http://www.asyura2.com/15/kokusai12/msg/848.html
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コンピュータや人工知能(AI)ソフトを自立した存在のように考える風潮もあるが、段が戦って負けた相手は、コンピュータ&AIソフトという“ドーピング”を行ったヒトたちなのである。
(今回の「アルファ碁」ソフトを作成したひとたちは、コンピュータの助けを借りなければ李九段に勝つことはできなかったはず)
人工知能を“神格化”するのではなく、深層学習などを駆使してAIソフトに磨きをかけて囲碁という難解なゲームで人間最強の棋士に勝利したヒトたちを評価すべきである。
また、優れた棋士たちも、今回の対戦から多くを学び、囲碁の戦法に新しい風を吹き込むことになるだろう。
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最強囲碁棋士、人工知能に雪辱=李九段「価値ある1勝」―韓国
時事通信 3月13日(日)18時8分配信
【ソウル時事】囲碁で世界最強レベルの韓国人棋士、李世※(※石の下に乙)九段(33)と、米グーグル社傘下企業が開発した囲碁の人工知能「アルファ碁」による5番勝負の第4局が13日、ソウルで行われ、李九段が初勝利し雪辱を果たした。
李九段の1勝3敗。第5局は15日に行われる。
アルファ碁側が180手で、自ら負けを申し出て対局を終える「投了」を行い、白い碁石を使った「白番」の李九段の「中押し勝ち」となった。
「イ・セドル」コールが起きる中、李九段は記者会見で「1局勝ってこれほど祝ってもらったのは初めて。何物にも代えがたい価値ある1勝だ」と喜びを語った。
最終更新:3月13日(日)19時19分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160313-00000047-jij-kr
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記事入力 : 2016/03/12 09:38
人間対AI:李世ドル九段、夜通し「復碁」で反撃準備
「アルファ碁」に連敗で戦略見直し
ホテルで家族を隣室に寝かせ、プロ囲碁棋士4人と翌朝まで研究
「『アルファ碁』後半に強く逆転困難…第3局は序盤に勝負決める」
韓国最高の囲碁棋士・李世ドル(イ・セドル)九段(33)が10日午後、人工知能囲碁対局ソフト「アルファ碁(AlphaGo)」との第2局で敗れ、意気消沈していると、親しいプロ囲碁棋士4人が会場のソウル・フォーシーズンズ・ホテルを訪れた。4人は李九段の復碁(今指したばかりの囲碁を再び並べながら、どの手が良くて、どの手が悪かったかを互いに意見し合うこと)を手伝い、話し相手になりながら、11日の朝日がのぼるころまでなんと9時間も共に過ごした。共に過ごした仲間たちを通じ、決戦を前にした李九段は作戦と覚悟をあらたにした。
10日夜、李九段が仲間たちと囲碁の話をしていた間、李九段の10歳になる娘ヘリムさんは母親と一緒に隣室で寝ていた。娘を特にかわいがっていることで知られる李九段は、今回の「アルファ碁」との対局を前にカナダで暮らしている妻と娘を呼び寄せ、同じホテルに滞在させている。一緒に復碁をしたプロ囲碁棋士は「李九段は家族でも満たすことのできない、『囲碁上での孤独』を強く感じていた気がした」と語った。
李九段は「世間では『世紀の対決』だと言っているが、興行のためにも私はこのまま退くわけにはいかない。少なくとも2勝2敗まで追いかけたい」と闘志を燃やしている。第1局・第2局と相次いで敗れたことから落ち込んでいたが、今は心の平穏を取り戻した。
李九段は恐ろしいほどに復碁に熱中した。もともと「復碁の時にすべてを学ぶ」と言われるほど復碁に熱心だったが、この日は碁盤のことしか頭の中にない様子だった。何らかの結論を得るたび、こわばっていた顔の筋肉が緩んだように見えた。用意されていた夜食も平らげた。
李洪烈(イ・ホンリョル)囲碁専門記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/12/2016031200589.html?ent_rank_news
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囲碁AI 驚異的進化、棋士「尊厳失われる」
産経新聞 3月13日(日)7時55分配信
囲碁ソフト「アルファ碁」が世界トップクラスのプロ棋士、韓国の李世●九段に3連勝し、驚異的な強さを見せつけた。その進化のスピードは、予想をはるかに超えるものだった。
1997年にIBMコンピューターが世界王者を破ったチェスや、ここ数年でソフトがプロを上回る力をつけた将棋に比べ、囲碁は対局パターンが天文学的に複雑で、「プロと互角に戦うには10年以上かかる」とみられてきた。それだけに李九段の3連敗は衝撃的で、「尊厳が失われる」とボヤく棋士もいるほど。
