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昔、ロシアの文豪かなんかの文章で「冬に語る夏の印象」というのがあった。
内容はすべて忘れたが、これ、ちょっと気持ちよくさせるフレーズなのですな。
夏には「盛りの頃」「黄金時代」みたいなイメージがあるから、
冬に想起する夏の印象には、何かうっとりさせるような、ノスタルジックな感じがある。
一方、「夏に語る冬の印象」の方は180度違う。
暑気払いのために、冬の話をして、かえって暑苦しくなる(笑)・・・
みたいな、ちょっと落語的なイメージになるな。
「冬に食う鍋はうまいねぇ」とかいう話になると、とたんに暑苦しくなるわけ。
でも、どうしても話が暑苦しいほう、暑苦しいほうにいっちゃうわけね・・・落語の場合(笑)
しかし、オレのように、常夏の国に住んでいるものは、年がら年中、冬が懐かしい。
たまたま帰国の時期が夏になってしまった時など、「なーんだ」という感じになる。
これは温帯の国に住む人には共通した気持ちのよう。
昔、外国人の来るサイトに投稿していたとき、「あたなのタイでの生活で欠けているものは?」
という問に「冬」と答えたら、「ご名答」という反応が幾つも寄せられた。
熱帯の、この、ノンベンダラリンと過ぎていく、変化の乏しい気候の中にいると、
あの冬の「引き締まるような感じ、痛切な感じ」が懐かしくなるわけだ。
暖かいところにたどり着いて、ほっと一息をつく瞬間なんかも懐かしい。
と、前置きが長くなぅたが、今回のお題歌はこれ。
まず「冬の痛切さ」の方はこれ、
そこから解放されて「ほっ」がこれ、
そこで一首、冬の神、ワンカップ大関への感謝を込めて・・・・
ワンカップ 懐炉(かいろ)のように包む手を 吹きふき帰る 冬の下宿へ
熱甘露(あつかんろ) 下口に受けちびちびと駅のベンチでワンカップ飲む
ではでは
- Re: 阿修羅歌壇 夏に語る冬の印象(津軽海峡冬景色、舟歌)まとめ で爺 2015/8/05 08:55:07
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