慶応ボーイの佐藤が米国留学から帰って日本の軽音楽界をリードする絶頂の時期、
仕事で知り合った中山千夏に交際を願うも、「結婚が前提、それ以外はお母さんがNGだって」
と返され、やむなく結婚。コラボがはじまる。これが音楽界のイチロー、佐藤にとっての堕落の
はじまりだったのだろう。

中山千夏は当時、バラドルNo1.雑誌の人気投票などでは常に１位。アイドル部門、女優部門
でも両方１位だったと本人が言っているのだから、女性芸能人の頂点にたっていたといえるくらい。

佐藤の誤算とは、子役時代よりスーパースターでサラリーマンの云倍の税金を払ってきた
多能で頼もしい中山千夏がプライベートではとんでもない非常識サヨクだったということだろうか。

初産を控えた中山千夏は、子供の名前を公表、それは放送できない言葉だった。
結局流れてしまったのだが、生まれてきたらどうなったかは想像可能だ。まともな社会人には
育成されなかったはずである。

中山千夏は、既婚者ながら毎晩のように酒タバコの中、徹夜マージャンにいそしみ、一人で
漫談師のように話を広げては、かならず猥褻なオチがつけられたのだという。

「やる話がこの上なく好きだ」
「私は、正真正銘の淫乱だ」

とは処女エッセイにでてくる告白で、常識を欠いたサヨク独特の発狂ぶりには佐藤も
白旗をあげるしかなかったようである。１９８０年といえば、やっと暗い時代に終止符をうち
新たな人生へ独り立ちする時期の佐藤。キチガイサヨクに解放された歓喜がピアノから
伝わってくるようだ。