今回の「アルファ碁」は、AIが自ら学習を繰り返す「ディープラーニング」という新技術を導入。膨大な情報の処理方法を自分で見つけ出し、人間の直感に近い思考回路を手に入れたといわれる。
チェスや将棋に続き、知的ゲームの最高峰とされる囲碁までもソフトに完敗した今回の結果について、国内には冷静な見方もある。日本最強囲碁ソフト「Zen」を率いる加藤英樹さんは「棋士の協力がないとソフトは強くならない。敵ではなくライバルと考えるべきだ」と共存共栄を訴え、囲碁ソフトに詳しい大阪商業大アミューズメント産業研究所の古作登主任研究員は「従来の常識にとらわれた人間が思いつかなかった手をソフトが繰り出したなら、その手を参考に新たな定石が生まれる可能性もある」と指摘する。
将棋や囲碁ソフトなど人工知能の開発に企業がこぞって力を注ぐのは、その応用が家電商品やサービスなどに生かされるから。この日の対局をインターネット上で解説した囲碁棋士、高尾紳路九段は「ディープラーニングは医療・看護などの分野にも応用されると聞く。技術の進化に向けた実験台として囲碁が選ばれたのなら誇らしいこと」と話している。(伊藤洋一)
●=石の下に乙
最終更新:3月13日(日)18時31分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160313-00000073-san-soci&pos=1
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囲碁の人工知能、従来のAIと何が違う? 直感学び進化
朝日新聞デジタル 3月13日(日)5時1分配信
人工知能の従来の方式と「アルファ碁」の違い
囲碁の人工知能(AI)が、世界最強棋士の一人を相手に3連勝と強さを見せつけた。囲碁は碁石を置く点が多く、数あるゲームの中でも複雑で直感も必要とされてきた。「勝利は当分先」と言われたAIは、急速に実力をつけた。その特徴は、様々な棋譜を読んで「自ら学習する力」だ。
「インターネットから10万の棋譜を入力し、自己対局を3千万回やって学習した」
今回、イ・セドル九段との対局を制したAI「アルファ碁」を開発した英グーグル・ディープマインド社のデミス・ハサビスCEOは11日、韓国・大田で講演し、アルファ碁の実力向上をこう振り返った。
1997年にチェスの世界王者を破ったIBMのコンピューター「ディープブルー」との違いも語った。「ディープブルーは膨大な情報を処理したが、アルファ碁は選択した少数の情報だけを処理している。人間が直感で状況判断するように」
AIにはこれまで、コンピューターの計算性能の向上を生かした「力業」で、先を読む方法が使われてきた。ある局面から終局までの手を多数計算し、勝率が高い手を選ぶ。だが、囲碁は終局までの手順が多く、計算が追いつかない。終局までの手順はチェスの10の120乗、将棋の10の220乗に対し、囲碁は10の360乗通りと言われる。
朝日新聞社
最終更新:3月13日(日)5時23分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160313-00000005-asahi-soci&pos=2
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<囲碁:人間vs人工知能>「李世ドルの敗北であり人間の敗北ではない」
中央日報日本語版 3月13日(日)10時39分配信
李世ドル九段が3局連続でアルファ碁にひざまづいた。5番勝負で進められた“世紀の対決”で人工知能が人間を完璧に超える新しい歴史が作られた。
李世ドル九段は12日、ソウル市内のホテルで開かれた「グーグルディープマインドチャレンジマッチ」第3局でアルファ碁に176手で中押し敗を喫した。李九段は序盤から上辺で強力に攻め勝負に出た。だがアルファ碁は人間の想像を超越する指し方で攻撃を打開し、下辺に陣地を作り実利でもリードした。不利だと判断した李九段は右辺で勝負に出たがこれといった収穫を得られず、最後に下辺に浸透したがコウダテ不足に耐えることができなかった。
この日アルファ碁は完璧に「コウ」を処理する能力を見せた。これまで「コウ」は複雑性のためにコンピュータがうまく処理できない領域とされてきた。宋泰坤(ソン・テゴン)九段は「きょうアルファ碁がコウを処理する過程は驚くほど正確だった」と感嘆した。イ・ヒョンオク八段もやはり「アルファ碁がコウを恐れるという話があったが、きょうの対局でそうではないことを確認した。はたしてアルファ碁の弱点が何なのか気になる」と述べた。
李世ドル九段は対局後のインタビューで「多くの期待をされただろうに無力な姿を見せて申し訳ない」と話し始めた。続けて「アルファ碁の能力を誤判し、今回の対決ではプレッシャーが大きかったが、それに勝ち抜くには私の能力が足りなかったようだ」と述べた。アルファ碁の完璧さに対しては「アルファ碁が優れているというのは正しいが、少しずつ弱点を露出したので神の境地だというには難しい。きょうの敗北は李世ドルの敗北であって人間の敗北ではない」と明らかにした。
グーグルディープマインドのデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)もアルファ碁の不完全さを認めている。彼は「李世ドル九段が話したようにアルファ碁は完璧でなく、明らかに改善する余地がある」と答えた。
李九段の3敗により優勝賞金100万ドルはアルファ碁が獲得する。勝者は決まったが李九段は13日と15日にアルファ碁と第4局、第5局に臨む。李九段は「もう心理的な負担が減っただけに、残りの対局でアルファ碁の能力をさらに正確に判断できそうだ。最後まで見守ってほしい」と話した。(中央SUNDAY第470号)
最終更新:3月13日(日)10時39分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160313-00000003-cnippou-kr&pos=3
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記事入力 : 2016/03/12 22:44
世界トップ級の韓国人囲碁棋士 AIに3連敗で負け越し
【ソウル聯合ニュース】囲碁の世界トップ棋士の一人、李世ドル(イ・セドル)九段(韓国)と、米グーグル傘下の英グーグル・ディープマインド社が開発した囲碁の人工知能(AI)「アルファ碁」との対局(全5戦)の第3局が12日、ソウル市内のホテルで行われ、アルファ碁が3連勝を収めた。李九段は3勝以上すれば、賞金100万ドル(約1億1400万円)を手にすることになっていたが、負け越した。
白番のアルファ碁がこの日も力を発揮し、176手で中押し勝ちした。李九段は序盤から積極的な攻めを見せたが、アルファ碁の守りに跳ね返された。
残り2局は13日と15日に行われる。
聯合ニュース
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/12/2016031201779.html?ent_rank_news
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記事入力 : 2016/03/11 09:35
人間対AI:囲碁9段の解説者、解説できず視聴者に謝罪
「こんなはずが…」「狐につままれたよう」
「どう勝てと言うんだ…人間はあまりにも無力」
「あれ…? あれ…? 今まで見てきた手の中で一番衝撃的な手のような気がする。これは不思議だとしか言いようがないのでは?」(チェ・ユジン囲碁アマチュア五段)
「不思議だというよりも、あり得ない手です。プロの感覚では考えも付かない手です。どういう意味で打ったんでしょうか?」(イ・ヒソン九段)
10日、韓国トップの囲碁棋士、李世ドル(イ・セドル)九段と人工知能囲碁ソフト「アルファ碁」の第2局を中継していた韓国棋院運営の「囲碁TV」解説者たちは「解説」ではなく「疑問」を連発した。対局開始約45分後、「アルファ碁」が打った手に戸惑いを隠せなかった。「アルファ碁」の予測できない変則的な手や、ミスだと思われた手を到底説明できないといった様子だった。李煕星(イ・ヒソン)九段は「どうやってこの囲碁が…(『アルファ碁』が)勝てる囲碁になるのだろうか」とため息をついた。
中盤を過ぎても次々と繰り出される「アルファ碁」の意外な手に、困惑を通り越えて恐怖すら感じているかのようだった。金成竜(キム・ソンリョン)九段は「『アルファ碁』はデータにない手を打っているようで怖い。『アルファ碁』の自己学習能力が進んでこういう碁を打つなら、人間はあまりにも無力な気がする」と言った。
中盤まで李九段が有利だと見ていた解説者たちは、後に「アルファ碁」の方が有利になっていくと謝罪した。この日、SBSで解説をしていた宋泰坤(ソン・テゴン)九段は「視聴者の皆さんに申し訳ない。李九段の敗着(敗因となった石の置き方)が分からない。人間の目で見ると、『アルファ碁』はミスばかりしていた。今までの理論で解説すると、『アルファ碁』の囲碁は答えが出ない」と言った。対局が終わった後、宋泰坤九段は本紙の電話取材に「対局を見ながら中継している間、狐につままれたような感じだった」と語った。
対局会場で解説者を務めた劉昌赫(ユ・チャンヒョク)九段は、対局を見守る間、何度も首をかしげて時折言葉を詰まらせた。劉昌赫九段は「『アルファ碁』が中盤以降、終始優勢を保ったのは驚異的だ。『アルファ碁』は第1局とは違う姿を見せた。『アルファ碁』の棋風は全くつかめない」と言った。
キム・スンジェ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/03/11/2016031100881.html?ent_rank_news
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