83年の解散後、93年に再生(再結成)。HAS(ヒューマン・オーディオ・スポンジ)名義、HASYMO名義で定期的に活動を行った。 ソロでは、78年のアルバム「Saravah!」以来20枚以上のオリジナルアルバムを発表した。ソロ活動と並行し、81年にムーンライダーズの鈴木慶一と「THE BEATNIKS」、2002年から細野と「SKETCH SHOW」を結成。08年には原田知世、高野寛らと「pupa(ピューパ)」を組むなど様々なバンドで活動した。 高橋さんは、20年8月に脳腫瘍を公表した。初夏の頃から断続的な頭痛が続き、症状が改善しなかったため、脳のMRI検査を受診。検査入院後に患部摘出の手術を受け、脳腫瘍と診断された。 病気を公表した際には「現実を受け止められず、絶望感で言葉も出ない長い1日が始まりました。手術後は後遺症はなく、今後は体力・気力をつけて、じっくりしっかりと治療に専念し、できるだけ早い時期に皆さんの前に立てるよう努めていきたい」とコメント。2か月後の10月に退院し、ツイッターに「必ず乗り越える気持ちになっています」「奇跡って起こるんですね」などと前向きな心境をつづった。 その後もステージ復帰に向けて、科学治療を行いながら懸命なリハビリを続けていた。 ◇高橋 幸宏(たかはし・ゆきひろ)1952年6月6日、東京都生まれ。武蔵野美術大中退。音楽家としての顔を持つ一方、ファッションデザイナーとしても活躍。2014年に「高橋幸宏&METAFIVE」結成し、15年に「METAFIVE」に改名。5人きょうだい(兄2人、姉2人)の末っ子。趣味は釣り。 https://hochi.news/articles/20230114-OHT1T51143.html?page=1
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