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小林亜星83歳。決して亜流の星ではなく、アジアのスターということで4649!
ある世代以降には、ドラマ俳優として定着したイメージがあるかもしれないが、みかけによらず元々は放送作曲の第一人者である。
パッと見は、音楽家のわけがなく、漁業協同組合の顔役か、りんご農園の守衛さんだろう。しかし実際は慶応中→慶応高→慶応医学部で洋楽に狂っていた超ボンボンのアート少年だったのである。
テレビ探偵団に出演したときの小林による自己解説が彼のすべてだといってもいいかもしれない。「ボクのようなこういう見かけの人間に限って、隠れてメルヘンチックな音楽を作ったりするもんなんですよ」
見かけは達磨、おっとそれはNG、見かけは特注サイズのお地蔵さんといったとこだが、亜星は太ったオッサンとはとても思えないような繊細で姫々しい作曲を発表し続けた。
私は個人的に小林のキャラは面白いと思うし、小林でしかできない役柄は日本のドラマに貴重であったと認めるが、音楽については大ファンとはいえない。あまりサーチはしなかったが、聞けるものだけを集めた。
余談:小林のはなった異彩をいじりつくしたのが大林宣彦の【House】だったと思う。映画のコンセプトも、ゴダイゴを使ったところも、そして小林の挿入カ所も大した出来だったが、どういうわけかプチ天才の匂いがした大林、それ以外にどういう活躍をしたのかさっぱり私は知らない。
余談2:向田邦子の散文には、【寺内貫太郎一家】の撮影中におきた西城秀樹骨折事故についての回想があった。当代一のアイドルを負傷させたのは乱闘シーンで本気力を発揮した小林だった。面白すぎる話である。しかし、慶応→慶応→慶応なんていう奴が本当に強いわけがないので、西城の役が私だったなら(違うか)、格闘シーンでは元慶応ボーイをKOかサブミッションで退けていただろう(だから違うか)。
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