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『蜘蛛巣城』―シェークスピアの悲劇『マクベス』をベースに、物語を日本の戦国下克上時代に置き換えた作品です。英国でもエリザベス女王が観にこられ、ロンドンの国立映画劇場のこけら落としに上映されるという栄誉を受け、大変話題になりました。
白黒の映画でしたが、この作品の持つ美しさに惹かれたことと、迫真の演技、武具甲冑、刀剣類の美しさが心に残りました。特に最後の場面で主人公が弓で射られる場面では、その映像の凄さに圧倒され、今でもくっきりと脳裏に焼き付いているほどです。あとで聞いたところでは、黒澤監督はこの場面を撮影するのに全国から弓の名人を集めて本物の弓を使い、主人公を貫く矢以外は本物の鏃を付けた矢を射て撮影したそうです。
三船敏郎の迫真の演技、というより本物の矢が飛んでくるので、自然に恐怖に引きつった断末魔の顔になったのでしょうが、本当の恐怖の表情を引き出すために黒澤監督はそこまでやったのです。今でも心に焼きついている名場面です。また黒澤監督は古美術に造詣が深く、映画の中で使う小道具類にも高価な本物の美術品を使いました。<細矢隆男 「休日は、骨董」 P14〜15>
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